歌舞伎座に行きました!
着物で歌舞伎観劇。
一度してみたかったことの一つです。
チケットを取って頂いたのが、後援会の方のとても良いお席だったので、正装しようという気持ちになり、
それでは!ということで、銀座で着物あそびをしてみました。
ラフに伺い・・・。
整えました!訪問着ではなくて小紋にしました。
洋服の仕事している人の和装って・・・・。
と、思われるかもしれませんが、レンタルです!!(笑)
歌舞伎座タワーの5Fにある着物おでかけプランなど、利用してしまいました。
事前にインターネットで着物を選んで予約をするシステムです。
ちなみに着物レンタル・着付・小道具一式で5000円。
メイクなしでヘアセットのみお願いして、プラス2000円ぐらいでした。
1時間もあれば髪まで整えられます。
早めに行ったので、5Fの庭園なども寄ってみたりしたのですが、
タオルや綿をいっぱい入れて着付をして頂いたせいか、それとも年のせいか(多分こっち)、
こういうアングルだと、おかみさん風になっていました。
そして、一人で着物はちょっと・・・ということで、
仕事仲間の金井さんにも付き合ってもらいました。結構渋々でした。
小物や帯は、当日あるものでのチョイスになり、種類も限られますが、
着付の時に選んでくださいます。
そうはいっても、仕事柄、こういうことは得意というか好きなので、
自分で選ばせて頂きました。
金井さんの分もちょっと口をはさんでいるうちに、結局全部選んでしまうことに。
この日の演目は、「壇ノ浦兜軍記」という平家と源氏の歴史絵巻。
私達のお目当ては、坂東玉三郎さんの花魁姿。
舞台の上で、琴・三味線・胡弓の三絃を生演奏されたのですが、
今の歌舞伎界でこの演目が出来るのは、玉三郎さんだけだそうです。
後継者がいないと、この演目自体がもう観られなくなってしまう・・・。
それくらいの大役です・・・と、お席を取って下さった知人から説明を聞いていたのですが、まさかの席番指定で取って頂いていたので、「とちりの花横」という見得をきられる位置の真ん前で拝見しました!
玉三郎さんは、ご自身の衣装は自前で作られているだけあって、
そのお着物の素晴らしさにため息が出ました。
何でも江戸時代の掛けの柄を再現する時に、身長がおありのため、
その生地を織るために、機を新しく作られたこともあるそうです。
40キロはあるという衣装。首の筋肉を鍛えないと、お琴などは弾けないと聞きましたが、
優雅な所作に、首の筋肉の心配はいつしか忘れ、尊いものに出会えた感動がありました。
余談ですが、洋服の企画に、着物の書籍を色々参考にすることもあります。
黒澤明監督の「乱」や、チャン・イーモウ監督の「英雄(ヒーロー)」でのワダエミさんの衣装は、いつの時代に観ても新鮮で、DVDも持っていたりします。
凝り性なので、着物にははまらない距離感をキープしてきましたが、
この日の観劇で、以前伺った京都の機屋さんに行きたくなりました。
話を歌舞伎に戻して・・・。
当日券は、すごい列でした。
歌舞伎ならではかと思うのですが、好きな幕だけを鑑賞する一幕見席というお席があって、幾度も通われる方や、初めてでちょっと観てみるといった時にも利用できます。
そして、幕と幕の合間の休憩時間・幕間(まくあい)の過ごし方ですが、
チケットを再提示すれば劇場の外にも出られます。
予約したお食事処に行くもよし、お席でお弁当を頂くのもよし。
歌舞伎は3回目でしたが、毎回お席でお弁当を頂きます。
何となく好きな江戸を感じる光景です。
休憩が2回ある時は、1回目は食事、2回目の時は3階の売店まで行って、
3階にしかないお土産やおやつを買ったりします。
30分程の休憩のあと、次の演目は、「梅雨小袖昔八丈」という江戸の下町風情のお話。
イヤホンガイドを借りていて良かった!(初心者は必須)
着物レンタルは色々なところがあって、内容も様々です。
私はとにかく一番近いところで簡易的にと選びましたが、
何に重きをおくかで選ぶことをお勧めします。
あそび感覚で急に思いついたことですが、たまには着物も良いものです。
着慣れてないので、洋服に着替えた時ラクチンで、
ホントにたまにでいいかな・・・と思った自分がいました。
まだまだですね。
Le pivot公式サイト
blog