「伸ばす」だけでシルエットが変わる中村格子先生直伝のストレッチ。
くみくみがいちばん気にしているのは、「二の腕」!!
ノースリーブはもちろん、ベアトップが無理……。
そう嘆くのは、若いときと違って、二の腕や付け根だけでなく、脇周辺全部がMyAge/OurAge世代のたるみゾーンだから。
なので、振り袖肉のみならず、脇と、そこからはみ出してるハミ肉まで、すっきりさせられるエクササイズを!! と教えていただきました。
これも、きつい腕立て伏せは必要ありません。
意識して伸ばす+動かすだけで効果テキメン!
でひ、試してみてくださいね!!
誰もが気になる振袖肉!
通称「振袖肉」と呼ばれる、二の腕の裏側のたるんだお肉。
これは、裏側に走る筋肉「上腕三頭筋」が使われていないのが原因。
日常的に腕を使うといえば、ほとんど表側の上腕二頭筋を使う動作ばかり。
「裏側を伸ばす」と覚えて、一日に何度も刺激を与えて!
●point
しっかり正しく伸びているかを感じて!
伸ばしたい場所がきちんと伸びていないと、効果は半減。
人に触っってもらうなどして認識し、「ここだよ」と筋肉に教え込んで。
広背筋ごと、二の腕を伸ばす !
裏側を効果的に伸ばすには、
腕だけではなく、背中や脇腹など、下から全部伸ばすつもりで。
ゆっくりじんわり効かせるのがコツ。
右)正しい姿勢で、息を吸いながらゆっくり両腕を真っすぐ上に。
手のひらは内側に、背中の中心から、すべて伸ばしきるような気持ちで。
左)続けて片腕を肘で折り、片手でさらに引っぱって。
息を吐きながら裏側を「効くぅ!」と思うくらい伸ばし、
そのまま5秒間キープ。
二の腕の裏側が伸びている感覚、味わいましたか?
上半身を鍛える運動としておなじみの「腕立て伏せ」をやる場合のポイントも、
中村先生にうかがいました。
これはやっておきたい!「腕を曲げない腕立て伏せ」
腕や脇を含め、上半身の筋肉を鍛えるのによい腕立て伏せ。
自己流だと肩を痛めがちなので、肘を曲げない方法で。
壁に手をつき、肩を入れて壁を押すだけ。
肩甲骨の引き込みと押し出しで、脇にある前鋸筋が鍛えられます。
できる人は椅子を使ってやってみましょう。
壁を押す!
椅子を押す!
具体的な部位のストレッチとともに、腕を曲げない腕立て伏せもトライしてみてくださいね。
次回も「二の腕」編、つづきます!
中村格子さん Kakuko Nakamura
1966年生まれ。整形外科医、医学博士。
Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。横浜市立大学整形外科客員教授。
2014年4月に、スタジオを備えた整形外科クリニックを
代官山にオープンしたばかり。
トップアスリートのケアのほか、一般の女性向けに
美と健康を目指すエクササイズを提案。著書も多数
撮影/広瀬壮太郞 ヘア&メイク/渡辺みゆき
取材・原文/蓮見則子