誰でも似合う、肌なじみのいい「コーラル」カラー。
明るく好感度の高い「ナチュラル顔」を作ります
この連載の第19回では、「コーラル」リップを使って、血色のいい、ヘルシーなナチュラル顔になれるメイクを紹介しました。
レイナ流メイクの「失敗しないコツ」は、リップとチークは同系色を使って、顔全体に統一感を出すこと。
今回は、「コーラル」チークを使って、自然なヘルシー顔に仕上げるメイク法を紹介します。
「ナチュラルな印象に見せたい場合、大人に使ってほしい色はコーラルです」とレイナさん。
コーラルは、オレンジみのあるピンクのことです。
「ナチュラルな印象の仕上がりにしたいからと、チークを使わないのはNG。
控えめな発色のコーラルは、日本人の肌の色になじみやすく、明るさもヘルシーさも表現できる便利な色なのです」(レイナさん)
少し前に、チークを入れていることを感じさせないヌーディメイクが流行っていたけれど、大多数の40代、50代にはちょっと厳しそう。
くすみがちな大人の肌には、やっぱり、ほのかな血色感をチークでプラスすることが必要です。
大人の頰にはツヤもマスト!
クリームタイプのチークなら、血色感とツヤが同時にかないます
大人の肌に表れやすい疲労感やくすみ。
これをカバーしようとファンデーションの厚塗りをすると、古いイメージになって、かえって“年齢を隠している感”が出てしまいます。
そんな加齢からくるお悩みにこそ、チークを活用!
「チークは頰の高く見せたい部分につけるもの。
大人がこの部分に欲しいのは、血色感とツヤです。これが簡単にかなうのがクリームタイプのチーク。指で塗り広げられるので時短メイクにもなりますよ」
クリームチークは保湿力もあるので、日中の肌乾燥対策にもばっちり。
コーラルのクリームチークは、大人がひとつは持っていたい万能アイテムなんです!
それでは、「コーラル」チークをつけるときのプロセスを、レイナさんご本人の顔で実践していただきます!
■今回、レイナさんが使うチークはこれ!
●ミネラルクリーミーチーク 01 サニーピンク ¥3,630/MiMC
植物美容オイルにミネラルパウダーを練り込む処方で作られたクリームチーク。
高い保湿力で、頰にみずみずしいツヤを与えます。
今回のメイクに使った01番は、フェミニンで優しい印象のコーラルピンク。
フレッシュな血色感と光沢感が長時間キープします。
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■「コーラル」チークのメイク・プロセス1
指に取るクリームチークの量は、ほんの少しでOK
「指先に取るクリームチークの量は、ほんの少し。
片側の頰につける量が上の写真くらい。指の腹の指紋が見える程度の量でいいです。
手の甲になじませることなく、そのまま頰にオンしてください」
■「コーラル」チークのメイク・プロセス2
頰の高く見せたい位置に、中指でクリームチークを置きます
プロセス1でチークをつけた中指を、肌に直接オン。
「頰の中央からクリームチークをつけ始めます。
この中央を中心に、真円を描くように、トントントンと色を置くようにします」
レイナ流メイクでは、“頰の中央”は、黒目の外側から下にのばした線と、小鼻の脇から横にのばした線がクロスするところ。
頰のいちばん高く見せたい部分なので、ここのチークの色が最も濃くなるようにします。
■「コーラル」チークのメイク・プロセス3
クリームチークを、こめかみに向かって>薬指でトントントンと置いていきます
「頰の中央からこめかみに向かって、上写真の線の範囲に色がつくようにします。
クリームチークの範囲を広げるときは、何もついていない指で。
プロセス2では中指を使ったので、今度は薬指に替えて、トントントンと置くようにしてなじませていきます」
プロセス1~3を、左右の頰で行います。
途中で色が足りなくなったら、最初にクリームチークを取った中指で、トントントンと置くようにして色をつけていきます。
このテクニックがチークのつけすぎを防ぐコツ。
「また、鼻より下にチークをつけないようにしましょう。
チークの範囲が下に広がると、顔が下がって見えてしまうのと、チークではなく肌の赤みに見えてしまうので要注意です」
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■「コーラル」チークのメイク・プロセス4
指に残ったチークを、フェイスラインや額、左右のまぶたにも
「頰につけたあと、指に残ったクリームチークを、髪の生え際からフェイスライン、額、左右のまぶたになじませます。
こうすると血色がよくなり、顔全体にメリハリが出て、小顔見えもねらえますよ」
顔全体に、コーラルのイキイキした血色感が加わって、仕上がりはぐんと健康的に!
このレイナ流・血色足しチークは、どんなチークを使うときも、必ず実践したい鉄板のテクニックです。
【レイナ流・血色足しメイクの極意】
チークは頰だけでなく、ここまで入れます
レイナさんがチークを入れるとき、メインの頰以外に、必ず入れている場所がここです(ピンクの斜線部分)。
■レイナ流チーク、入れる前と後はどう変わった?
レイナさんの顔で、チークを入れる前と入れた後の違いを見てみましょう。
【チークを入れる前のレイナさん】
ベースメイクと目元、眉のメイクをした状態。唇はリップクリームだけ塗っています。
血色感など、色みが足りないせいか、地味な印象。
【チークを入れた後のレイナさん】
「コーラル」チークで、健康的なメリハリある顔に!
コーラルのクリームチークと、唇には同系色のコーラルのリップを塗っています。
明るくヘルシーな表情になって、清潔感あるきちんとした印象も。
これこそ、大人が目指すべき「ナチュラルに見える顔」のメイクです。
※リップのつけ方は、この連載の第19回 「コーラル」リップで、血色のいいヘルシーなナチュラル顔に!をご覧ください。
■レイナさんが提案する5つの顔、一気見せ!
今まで紹介した5つのメイクをズラリ、並べてみます。
レイナさんの顔が、選ぶ色とコスメの使い方によって、まったく違う印象に見えます!
あなたはどれが好きですか?
1)血色感あるモード顔になれる。
「オレンジ系ブラウン」のリップ&チーク
2)フレッシュで元気な顔になれる。
「レッド」のリップ&チーク
3)華やかでエレガントな顔になれる。
「青みピンク」のリップ&チーク
4)幸せ感ある優しい顔になれる。
「黄みピンク」のリップ&チーク
5)ヘルシーでナチュラルな顔になれる。
「コーラル」のリップ&チーク
皆さんがなりたい顔はどれですか?
チークやリップを変えるだけで、顔の印象は自在に変えることができます。
シーンに合わせてさまざまな顔を楽しみましょう!
※レイナさんのメイクは、YouTube「REINA CHANNEL」で動画で見ることもできます!
【教えていただいた方】

1978年生まれ。大学卒業後、大手化粧品メーカー勤務を経て独立。その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。女性向け媒体のメイク特集などで活躍するほか、完全予約制のメイクレッスンサロン「Crystalline(クリスタリン)」を主宰。著書も多く、近著に『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)などがある。YouTubeの「REINA CHANNEL」でレイナさんが実演するメイクレッスンも必見!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/レイナ 取材・文/中込久理