おうちで楽しむ、京の味と物
「Go To トラベルキャンペーン」(東京都を除く)が始まりましたが、感染者数の増減は不安定で、観光にはまだ十分な配慮が求められますね。
「京都旅はまだしばらくお預け」と、慎重派のみなさんに、おうちにいながら京都気分に浸れる、『おうちで楽しむ 京の味と物』をご紹介。インターネットや電話などで、全国どこからでも注文できる品々です。
第18回
京都の季節の味を一口サイズの和菓子のようなお寿司で楽しむ
「花梓侘(かしわい)」のつまみ寿し
京都の夏の味、鱧白焼きと宮崎牛の一口サイズの「つまみ寿し」15貫3,780円(税込)。
これは、上賀茂の住宅地にある「花梓侘(かしわい)」の夏限定の品。ここでは、ほかにもいろいろな種類の「つまみ寿し」が楽しめます。
赤酢と京都産米によるシャリに、しめ鯖や鯛、マグロの漬け、生湯葉など京都の味をネタにした、一口サイズの「つまみ寿し」。まるで和菓子のような可愛らしさに思わず笑みがこぼれます。友人に誘われて訪れ、すっかりその魅力にはまってしまった私です。
実は、ここ「花梓侘(かしわい)」は、京都の風物や慣習などを巧みな切り口で語り、多くのファンをもつ、文筆家 柏井壽さんの奥様、順子(よりこ)さんのお店。三十年ほど前に、ご自宅の一角を改装し、まずは器のお店をはじめられたそう。
そして2000年頃から、庭に面したお部屋を食事処とした現在のお店に…。今も、お店の入口エリアには、京都を中心に活躍する器作家さんの作品をはじめ、骨董の器など、順子さんの目にかなった品々が置かれています。
美味しいものを追求なさるご主人同様、順子さんも美味しいもの好き。そしてご自身で、さまざまな料理もおつくりになり、その腕前は、ここの料理に遺憾なく発揮されています。初めは地元の方々から、口コミで広がったお店の評判。今や他府県から「京都に来たら、ぜひランチに寄りたい~」という方も多くなり、ランチの予約は必須に。
順子さんのオリジナルの「つまみ寿し」をメインに、季節の品々が先付、前菜、刺身、椀、揚げ物などで味わえるコース料理(3900円税別)など…京の季節の味が楽しめる料理を目当てに、毎月のように通う常連さんもいらっしゃるのが頷けます。
順子さんの笑顔に迎えられ、まるで知人の家のリビングにいるような寛ぎ感の中で、味わう「つまみ寿し」。お皿に並ぶ、その色とりどりの姿の可愛らしさは、まさに京の和菓子を思わせます。丁寧に作られた品々は、いずれも心和ませる味…。「京都にいてよかった~」と思わず本音がこぼれます。
東京の友人に、その様子を電話で伝えると、「いいなぁ~」と羨ましがることしきり…。
「私も京都に行きたい~でも、まだちょっと…」という友人。そういう方は、とても多いように思えます。そこで友人におすすめたのが、「つまみ寿し」のお取り寄せです。「え?そのお寿し、東京でもいただけるの?」と驚く声。そう、なんとオンラインショップや電話で、この「つまみ寿し」のお取り寄せができるのです。
「花梓侘」のホームページから、オンラインショップを検索し、品を選び注文します。配送は、クール便で翌日到着。そのため京都発送から38時間以内に食べることができる地域限定の「お取り寄せ」になります。つまり、配送に1日かかるため、到着した日に、食べることが必須条件です。
また、水曜日がお休みのため、木曜日到着の注文は受けられないそう。確実に受け取れる日を選ぶことが大切。「大丈夫!クール便が届くの、きっちり待ってるから~」という友人。その日は、家族全員のスケジュールを合わせ、夕食にみんなで頂きたいとのこと。
もちろんご自宅用という方も多いでしょうか、外出を控えている方への贈り物にも喜ばれる品。あらかじめ到着日をお伝えし、贈れば、京都の味が楽しめる特別な贈り物になるのでは…。
「お取り寄せは、数年ほど前から始め、冷蔵状態でも美味しさが保たれるようにシャリの焚き方やすし酢の調合、ネタの調理方法など、いろいろ工夫しています」とおっしゃる順子さん。冷蔵状態から室温で少し温度を上げれば、おうちでもお店の味が楽しめます。
最近は、「お持ち帰り」の注文も多く、店にあらかじめ電話予約して「つまみ寿し」を受け取りに来る方が次々に…。
「つまみ寿し」以外にも「特製ちりめんじゃこ」なども、ぜひ併せて注文したくなるかも…。
安心して京都への旅行ができるようになったら、ぜひお店で味わいたいコース料理。その日を心待ちに、まず「お取り寄せ」で京都の味を楽しんではいかがでしょう。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
花梓侘(かしわい)
京都市北区上賀茂今井河原町55
電話075-722-7339
営業時間: 11:00~18:00 水曜日休み
小原誉子のブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」