今回のテーマは「ハイライト&チーク」
メイクの最後に血色感とハリ・ツヤを入れたら、レイナ流「幸せ美人顔」が完成!
40代、50代になると、自分ではそんなつもりはないのに、不機嫌そうに見られたり、体調が普通でも「お疲れですか?」と聞かれたり。
鏡で自分の顔を見たときも、さえない印象にテンションが下がってしまいます。
それは、血色感がなくなって肌がくすみ、パーンとしたハリ・ツヤがなくなって、イキイキ感が薄れたせい。
メイクアップアーティストのレイナさんが目指すのは、大人の女性が心地よく一日を過ごすための「幸せ美人顔」。
そのカギとなるのが、血色感とメリハリです。
レイナさん自らが実演して、メイク法を教えていただいたこの連載もとうとう最終回。
総仕上げとなる今回のテーマは、血色感とメリハリをアップし、パーンとしたハリ・ツヤを演出する「ハイライトとチーク」です。
「レイナ流メイク」による顔の変化を、動画でもチェック!
この連載の第1回~第10回の各回で紹介している「メイク後の顔」を、一気に見られる動画を用意しました。
レイナさんのメイクが徐々に完成していく様子が、この動画を見れば一目瞭然。
メイクを重ねるにつれ、いつのまにか驚くほどきれいになっていく、レイナさんの顔の変化は感動的です!
きれいが完成するまでの動画11変化。
レイナ流メイクを施すと…こんなふうに顔印象が変わっていきます!
イキイキ感を失わせてしまう血色感やハリ・ツヤのなさ。
そんな老化サインに悩む40代、50代は具体的にどうしたらいいのでしょう?
同じOurAge世代でもあるレイナさんが考えるメイクでの解決法を、ここでは詳しくご紹介します。
レイナさんは、プロのメイクアップアーティストとして第一線で活躍しながら、自身のプライベートサロンで長年にわたって一般女性にメイクレッスンを行ってきた、美人顔づくりのカリスマ。
そのメイク術は、メイクに苦手意識を持つ女性でも簡単に実践でき、見違えるようにイキイキとしてメリハリ感がアップすると評判です。
「第1回のマッサージに始まり、ベースメイク、パーツメイクと、この連載のいくつかの回で、血色感アップ、メリハリアップのためのメイクテクニックをお伝えしてきました。
一連のメイクの流れの中で、少しずつ血色感とメリハリをアップしていくことが重要。
1回のプロセスだけで血色感とメリハリを出そうとすると、『いかにもメイクしました』という、とってつけたような感じになってしまいます。
『気負わずきれい』な大人メイクを目指すには、数回のプロセスに分けて、少しずつ血色感とメリハリを出していくことが大事なのです」(レイナさん)
ハイライトで光を集めて、ハリ・ツヤとイキイキ感を
チークで、幸せ感と優しいオーラをプラスします
レイナさんのすっぴん顔からスタートしたこの連載の第1回から、第9回までの各回で、随所に盛り込まれていた「血色感アップ」と「メリハリアップ」のメイクテクニック。
「40代、50代のメイクは、血色感アップとメリハリアップのためのもの、と言っても言いすぎではありません。
私が目指しているのは、まるでその人自身が持つ『血色』と『メリハリ』であるかのように、ごく自然であること。
今回ご紹介するハイライトとチークは、これまで少しずつ仕込んできた『血色感』と『メリハリ』の総仕上げです」
上は、この連載の第9回のリップメイクまでが終わった顔。
これまでの各回で随所に仕込んできた「血色感」や「メリハリ」がきいていて、これでも十分きれいですが…。
「ハイライトとチークを入れた後」の顔も見てみましょう。
今回紹介するメイク法で「ハイライトとチークを入れた後」の顔。
上の「ハイライトとチークを入れる前」の写真と比べると、その差は歴然!
上の「入れる前」以上にハリ・ツヤがアップして、よりパーンとした印象に。
ハッピーオーラ全開の、若々しくて優しげな美人顔になりました!
「ハイライトをメイクの最後にピンポイントで入れることで、光を集める効果が高まって肌のハリ・ツヤが増し、イキイキ感がアップします。
またチークを、頰だけでなく、目の上と顔の輪郭部分にもふわっとかけることで、幸せ感と表情の優しさがプラスされます。
どちらもほんのニュアンス程度のさじ加減なのですが、入れると入れないのとでは大違い。ぜひお試しください!」
■仕上げの「ハイライトとチーク」・プロセス1
クリームタイプのハイライトを頰骨の上、鼻筋、唇の下に
「ハイライトには光を集めて、つけた部分が前に飛び出して見える効果があります。
クリームタイプのハイライトを使い、頰骨の上、鼻筋、唇の下にポイントを絞って効かせることで、パーンとしたハリ・ツヤのある顔に仕上げることができます」
クリームタイプのフェイスカラーをハイライトとして使用。
薬指に取り、頰骨の上、鼻筋、唇の下になじませます。
範囲を広げすぎず、狭い範囲につけるのがポイント。
使ったアイテムはこれ
●エレガンス スリーク フェイス N PK107 ¥3,300/エレガンス コスメティックス
肌の内側から光を放つように輝く、ペールピンクのクリームフェイスカラー。
みずみずしくパーンとしたハリ・ツヤを演出します。
■仕上げの「ハイライトとチーク」・プロセス2
コーラルカラーのチークで、頰、目元、顔の輪郭部分に血色感を
「パウダータイプのコーラルカラーのチークを、ブラシで頰に入れます。
パウダータイプのチークの中でも、透明感のある発色で、しっとりと肌になじむものがおすすめ。
この連載の第3回で仕込んだ血色チークと相まって、「もともと血色のいい人」のように見えて、イキイキとした肌に仕上がります。
(第3回で使ったチークは、この第10回で使ったチークとは別の商品です)
目元にも頰と同じチークをふわっとかけることで、この連載の第6回でつくったアイメイクの陰影に、さらに血色感がプラスされます。
また顔の輪郭部分にも頰と同じチークを入れることで、顔全体に自然な血色感を演出。
最後にこの血色を足すプロセスを入れることで、優しいオーラをまとった、最高にきれいな『幸せ美人顔』が完成します」
【1】
チークをチークブラシに取り、黒目の真下で、小鼻の上側と同じ高さの位置に置き、こめかみ方向へとふわっとなで上げます。
【2】
【1】と同じチークをチークブラシに取り、まぶたの上にもふわっとかけます。
眉にもふんわりかかるよう、目頭から目尻まで横にスライドさせます。
顔の輪郭部分にも、同じチークをブラシでふんわりと入れていきます。
こうすることで、顔全体に自然な血色感が生まれ、幸せオーラあふれる顔をつくることができます。
使ったアイテムはこれ
●ルナソル カラーリングシアーチークス(グロウ)05 ¥2,750・チークコンパクト(別売り)¥1,100/カネボウ化粧品
粉っぽくならずに肌に溶け込むようになじみ、透明感のある発色をするパウダーチーク。
05は、大人の肌に「にじみ出るような自然なツヤと澄んだ血色感」を演出する、テッパン色のコーラルカラー。
──「40代、50代を『幸せ美人顔』にするメイク、いかがでしたか?
わかりやすくお伝えするため、一連のメイクを全10回に分けて紹介してきましたが、どれも短時間でできる簡単なテクニックばかり。
この連載の全10回分のメイクは、実は私が毎日、自分の顔で行っている、メイク開始からメイク完成までの全プロセスを紹介したひと続きのメイクです。
最初から最後までフルで行った場合、約7~8分ですべてのメイクが完成します。
血色感とメリハリアップが目的の『幸せ美人顔』は、プライベートでも仕事でもシチュエーションを選ばず、どんな服装にもしっくりくるメイク。
流行を追ったメイクではないので、いつでも使えるテクニックです。
これさえ覚えてしまえば、ほかのメイクはしなくていいほど万能です。
私自身、飽きもせず、来る日も来る日もこのメイクをしているんですよ(笑)。
気負わない『幸せ美人顔』メイクで自分の顔に自信が持てると、毎日の気分が変わります!
ずっと先送りにしていたことにチャレンジできたり、ちょっとおっくうだなと思っていた食事会にも参加して楽しく過ごせたり。
幸せそうで、自分らしくイキイキと輝くあなたの存在に、家族や友人、職場の人の見る目も変わるはずです。
まずは全10回のどの回からでもいいので、日々のメイクに『幸せ美人顔』のエッセンスとして取り入れてみてくださいね」とレイナさん。
これまで教わったことのない、意外な手順やテクニックばかりだったレイナさんの「幸せ美人顔」メイク。
どれも簡単かつ効果的で、これさえ身につけてしまえば、いつもニコニコの若見え顔に。
このメイクをマスターすれば、加齢によって肌や顔立ちが変わっていくことも怖くなくなり、自分に自信を持って毎日を過ごしていけそうです!
自分のペースで少しずつでもいいので、ぜひ実践してみましょう。
エレガンス コスメティックス 公式サイト 「エレガンス スリーク フェイス N PK107」
カネボウ化粧品 「ルナソル」公式サイト 「ルナソル カラーリングシアーチークス(グロウ)05」
※この連載で紹介した内容は、レイナさんのYouTube「REINA CHANNEL」で動画で見ることもできます!
【教えていただいた方】
1978年生まれ。大学卒業後、大手化粧品メーカー勤務を経て独立。その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。女性向け媒体のメイク特集などで活躍するほか、完全予約制のメイクレッスンサロン「Crystalline(クリスタリン)」を主宰。著書も多く、近著に『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)などがある。YouTubeの「REINA CHANNEL」でレイナさんが実演するメイクレッスンも必見!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/レイナ 取材・文/小田ユイコ