体でいちばん気になるところはどこですか?
マイエイジ世代で圧倒的に返ってくる答えは『お腹』。
「姿勢が悪い人はお腹まわりがたるんでいます。
姿勢が悪い=お腹を折っているということ。
それではお腹の筋肉が使われないので当然たるみます。
それに、いくら腹筋をしても、お腹を折った悪い姿勢のままでは
ぜんぜん効果なしですよ」
えっ?! 格子先生の衝撃の言葉に、一瞬凍りつくスタッフ。
「やり方間違えたら、効果なし、なんですか?」
「もちろん! やはり、お腹も伸ばさないと。
体を曲げるときもお腹からではなく、腰から!
いつでも上半身を長く保つ意識が大切です」
というわけで、中村格子先生直伝のたるみに働きかける「伸ばす」ストレッチ。
ラストは、お腹のたるみ編です。
デニムに乗っかる浮き輪肉。
若い頃は、贅肉があってもパンとはじけそうだったお腹まわりの「浮き輪肉」。
年を重ねるごとにプヨプヨ&タルタル…。
これらを撃退するためには姿勢をキープしながら、
ドローインでお腹のインナーマッスルを鍛えること。
場所を選ばずいつでもできるのが魅力!
●point
お腹を伸ばす基本姿勢。いつでも鏡でチェック
上半身の基本姿勢ができているか、自分ではよくわからないもの。
自宅では鏡、外でならガラスなどに映し、日に何度も確かめたい。
下で紹介する呼吸法をマスターして。
肩を落とすのがポイント。
右)お腹を伸ばすための基本姿勢づくりから。イメージは脊椎を長く保つこと。
両脇に手を当てて大きく息を吸います。このままではNG!
左)そこから肩を1回落としたのが、正しい姿勢です。
みぞおちから恥骨までの間を長~く、細く長~くしている感覚で。
腹横筋を鍛えるドローインで天然コルセット
「ドローイン」とは、天然のコルセットとも呼ばれる「腹横筋」を鍛える方法。
よい姿勢を習慣づけ、腹腔内を縦長の形に保つので、
結果的に引き締まって見えるのが特徴。
簡単なのでぜひ覚えて!
そのまま3秒かけて大きく息を吸い、肋骨を広げます(実際には手は下ろしたまま)。
一気に息を吐きながら、肋骨を締めて内側に入れ込むように5秒間強く強くお腹を凹ませます。
これを数回繰り返して。
最もBODYたるみが気になる部位である「お腹」のたるみストレッチは、2回に分けて紹介します。
次回はオバさんっぽいシルエットの原因になる、下腹部たるみに効くストレッチです!
中村格子さん Kakuko Nakamura
1966年生まれ。整形外科医、医学博士。
Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。横浜市立大学整形外科客員教授。
2014年4月に、スタジオを備えた整形外科クリニックを
代官山にオープンしたばかり。
トップアスリートのケアのほか、一般の女性向けに
美と健康を目指すエクササイズを提案。著書も多数
撮影/広瀬壮太郞 ヘア&メイク/渡辺みゆき
取材・原文/蓮見則子