HAPPY PLUS
https://ourage.jp/odekake_joshigumi/9197/

根津美術館「燕子花図と藤花図」展、光琳と応挙(そして庭園も)の美の競演

こんにちは、チーム「健活」のミーナです。

おでかけ大好き!ながら、MyAge/OurAgeの立ち上げで、おでかけからはちょっと遠のいていたのですが・・・

久々の美術展おでかけ、レポートします。

 

5月18日まで根津美術館で開催中の「燕子花図(かきつばたず)と藤花図(ふじはなず)」展の内覧会のご紹介です。まだご覧になってない方は、おでかけの参考にしてくださいね。

※内覧会につき、美術館から展示品の撮影の許可を得ています。

燕子花図と藤花図展 会場入り口

琳派(注)の展覧会には欠かさず出かけ、婦人誌やアート誌の琳派特集号も買い、と学生時代からかなりの琳派ファン。といっても、ミーハー系。宗達よりも断然光琳が好き。京都の高級呉服商の息子だけに、ちょい派手でデザインっぽくもあるところがいいんです。中でも「燕子花図」と「紅白梅図」がお気に入り。根津美術館でこの時期恒例なのが、所蔵する国宝「燕子花図屏風」のお披露目です。

今年は「燕子花図と藤花図」と名打って、尾形光琳と円山応挙の競演という豪華版。他にも花や自然がモチーフの屏風や襖絵など、近世日本絵画の秀作が堪能できます。おまけに根津美術館の庭園では、藤の花も燕子花も見られるというのだから、日本美術ファンは必見ですよ。

根津美術館 大屋根

行ったことのない人のために説明すると、建て替えで2009年10月に新しくオープンした建物は、日本を代表する建築家隈研吾氏によるもの。日本家屋を思わせる大屋根が印象的で、アプローチの竹の演出も粋です。

燕子花図と藤花図展 展覧品

美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家根津嘉一郎氏が蒐集した、日本及び東洋の古美術品や茶の道具のコレクションがもと。すぐそばにショップがたくさん並ぶ青山にあるとは思えない、広大な日本庭園も魅力です。庭園の緑が望める1階では、モダンな空間に石像が映え、いつ行ってもいいなーと思ってしまいます。

屏風

さて、本題。

「燕子花図屏風」と「藤花図屏風」、このように2つ同時に並んで見るのは、私は初めてです。「燕子花図」は何度見ても、やっぱり好き。見飽きないです。そして初見の「藤花図」は、藤の花が浮き出るように立体的に見えたのに驚きました。

燕子花図屏風と藤花図屏風

燕子花図屏風 アップ

「燕子花図」はリズミカルなデザイン性が何といっても小気味よく、ホント、大好きです。さすが光琳、高価な絵の具を惜しみなく使った、あでやかでぽってりとした花の表現も見事。金地に青と緑のみで群生を描き、左右の構図のバランスも絶妙です。

藤花図屏風

藤花図屏風 アップ

「藤花図」は花房の鮮やかな色彩や立体感(写真では伝えられなくて残念)と、対照的に墨の濃淡で即興的に描かれた枝や幹の表現・技巧がすばらしいです。細やかな観察と高度な技法が融合した、応挙の写生画風の真骨頂。ぜひ実物を間近で見てくださいね。

四季草花図屏風、花鳥図襖

他にも、琳派の四季草花図屏風(しきそうかずびょうぶ)や円山派の花鳥図襖(かちょうずふすま)などの作品の展示あり。

燕子花が描かれているものがいくつかあるので、見比べてみるのもおもしろいですね。

根津美術館 藤の花

内覧会で訪れた4月は、まだ藤の花が咲き初め、燕子花はまだまだでした。でも、いまちょうど燕子花が最盛期のようなので、見たい方は急いで!

根津美術館 カフェ

美術館のカフェもまた、庭園の緑が見渡せる心地いい場所。会期中は展示にちなんだ「パフェ・アイリス」もあります。見た目も絵になる、ブルーベリーのパフェです。

根津美術館 ショップ 燕子花グッズ

美術館といえば、ミュージアムショップでのお買い物も楽しみ。人気の「燕子花」グッズがいっぱい。クリアフォルダーは、すでに持ってます(笑)。

夜の根津美術館 

最後に、スペシャルなお知らせです。13日(火)〜18日(日)、夜間開館やってます。ライトアップされた美術館が素敵ですね。その上、夜はカフェでシャンパンがいただけるとのこと。仕事のあと美術館でシャンパン、何だかとってもおしゃれ。

16日(金)は、能楽師 観世銕之丞(かんぜてつのじょう)師による仕舞「杜若(かきつばた)」が披露されます。18:00〜18:30、入館料のみで仕舞の観覧は無料です。

 

( 注)琳派:宗達光琳派とも呼ばれ、江戸初期に本阿弥光悦や俵屋宗達が創始し、元禄頃、尾形光琳・乾山兄弟が大成させ、その100年程後、文化・文政期に光琳に傾倒した酒井抱一らに受け継がれ、近代まで続いた造形芸術上の流派。豊かな装飾的画風が特色。

 

根津美術館

特別展「燕子花図と藤花図」

〜5月18日(日) 12日(月)休館

10:00〜17:00 入館は16:30まで

夜間開館 13日(火)〜18日(日) 19:00まで開館 入館は18:30まで

入場料 一般 1,200円

東京都港区南青山6-5-1  ℡03-3400-2536

www.nezu-muse.or.jp

 

 

 

 

 

 

場所別・テーマ別おでかけ情報はこちら >

同じ場所・テーマから記事を探す

#関東 #東京23区内 #青山・表参道 #食べる #アート

おでかけ女史組の正しい楽しみ方
おでかけ女史組 キーメッセージ おでかけ女史組 キーメッセージ
今週のおでかけコンシェルジュ〜元気に遊ぶための知恵、伝授します〜

◆凛とした場所では、髪もふんわりキープして凛とした自分でいたいですね

朝、せっかくセットしたのにおでかけ先でぺたんこ頭なんて、悲しい! だからスタイリングの仕上げに、髪のトップを持ち上げて、ケープ3Dエクストラキープで根元にさっとスプレーしてみてください。ふんわり感がキープされて、鏡を見るのも楽しくなりそう。ケープといえば若い頃、お世話になった方、多いのではないでしょうか? どんどん改良が重ねられ、今は面で固めるのではなく、髪を点と点で支えるので空気を含んだようなふんわり仕上げになるのです。さらに耐湿キープ処方なので湿気にも強く、ふんわりスタイルで1日気持ちよく過ごせますよ。春のおでかけ、楽しんでくださいね。

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル