あっという間の最終日。(前回ブログ)
日頃の行いがいいのか(?)今日も気持ちのいい快晴!
3日目最初に訪れたのは韓国の歴代大統領の別荘地である“青南台”。
ここは1983年に大統領専用別荘として作られたとのことで敷地面積はなんと約56万坪。(・・・っていっても全くピンとこない^^;ですよね;)
緑あふれる敷地内は美しく整備されていて、気持ちいい〜。
入り口をはいってすぐの建物が案内所で、“青南台”の全景図や歴代大統領の私物などの展示が。
案内所をでて、どんどん中へ。次は実際に別荘として使用されていた建物の赤を見学できるとのこと。ただし、内部の写真撮影は禁止で残念ながら内部の衙画像はないのですが、どのお部屋も日本の明治村や大正村でみかけるようなクラシカルな洋風の造りで、とても趣がありました。
敷地内はさすがに広大で、大きな森を散策しているよう。
中央には大きな池があり、水鳥が羽を休めているようすや、水面に漂う蓮の葉の緑に心がなごみます。
森の奥にはまた記念館があり、そこでは韓国大統領になれる!?写真スポットも(笑)
久々に緑にふれ、リフレッシュしたあとは楽しいランチタイム☆
今日のお昼は……?
思いっきり地元の食堂、という雰囲気。どうやら、炒め物や、ビビンバ系の食べ物がメインのよう。ここでも辛いものが食べたい私は、魚介系ではなく、肉系の辛い炒め物、をチョイス。ここもしっかり韓国式で、メインの料理がくるまえに、テーブルの上はすでにサービスのおかず類でいっぱい。
それが結構美味しくて、メインの料理を結局最後は残してしまうという本末転倒な私;
お昼ご飯のあとは急遽、韓方薬などをつくっている韓方医院を見学に。病院、というよりもアンティークショップのような雰囲気。大きな韓方の材料になる葉を蒸すところがあったり、院内は身体に良さげな薬草の香りが・・・。お話を聞きながらほんのり甘苦い韓方茶をいただきました。
そして次に訪れたのは楽しみにしていた、サムゲタン作り体験。
忠清北道の松山里という場所にある、陶芸や参鶏湯作りなど様々な体験をさせてくれる、日本の懐かしい田舎みたいな雰囲気を感じさせてくれる施設へ。
テーブルに準備された食材を前に、各々ビニール手袋をはめて早速、参鶏湯作りを開始。
内臓を取り、綺麗に処理された丸鶏のお尻の部分へ、もち米、高麗人参、ナツメ、にんにく、などを詰め込んでいき、最後に詰めた具材が出てこないように丸鶏の足をクロスさせて出来上がり。これを大鍋でオモニ(お母さん)が煮てくれます。
参鶏湯作り、と言っても、具材を詰め込んだだけですが、それでも、なかなかの体験でした。
サムゲタンを大鍋で煮込んでいる間に、庶民の生活を題材とした絵画(韓国では民画と言われているそうです)が描かれているうちわに色つけをする、という絵付け体験もさせていただけました。
韓国では縁起がいいとされている動物、トラとカササギが墨黒で描かれているうちわに見本通りに色をつけていきます。
大人の塗り絵、みたいな感覚で、みんな一生懸命に描いていきます。
私のテーブルの皆様は見本通りでなく、自分が好きな色で塗ってみたい!という個性派揃いで、ひときわ異彩を放つうちわが仕上がりました。かくいう私も大好きなピンクの濃淡でピンクのトラ・・・。
こちらの施設ではコチュジャン味噌や甜麺醤など、味噌造りもされていて、販売や体験もしているそう。味見をさせていただきましたが、どれもすごく美味しい。ネット通販などもできるようです。
さて、民画のうちわづくりや施設内の見学をしている間に、参鶏湯が完成。
マッコリとともに自家製参鶏湯に舌鼓。
しっかり煮込まれた丸鶏は驚くくらい、身離れがよく、ほろほろ。
1日の疲れを癒してくれるような優しいお味のスープ。
マッコリでほろ酔いになり、楽しい夕餉になりました。
でも、これで終わりではなく……
食後には陶芸体験まで。
大阪芸術大学に留学もしていたという陶芸の先生に土をこねるところから教えて頂き、手びねりで器作りをしました。
楽しい先生にみんな笑いっぱなしで、またまた楽しいひと時となりました。
友人の誘いから急遽参加をきめた清州への旅でしたが、自分の決断力に自信をもてたほど有意義な時間を過ごせました。
日本から本当に近いお隣の国ではありますが、やはり外国。
自分の中の感覚がとてもひろがった3日間になりました。
まだまだパスポートには空白がたくさん。この空白がなくなる頃には、自分の中に新しい価値観がたくさん生まれているはず。
そして世界を知ることで、また自分たちの住む、日本のよさも実感できるのだな、と。
ひとつのおでかけが、またつぎの扉を開いていく。
なんだか、素敵ですよね!