「目が小さくなった気がする」悩みには、
まぶたを上げる筋肉を鍛える!
40代、50代のフェイス悩みで多いのが「昔より目が小さくなった気がする」こと。加えて、写真などで自分の顔を見返してみると、左右の目の開き具合が違うような気も…?
「これらは眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状かもしれませんね。眼瞼下垂は目のまわりにある筋肉・眼輪筋の衰えもありますが、目の奥にある、まぶたを押し上げる筋肉の力が落ちてきているのも、原因のひとつです。
目の形の左右差は、長年続けた姿勢や体のクセで、おでこの骨が左右どちらかに傾いて、眼窩(がんか)が下がってきている可能性も。骨と筋肉のエクササイズで、ぱっちりとしたまぶたを取り戻していきましょう!」
<まずは基本のおでこ上げエクササイズ>
前頭骨の下垂も、目のまわりや奥の筋肉を上手に使えなくなる原因に。まずは基本のおでこ上げエクササイズから。片手を後頭部の下に添え、もう片方の手のひらはおでこに当てる。両手で頭をサンドイッチのように挟み、優しく頭頂部へ向かって引き上げて10秒。正面を向いて、あごを引き、肩の力は抜いて。
<眼瞼下垂・骨上げエクササイズ>
右目か左目、どちらか片方の前頭骨の上に手のひらを置き、頭頂部まで引き上げる。あごを引き、目の力は、白目になるくらい、だら~んと抜く。反対側の目の上も、同じようにやる。より小さいと感じる目の上側は、回数を多めにやること。顔の左右の歪みを骨から解消させる。これだけでもまぶたが上がって目がぱっちりし、視界がクリアになる!
<眼瞼下垂エクササイズ>
1.おでこ上げエクササイズが終わったら、目をギュッと閉じる。目のまわりの筋肉、目の奥の筋肉が固く閉じているのを感じて。
2.閉じた目をパッと見開く。この動きを10回繰り返す。最初はゆっくりと。慣れてきたらパッパッパッと、目の開閉のスピードを上げてリズミカルに。
【注意!】目を開閉するとき、おでこの筋肉を使うのはNG。どうしても一緒に動いてしまうという人は、額に優しく手を添えておいて。目の筋肉を重点的に使えるはず。
「目のまわりを動かすときは、ギュッと閉じ、パッと開く、メリハリを意識してみてください。最初は重だるい、上手に閉じたり開いたりできない、という感覚があるかもしれません。それは、目のまわりの筋肉や、まぶたを押し上げる目の奥にある筋肉が衰えている証拠。
もちろん始めはゆっくりの動きからで大丈夫ですよ。毎日10回。少しずつ続けて、まぶたを押し上げていきましょう!」
次回も目元をエクササイズ。目の下のクマ&くすみにアプローチしていきます!
【教えていただいた方】
スペイン・バルセロナ在住。骨格矯正メソッド・ヤムナボディローリングとピラティスが専門。モットーは、アラフィフから健康でいるための体作り。Instagram、YouTubeを中心に、大人のボディ&フェイスを快適に整えるエクササイズを発信している。書籍『更年期世代の不調を取り去る 大人ピラティス』(KADOKAWA)も好評発売中。
指導・モデル/NORIKO 取材・文/石井絵里