発酵食品が人気の中、今年、最も注目される品が「蜂蜜酒(ミード)」です。酒造りの産地京都でも、素敵な品が誕生しています。それが京都の三条に本店を構える蜂蜜の販売を行う昭和5年創業の「金市商店」と京都の南、城陽市に酒蔵を構える「城陽酒造」が共同開発した「はちみつのお酒」です。一昨年11月に発表以来、普段、あまりお酒を飲まない女性でも、飲みやすいお酒として人気を集めています。
その開発に携わったのは、「金市商店」の3代目となる若き社長、市川拓三郎さん。「古代から人類と深いかかわりをもつ蜂蜜の優れたパワーをいろいろな製品で多くの方に活用してほしい」との思いから、さまざまな新商品の開発に積極的に取り組んでいます。
そのひとつが、今回ご紹介する「はちみつのお酒」です。そもそも「蜂蜜酒(ミード)」の起源は古代ヨーロッパに。蜜蜂の巣に溜まった雨水が自然発酵してできたものが、人類が最初に出会ったお酒ではないか…と言われているそう。昔からヨーロッパでは飲まれていたお酒ですが、ワインのような生産量がなく、日本にはあまり知られていませんでした。
蜂蜜は、ビタミン、ミネラルをはじめ、150種類以上の栄養素を含む「食べるサプリメント」と言われ、健康補助食品にも多く使われるもの。さらに優れた抗菌作用や保湿作用からスキンケア製品にも活用されています。
そんな魅力的な働きが知られる蜂蜜を、京都の美味しい水を使い、ワイン酵母菌で発酵させ生まれたのが「はちみつのお酒」。蜂蜜ならではの自然の甘味と豊かな風味…発酵食品好きの女性にとって、見逃せないお酒ではないでしょうか。グラスに注ぐと、ほのかに花の香りが漂い、その味わいにも花のイメージが感じられる美酒。
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京都生まれの蜂蜜酒の「はちみつのお酒」は、国内外の蜂蜜を幅広く手掛ける「金市商店」の直営店「はちみつ専門店 ミールミィ」の品から、発酵酒に適したものを選び作られた風味豊かなお酒です。アルゼンチン産蜂蜜とイタリア産レモン蜂蜜を使用した「蜜月」(250ml 1490円税込)は、蜂蜜本来のほのかな酸味が漂う爽やかな味。
また数量限定の品として、山桜から採れた「さくら蜂蜜」を使用した「桜花」(250ml2160円税込)は、まさに春のお花見に味いたい桜の風味が漂うもの。さらにブルガリアのバラの花の蜂蜜を使用した「銀雪」(250ml 2160円税込)は、ドライタイプのスッキリとした飲み味が魅力。
いずれも食前・食後酒としてだけでなく、冷やして、水や炭酸水で割ったり…これからの季節にピッタリのお酒です。パッケージもやさしい色合いのデザイン、贈り物にもしたくなります。
人工甘味料、着色料、香料無添加のまさに蜂蜜の美味しさとパワーを備えた京都生まれの「はちみつのお酒」。この夏、さらに注目が集まりそう…。
さらに、ご紹介したい品がもうひとつ。三条通にある「はちみつ専門店 ミールミィ」でお目にかかった市川社長が、「ぜひ、これも紹介したいんですが~」と取り出しのが「LIP HONEYLAB.」(各600円・税別)というリップグロス容器に入った蜂蜜。「蜂蜜の優れた保湿力でリップを潤すと共に、いつでも気軽に蜂蜜のエネルギーを供給できる製品なんです」と。
なるほど持ち歩きするための蜂蜜は、今まで見たことがない品。小さなパッケージに入ったものはあっても、開けたら使い切らないとベトベトして、繰り返し使うのは無理。こちらはリップグロスの容器入りのため、バッグに入れ持ち歩きも簡単で、何度も使えます。「貧血気味の人にはいいですね~。これがあれば血糖値を上げることができますから…」といつも飴を持ち歩く貧血気味の私。
そして「これ、マラソンする友人にプレゼントしたいです!」と思わず。ランニングを楽しむ人には、即エネルギーに代わる蜂蜜は、きっと役立つはず。また、飴のように喉に詰まらせる危険もありません。「この大きさなら腰のポシェットにも入れられますね。走りながら食べられるかも…」とランナーを思い浮かべます。
ランニングだけでなく、山登りをする人にもお勧めしたい携帯できる蜂蜜。北海道産の菩提樹の花やハンガリー産のアカシア、カナダ産のラズベリーなどから採取した味わい豊かな100%蜂蜜が、リップグロスの容器に…。
ボトル入りの蜂蜜に比べ価格は高めですが、蜂蜜を別容器に入れベトベトになることを考えると、欲しくなる品です。
京都の繁華街の中心地、三条通にある「はちみつ専門店 ミールミィ」には、国内外の厳選された蜂蜜がズラリと棚に並びます。「どうぞ遠慮なく試食してくださいね」と市川社長。花の種類により味わい、風味が異なる蜂蜜。試食できる30種類の中から自分好みの味を見つける楽しみになります。
健やかな美しさのために、蜂蜜のパワーをもっと取り入れたくなる品々をご紹介しました。
はちみつ専門店 ミールミィ(金市商店)
京都市中京区三条通富小路西入ル中之町21
075‐221‐6639
営業時間/月~土10:00~19:00 日曜・祝日11:00~19:00無休
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」