前回は、東京近郊にある文化人ゆかりの地をご紹介しました。
今回は、関西、北陸、九州編をご紹介します。
あの作家、あの哲学者、あの歴史上の人物! が登場しますよ。
◆【奈良県奈良市】入江泰吉
2015年に一般公開され、奈良で今注目のスポットがこちら。奈良の寺社、仏像、花々などの写真を長年撮り続けた写真家、入江泰吉さんの旧居です。戦後から1992年に亡くなるまでこの家で暮らしておられました。写真のソファには、作家の志賀直哉さん、随筆家の白洲正子さん、画家の杉本健吉さんなどのお客様も座られたのだとか。そのまま部屋の一隅に置かれています。
◆【石川県金沢市】鈴木大拙
海外では、D.T.Suzukiとして知られる鈴木大拙氏(仏教哲学者)。博士の考えなどを広く伝え、来館者が思索する場として2011年に開館したのが鈴木大拙館。建築家の谷口吉生(よしお)さん建築のこ建物は、水鏡の庭を中心にシンプルでかつ趣にあふれた建物。禅の世界を静かに堪能できる、金沢屈指のおすすめスポットです。
◆【石川県金沢市】五木寛之
金沢を舞台にした小説をたくさん書いた作家といえば、五木寛之氏。『朱鷺の墓』、『浅野川暮色』など実際に金沢に住んでいたので、たびたび金沢市内が登場します。市内には五木寛之文庫がある金沢文芸館も。そんな五木寛之氏が足しげく通ったお店が、浅野川沿いの主計町(かぞえちょう)の『太郎』。9月から6月までは寄せ鍋で7月8月は懐石料理が楽しめます。
次は九州へ飛びましょう。
◆【鹿児島県鹿児島市】西郷隆盛、大久保利通
2018年は明治維新150周年記念の年。NHK大河ドラマは「西郷(せご)どん」が決まり、鹿児島は今、大いに盛り上がっています。鹿児島の歴史が一目でわかる「維新ふるさと館」では、薩摩観光維新隊の皆さんが寸劇をして西郷隆盛と大久保利通の昔の話を面白く話をしてくれます。明治維新の原点を観に、出かけてみては。
全国各地にある文化人ゆかりの地。機会があれば、巡ってみるのも楽しいですよ。