自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【アフターファイブのセルフケア】
できればやめたいと思っている人も多いであろう喫煙の習慣。
今回は、刺激によってだんだんと禁煙ができるようになる「禁煙を実現させる」ツボをご紹介します。
愛煙家はどこに行っても気を配らなくてはならなくなりました。なぜこんな目にあわなくてはならないのかと憤慨する人の中にも、やめられるものならやめたいと思っている人がたくさんいるのではないでしょうか。わかっていてもなかなか実行できないのが現状のようです。
そこで、できればやめたいと思っている喫煙者に禁煙のツボを紹介します。
「肺ハイ」と「耳の神門(シンモン)」です。この2つのツボを刺激し続けることにより、タバコがだんだんまずくなるので、本数が徐々に減り、最終的には吸わないでいられるようになるというもの。何回禁煙にトライしても長続きしない人はぜひ挑戦してみてください。
また、この2つのツボは、味覚を正常に戻すともいわれています。タバコに手が出る前に、耳ツボに手が行くようになればいいですね。例えば爪楊枝の先の丸いほうで、毎日、左右にあるツボを適度に刺激することを習慣にするのもひとつのアイデアです。
このツボ押しを毎日の習慣にすればきっと禁煙が実現します!
「肺(ハイ)」「耳の神門(ミミノシンモン)」
「肺」は、耳の穴を横に走る軟骨の下の大きなくぼみの天地左右のほぼ中央部分にあります。「耳の神門」は、耳の上部の内側の真ん中です。自分ではちょっと探り当てにくいところにあります。
イラストを参考に、人に教えてもらって、場所をしっかりマスターしましょう。
次回は、辛いことから立ち直って「元気になる」ツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子