ご利益+素敵なお宿+美味しいもの
大満足、奥三河の寺旅/前半 豊川稲荷編
寺社部長の吉田さらさです。
全国各地の寺社巡りの旅情報をお伝えしています。
今回は、愛知県の奥三河地方にある、二つのお寺を訪ねます。
愛知県と言えば「尾張」を思い浮かべる人が多いと思いますが
それは名古屋を中心とする愛知県西部エリアです。
三河は、愛知県の東部エリアで、徳川家康の出身地。
静岡県や長野県に近く、尾張地方とはまた違う歴史と
独特の文化があると言われます。
最初にお参りするのは、豊川市にある豊川稲荷。
お稲荷さんは大人気の神様で
日本中に数限りない稲荷神社があります。
ここは京都の伏見稲荷大社、佐賀県の祐徳稲荷神社
(茨城県の笠間稲荷神社とする説もあり)と並ぶ
日本三大稲荷のひとつですが、他のお稲荷さんとはちょっと違う。
それは、こちらが神社ではなくお寺だということです。
正式名は豐川閣妙嚴寺というお寺で、宗派は曹洞宗。
ご本尊は千手観音です。
しかし、この寺の鎮守として祀られている
荼枳尼天(だきにてん)という仏様が
稲穂を荷い、白い狐にまたがっていることから、
いつしか稲荷神と同一視されるようになり、
「豊川稲荷」という名が一般化しました。
お寺と言っても、そこはやはりお稲荷さん。
霊狐塚と呼ばれる一角には、狐さんの像がみっしり。
しかし、お稲荷さん=狐を祀る神社ではなく、
狐は、稲荷神のお使いさん。
稲荷神は、もともと、稲の神様です。
狐は、稲をはじめとする穀物を食い荒らす鼠を捕まえるため、
神様のお使いとして大切にされるようになったとか。
稲荷神は、商売繁盛、殖産興業などのご利益もあって、大人気。
ぜひ、しっかりお参りしてきましょう。
境内にはご利益パワーがすごい神様が他にもいらっしゃいます。
こちらは「おさすり大黒天」と言って、
優しく撫でながらお参りすると、願いごとが叶うそうです。
豊川稲荷 http://toyokawainari.jp/inariframe1.html
豊川稲荷アクセス
東海道新幹線の豊橋駅でJR飯田線に乗り換え、
豊川稲荷駅で降りて徒歩3分。
駅から続く参道にも、ここならではのお楽しみがあります。
それは、お稲荷さんの食べ比べ。
さすが三大稲荷のひとつだけあって、こちらのお稲荷さんは、
バリエーションが豊富です。
こちらは豊川稲荷門前の「山彦」のいなほ寿司
ちょっと濃い目の甘辛いおあげの中に
、五目御飯がぎゅうっと詰まった昔懐かしい味です。
他にも、いろいろな味、不思議な形のお稲荷さんをいただける店が
参道に並んでいますので、おなかに余裕がある方は、ぜひ試してみてください。
さらに詳しくお稲荷さんについて知りたい方は、
豊川稲荷ずし盛り上げ隊のページもあります。
さて、本日のお泊りは、
豊川からJR飯田線で1時間ほど山に向かったところにある湯谷温泉。
静かな渓流沿いに何軒かの旅館が並んでいます。
その中の一見、「はづ木」は、一日五組限定の小さなお宿。
源泉かけ流しのお風呂と、漢方の薬膳懐石が自慢です。
薬膳の本場、中国から来たシェフが腕をふるったお料理は、
美しく、体によく、しかも美味しいものばかり。
建物は、昭和初期に建てられた数寄屋造りの料理屋さんだったものです。
随所に、現代の技術ではできない細工が施され、美しいです。
はづ木
http://www.hazu.co.jp/hazuki/points/
●ご利益いっぱいの寺旅+素敵なお宿の奥三河の寺旅は、
後半に続きます。
吉田さらさ
公式サイト
http://home.c01.itscom.net/sarasa/
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