HAPPY PLUS
https://ourage.jp/mainichi_yojo/43071/

やっと着物が似合う年齢になりました

吉川 千明(よしかわ ちあき)

吉川 千明(よしかわ ちあき)

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

記事一覧を見る

やっと着物が似合う年齢になりました

 

「千明ちゃん、これから着物を着て欲しいのよ。」

連休の一日、今日は私の着物の先生、喜久子先生のお宅にお邪魔しております。

外は暑いけれど、部屋の中はヒンヤリと冷やしてもらって、自分で着物を着てみます。

着物を着る時は、部屋も少し寒いくらいにしておかないと、後ろ手で帯を手繰るだけでかなり汗ばんできますから。

 

ここ数年、忙しかったのと色々で、しばし着物の世界から離れていた私ですが、すっかり気分は復活。

着物ラバー度は前にも増しています。

先生のおっしゃる通り、「今こそ着物を着ないでどうするの!」

やっと着物が似合う年齢になってきたというのですから。

喜久子先生は、仕事も着物で行ったら!?とおっしゃる。

それは素敵。かなりのゴージャス。

着始める前にスマホで写真をパチリ。

吉川着物1

 

 

産まれた赤ん坊はお乳を飲むより前に、衣(きぬ)に包まれる

 

衣は単なる布でなく、魂を包むものと教わってきました。

私達日本人にとって、「衣」はとても大事なもの。

服も着物も魂を包む、その人の生き方を表す大切なものと思うと、

私達女性が服や着物にとても魅かれるのは自然なことです。

鳥が羽を繕うように、生き物、動物としても、自分が飾って美しく見えるようにする行動は、

健康的なこと、とても自然なことだと思います。

今年の夏は、点々と墨を落としたような白い麻の着物を探して欲しい

とリクエストを出していました。昔の書生さんが着るような着物です。

夏の暑い日に、真っ白な麻の着物が着てみたい。

私が思い描いていたのは、小千谷縮の井桁絣、小千谷の麻の着物でした。

吉川着物2

 

 

苧麻—からむしの帯 

 

吉川着物3

何て読むのか、難しい字ですが、「からむし」とか「ちょま」と読むそうです。

イラクサ科の多年草、とても強い植物の繊維を紡いで織った帯です。

国の重要無形文化財にもなっている織物ですが、小千谷の真っ白な着物にこの帯を当ててみました。

そりゃあ、カッコいい!

これは私には素晴らし過ぎて手がでませんが、名前だけでも覚えておかなくちゃ!

なんてモダンな帯。渋いなあ〜。カッコいい!

「先生、格好良すぎませんか?わたし、これを着るのだったらキャラを変えなくちゃ!」

自分のものにはならなくても、これを締めてどこかへ出かけている自分を想像するだけで楽しくなります。

それが着物遊びのいいところ。

 

 

着物一枚に帯3本と言います

 

紫の帯を当ててみます。

吉川着物4

女性らしい優しい雰囲気に変わります。

着物1枚に帯3本と言いますが、帯でこんなに着物が変わるのですね。

この紫の帯は、京都の捨松(すてまつ)さんの帯。

捨松さんの唐草模様の紫の帯。こんな帯を締めて、夏の夜にどこへ行きましょうか?

仕事一辺倒の勇ましい毎日から、自分の中の女性らしさを取り戻したいものです。

この帯には、どんな帯〆があうのだろうか?

帯〆、帯留、帯あげとコーディネートを考えてみる。

楽しい悩みごとが尽きません。

捨松さん、特別な物作りをしている伝統ある帯匠さんなので、HPを載せました。

屋号の由来もおもしろいので読んでみてください。

http://obiyasutematsu.co.jp/cont2.html

 

 

 

私には私の着方  

 

吉川着物5

首元が細い私は、あまり襟を開けない方がよいようで、襟は少し抜きますが、

襟の合わせ、襟元はきっちり締めるようにしています。

着物の着方にはその人のキャラや生き方がでるようです。ふわっとラフに着るのが私流。

少しずつ慣れていくと自分らしい着方ができるようになります。

かつては、子供でも学生でも、正式だろうと作業だろうと、男も女も着物を着ていたのですから、

自分らしく楽に着られないはずがありません。

うんと慣れて、どこへでもふわっと着て行ければよいなあと思っています。

着物はじめは夏が一番。重装備でなくて夏のゆかたから始めればよいですし、

何がゴージャスって、暑い最中の夏の着物ほど贅沢でセクシーなものはありません。

 

皆さま、一緒に着物に狂ってみませんか?

女に産まれて良かった、年をとってきて良かったと心から思えます。

 

 

 

吉川千明さんの毎日YOJO は こちら

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

PR
<前の記事

<前の記事
第11回/ショートトリップで心と身体を整える

次の記事>

次の記事>
第13回/緊急!50代の私達に、夏も疲れ知らずに過ごす3つのレスキュー

この連載の最新記事

乾いて硬くなる外陰部の保湿には、この植物油だけで良い。 老けないための「更年期から始めるシニアケア」

第97回/乾いて硬くなる外陰部の保湿には、この植物油だけで良い。 老けないための「更年期から始めるシニアケア」

デリケートゾーンが痒い、ひりつく、軟膏を塗る前にすることは 老けないための「更年期から始めるシニアケア」

第96回/デリケートゾーンが痒い、ひりつく、軟膏を塗る前にすることは 老けないための「更年期から始めるシニアケア」

今こそ「おすすめしたい精油」があります。老けないための「更年期から始めるシニアケア」

第95回/今こそ「おすすめしたい精油」があります。老けないための「更年期から始めるシニアケア」

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル