寺社部長の吉田さらさです。
今月は、今年2度目の台湾旅行のルポをお届けします。
「近い、楽しい、美味しい」の3つの魅力がそろい、女性の間で人気上昇中の台湾旅。
わたしも今度は、少しディープな場所まで足を伸ばしました。
今回は、台北とその近郊のご案内から。
1日目、午後に台北桃園空港に到着。
桃園空港から台北市内へは、タクシー、リムジンバスなどの方法もありますが、
便利でお手頃なのは、桃園空港MRT(捷運)。つまり、高速鉄道のことです。
空港の到着ロビーから大きくてわかりやすい表示が出ており、それにしたがって行けば、すぐに乗り場に着きます。切符売り場でも、片言の英語や日本語で説明してくれる人がいるので、困ることはありません。台北駅までの運賃は160元(だいたい600円くらい)切符はプラスティックの丸いトークンです。
台北にも、パスモと同じような交通カードがあり、持っていれば台北市内の地下鉄にも乗れて便利です。少しですが割引もありますので、あちこち動く予定の方は、ここで入手しておくのもいいですね。デポジット100元。あとは使う分だけチャージします。
台北駅に着いたら、タクシーもしくは地下鉄でホテルへ。タクシーは日本とくらべて格段に安いですが、わずかな英語も通じないドライバーも多いので、漢字で行先をメモしたものを渡す、漢字表記のある地図を見せるなどが必要です。ちなみにわたしは、今回は、古くからの繁華街の中山駅近くのホテルを選びました。食べ物屋さんやお店が周囲にたくさんあって便利です。
今夜のお楽しみは、国家音楽庁で行われるクラシックコンサートです。この、宮殿のようなホールは国立中正記念堂の敷地内にあり、主にオーケストラなどの演奏会に使われます。向かい側に、同じような形の国家戲劇院があり、そちらは、オペラ、バレー、ミュージカルなどの公演に使われます。二つ合わせて「国家両庁院」。建てられてから今年で30年目の、台湾の文化の中心地です。
チケットはサイトから事前購入もできるようですが、満席になることはめったにないそうなので、直接ホールのチケットオフィスに行って買いました。建物内には、カフェやCDショップ、バイオリン屋さんなどもあり、早めに行っても楽しめます。
この日のプログラムは、スイス人のピアノトリオ、Oliver Schnyder Trioによるベートーヴェンのピアノ三重奏。見事な演奏でした。
コンサート後のお楽しみは、次ページに続きます。
お食事は、近くの杭州小籠湯包(ハンジョウシャオロンバオ)というお店で。かの有名な鼎泰豊(ディンタイフォン) は観光客に人気の店、こちらは地元の人に人気の店です。小籠包の味は店ごとに違うので、いろいろ食べ歩いてみたいですね。
この店は、小籠包だけでなく、酸辣湯やカニ味噌入りのシュウマイが美味でした。しかもこれで1,000円ちょっとと安い!鼎泰豊ほどではないですが、食事時はかなり混雑することもあるようです。
2日目は、地元の旅行会社主催のツアーに参加してみました。
目的地は、野柳地質公園(イエリョウヂシーゴンユェン)という景勝地です。
台湾の北側の海岸にあり、海に突き出した細い半島に、奇岩がたくさんあります。
このあたりはかつて海底で、隆起して陸地になったのだそうです。
「女王の頭」と呼ばれるこの岩がランドマークとなっています。細い首すじが美しいですね。しかし、風雨の浸食により、あと何年かでこの首は折れてしまうと推定されており、そうなったら、こことは少し離れた場所にある「小さな王女」と呼ばれる岩が女王に昇格する予定なんだとか。
いかにも海の底らしい風景が続きます。この日は残念なことに曇天でしたが、晴天の日に行くと、青い空に映えてさぞ美しいことでしょう。
駐車場付近には、海鮮料理の店や台湾茶を売る店が並んでいます。ここで一休みしてランチを食べるのもよさそうです。
ツアー後半は、基隆(キールン)という港町に行きました。
こちらでは、山の上にある大仏禅寺が印象的でした。
基隆でももっとも眺めのよいところで、街と港を見晴らすことができます。
大船の観音様によく似た巨大な観音像が海と港を守るように立っています。
大きな金色の布袋さんの像もあります。
石の四天王像や羅漢さんの像もたくさんあります。石の神仏像の研究家でもあるわたしは、ここがとても気に入りました。
夜のお楽しみは、次ページに続きます。
今夜のお楽しみは京劇。台北戯棚(タイペイアイ)という劇場で、毎週、月、水、金、土曜日に公演が行われています。
手ごろなお値段で本格的な京劇が楽しめるので、曜日が合えばぜひ!観光客に大人気のようですから、これは、日本から事前予約して行った方がいいかも知れません。
始まる前には、化粧をする役者さんたちの写真を撮ることもできます。
俳優さんたちは、みんなとても若いです。京劇は激しいアクションを伴う演技も多いので、若くなくてはできないようですね。
夕食は好記担仔麺(ハオチータンツーミェン)へ。
「うまい、安い、種類豊富、楽しい」の四拍子そろったこのお店は、地元の人にも観光客にも大人気のようです。
同じ系列の店が三軒並んでおり、まずは、メインのお店の前にあるサンプルメニューを見て注文。中国語ができればどう料理するかも相談できるようですが、言葉がわからなくても皿を指させば、適当に料理して持ってきてくれます。
店名にもなっている担仔麺は、台湾で庶民に人気の麺です。
エビ料理や貝の料理など、海鮮も盛りだくさん。5人でたらふく食べて飲んで全部で10,000円くらい。うーん。この値段でこの内容はコストパフォーマンスよすぎ。これぞ台湾旅のだいご味というものでしょう。次回の旅では、もっとディープなお店にも行ってみたいですね。
吉田さらさ
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