自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップで仕事も恋愛も成功させる
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
スラリとした脚はスタイル全体の印象をアップさせます。
今回は、むくみ解消や脂肪燃焼効果も期待できる「脚やせ」に効果のあるツボをご紹介します。
部分やせでもっとも希望する声が多いのは、ほっそりとした「脚」です。なにかと注文の多い下半身のなかでも、とくに太ももは、セルライト(特殊な脂肪細胞のかたまり)が多くみられる悩みの部位です。
そこでまず、足首の内側から太ももの内側にかけて流れる経絡の肝経、脾経、腎経を刺激するマッサージをしましょう。この経絡は、女性機能の働きを促し、血行を良くして代謝を高めるからです。
両方の手を重ねてゆっくりさすり上げていけば、自然に経絡を刺激することになります。硬くなっていたり、冷えているところがあったら、血行が滞り老廃物がたまっている証拠。念入りにほぐしてあげると良いでしょう。
次はツボ刺激です。太ももの内側にあって太もものつけ根から指4本分下がったところにある「足の五里(ゴリ)」と、太ももの内側の中央にある「箕門(キ モン)」です。むくみ解消のほか、脂肪燃焼、冷えの改善効果が期待できます。
血行を良くして代謝を上げ、スラリとした美脚効果をもたらします!
「足の五里(アシノゴリ)」「箕門(キモン)」
「足の五里」は太ももの内側にあって、太もものつけ根から指4本分膝方向へ下がったところ。「箕門」は太ももの内側でほぼ中央、膝のお皿の上角から親指を除く指4本幅×2+人差し指から薬指までの指3本分のところでかすかに拍動を感じるところです。
それぞれ親指を重ねて約5秒間押しては離すを10回行います。
【ものしり事典】
皮膚の表面がオレンジの皮のように凸凹することからオレンジピールスキンと呼ばれるセルライトは、むくみ、血行不良が原因です。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子