こんにちは、チーム「健活」のミーナです。
おでかけ大好き!ながら、MyAge/OurAgeの立ち上げで、おでかけからはちょっと遠のいていたのですが・・・
久々の美術展おでかけ、レポートします。
5月18日まで根津美術館で開催中の「燕子花図(かきつばたず)と藤花図(ふじはなず)」展の内覧会のご紹介です。まだご覧になってない方は、おでかけの参考にしてくださいね。
※内覧会につき、美術館から展示品の撮影の許可を得ています。
琳派(注)の展覧会には欠かさず出かけ、婦人誌やアート誌の琳派特集号も買い、と学生時代からかなりの琳派ファン。といっても、ミーハー系。宗達よりも断然光琳が好き。京都の高級呉服商の息子だけに、ちょい派手でデザインっぽくもあるところがいいんです。中でも「燕子花図」と「紅白梅図」がお気に入り。根津美術館でこの時期恒例なのが、所蔵する国宝「燕子花図屏風」のお披露目です。
今年は「燕子花図と藤花図」と名打って、尾形光琳と円山応挙の競演という豪華版。他にも花や自然がモチーフの屏風や襖絵など、近世日本絵画の秀作が堪能できます。おまけに根津美術館の庭園では、藤の花も燕子花も見られるというのだから、日本美術ファンは必見ですよ。
行ったことのない人のために説明すると、建て替えで2009年10月に新しくオープンした建物は、日本を代表する建築家隈研吾氏によるもの。日本家屋を思わせる大屋根が印象的で、アプローチの竹の演出も粋です。
美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家根津嘉一郎氏が蒐集した、日本及び東洋の古美術品や茶の道具のコレクションがもと。すぐそばにショップがたくさん並ぶ青山にあるとは思えない、広大な日本庭園も魅力です。庭園の緑が望める1階では、モダンな空間に石像が映え、いつ行ってもいいなーと思ってしまいます。
さて、本題。
「燕子花図屏風」と「藤花図屏風」、このように2つ同時に並んで見るのは、私は初めてです。「燕子花図」は何度見ても、やっぱり好き。見飽きないです。そして初見の「藤花図」は、藤の花が浮き出るように立体的に見えたのに驚きました。
「燕子花図」はリズミカルなデザイン性が何といっても小気味よく、ホント、大好きです。さすが光琳、高価な絵の具を惜しみなく使った、あでやかでぽってりとした花の表現も見事。金地に青と緑のみで群生を描き、左右の構図のバランスも絶妙です。
「藤花図」は花房の鮮やかな色彩や立体感(写真では伝えられなくて残念)と、対照的に墨の濃淡で即興的に描かれた枝や幹の表現・技巧がすばらしいです。細やかな観察と高度な技法が融合した、応挙の写生画風の真骨頂。ぜひ実物を間近で見てくださいね。
他にも、琳派の四季草花図屏風(しきそうかずびょうぶ)や円山派の花鳥図襖(かちょうずふすま)などの作品の展示あり。
燕子花が描かれているものがいくつかあるので、見比べてみるのもおもしろいですね。
内覧会で訪れた4月は、まだ藤の花が咲き初め、燕子花はまだまだでした。でも、いまちょうど燕子花が最盛期のようなので、見たい方は急いで!
美術館のカフェもまた、庭園の緑が見渡せる心地いい場所。会期中は展示にちなんだ「パフェ・アイリス」もあります。見た目も絵になる、ブルーベリーのパフェです。
美術館といえば、ミュージアムショップでのお買い物も楽しみ。人気の「燕子花」グッズがいっぱい。クリアフォルダーは、すでに持ってます(笑)。
最後に、スペシャルなお知らせです。13日(火)〜18日(日)、夜間開館やってます。ライトアップされた美術館が素敵ですね。その上、夜はカフェでシャンパンがいただけるとのこと。仕事のあと美術館でシャンパン、何だかとってもおしゃれ。
16日(金)は、能楽師 観世銕之丞(かんぜてつのじょう)師による仕舞「杜若(かきつばた)」が披露されます。18:00〜18:30、入館料のみで仕舞の観覧は無料です。
( 注)琳派:宗達光琳派とも呼ばれ、江戸初期に本阿弥光悦や俵屋宗達が創始し、元禄頃、尾形光琳・乾山兄弟が大成させ、その100年程後、文化・文政期に光琳に傾倒した酒井抱一らに受け継がれ、近代まで続いた造形芸術上の流派。豊かな装飾的画風が特色。
根津美術館
特別展「燕子花図と藤花図」
〜5月18日(日) 12日(月)休館
10:00〜17:00 入館は16:30まで
夜間開館 13日(火)〜18日(日) 19:00まで開館 入館は18:30まで
入場料 一般 1,200円
東京都港区南青山6-5-1 ℡03-3400-2536