シースルーバング+ざっくりウエーブのウィッグ。
ピンクアッシュを混ぜたブラウンで、ほのかな甘さを添えて
【After/ウィッグで変身した金子さん】
ヘアモデルになっていただいたのは、金子三記さん(48歳・主婦)。
※2025年2月21日時点でのプロフィールです。
いつもはカジュアルモードなファッションで、髪もシンプルなショート〜ボブの長さにしているという金子さん。
ねこっ毛のためトップがぺたんとしがちで、なかなか思い通りのスタイリングができないのも悩みとのこと。
コンサバなテイストが似合わず、ロングにしたとしても、いつもストレートだったそう。
今回は、今までにないウエーブのついた長めヘアに挑戦!
ラフな動きとシースルーバングで抜け感たっぷりのウィッグなので、かわいくなりすぎず、大人でも取り入れやすい色と形です。
金子さんは実は、この連載の第1回で、ピーチ&アーモンドカラーのボブのウィッグにトライしています。
そのときの写真がこれ↓
今回とはまったく別人のよう!
全然違う髪型に、簡単に変身できるのもウィッグの魅力です。
【Before/素髪の金子さん】
クセのあるねこっ毛。
毛量が多くて膨らみがちなので、ストレートパーマをかけているそう。
「ストレートパーマをかけないとシルエットが丸くなってしまい、好みの服装と似合わないんです」と金子さん。
特に、衿あしの毛だまりと前髪の生えグセが気になっているのだとか。
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■今回、着用したウィッグはこれ!
●アクアドール
チェルシーミディ[wg332]
商品管理番号:wg332
販売価格: ¥4,380
色:SBG/サクラベージュ
製品の詳細はこちら↓
ふわっと広がるミックスカールのフルウィッグは、フェミニンで愛らしいシルエット。
全体のスタイルが華やかなので、前髪を軽やかなシースルーにすることで、抜け感が出てちょうどいいバランスに。
顔まわりが外巻きになっているため、骨格矯正効果もあり、小顔に見えるのが高ポイントです。
ピンクアッシュ〈ピンクとアッシュ(灰色)を組み合わせた色〉を混ぜたブラウンは、透け感があり、肌をきれいに見せてくれる効果も絶大。
耐熱ファイバーを使用しているため、180℃までのヘアアイロンに耐えることができますが、130~160℃くらいがベストです(メーカーが推奨する温度)。
■おしゃれ見えのポイントは?
シースルーバング、ピンクブラウン、ラフなウエーブ…。
抜け感のあるパーツを盛り込んで、大人に似合う甘さに
ミディアム〜セミロングという長めのレングス、大きめの曲線で構成されたウエーブと、もしかしたら「かわいすぎる?」と思われがちなスタイルですが、カットの仕方やウエーブの方向など、ちょっと気の利いた小ワザが仕込まれていて、ちょうどいい今っぽさを演出してくれます。
桜をイメージしたピンク×透け感のあるアッシュを感じさせるブラウンのため、肌の透明度を底上げしてくれる効果も。
暖色でありながら重くなりすぎないのもうれしい!
■どの角度から見ても完璧!
フルウィッグの魅力は、ヘアサロンでカットやヘアカラーをした直後の、完成されたヘアデザインを、かぶるだけで演出できるところ!
どの角度から見ても完璧なスタイルです。
●右サイド
光に当たるとほんのり透けるピンクブラウン。
落ち着きと抜け感のバランスがちょうどよく、長めのウエーブヘアを適度に盛ってくれます。
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●左サイド
顔まわりの外ハネが、こめかみ〜頰骨付近を上手に隠し、小顔に見せてくれる効果も期待できます。
ウエーブの形が気になるところは、130〜160℃くらいのヘアアイロンで巻き足してもOK。
●後ろ
ランダムなミックス巻きなので、決まりすぎず、こなれた後ろ姿に。
ウエーブはほぐして、ラフな毛流れにしておくのがおすすめ。
■つけるときの手順は?
●プロセス1
髪の根元をコームでジグザグ動かして、ふんわりさせます
ウィッグが不自然に見えてしまう理由のひとつに、頭頂部の根元のぺたんこ感があります。
それを解消するために、つむじまわりと分け目の根元に、空気を入れてふわっとさせて。
コームを髪の根元に差し込み、左右にジグザグと動かして、髪を立ち上げ、ふんわり感を仕込みます。
●プロセス2
ネットで自毛を押さえます
ウィッグ用ネットを、ヘアバンドを着用するときのように、髪をオールバックにしてかぶり、毛先までネットで包んでから内側へ折り込み、ピンでとめます。
ネットがずれないよう、サイドもピンでとめます。
※上写真では、スタッフの私物のネットを使用していますが、このウィッグに付属している専用ネットも使用できます。
●プロセス3
ウィッグをかぶります
顔を上に向け、マントを後ろから肩や背中に羽織るときのような感じで、ウィッグを額の髪の生え際付近に合わせて、頭にかぶります。
次に顔を前に向け、ウィッグの前髪の中央を手で押さえながら、ウィッグの後頭部を下へ引っ張って、地毛を隠します。
その後、顔まわりの髪がバランスよくなるよう、位置を調整して。
●プロセス4
毛束をさいて、ナチュラルなエアリー感を演出
カールのついた毛束を両手でさき、空気を含んだラフな毛流れを作ります。
カールがまとまりすぎていると、やや人工的な印象になってしまうため、こうすることで、まるで地毛を巻いたような自然な仕上がりに!
毛束のまとまりがいいほど髪にツヤが出ますが、髪にツヤがありすぎると、ウィッグ感が増してしまいます。
毛束をあえて少しほぐして、エアリーにすることで、セミドライな質感に見せることが可能に。
ナチュラルさを演出する秘訣です!
■ヘア&メイクアップアーティスト、広瀬あつこさんがアドバイス。
このウィッグの活用法は?
今回、金子さんのヘア&メイクを担当した広瀬さん。
ウィッグ選びも金子さんと一緒に行っています。
「ねこっ毛でぺたんとしがちな髪質の金子さん。
長めレングスのウエーブのフルウィッグは、ボリュームが出て、それだけで大きくイメージを変えられます。
慣れてきたら、プラスアルファのスタイリングやアレンジを試してみるのもおすすめ。
例えば、分け目を横に変えてみたり、空気を含ませながら低めの位置で結んでみたり、ターバンをつけてみたりすると、また違った印象に変わります。
ウィッグの原形を見るとコンサバなイメージですが、使い方次第で、さまざまなテイストに似合うようになるんです!
フォーマルな場でも活躍しそうですね」
■ヘアモデル・金子三記さん
このウィッグを着用してみた感想は?
「約20年ぶりの長めレングスでした(笑)。
ウィッグを見たときは正直、私には『ちょっとバブリーかな?』と思いましたが、少し手を加えるだけで、素敵になじむことに驚き。
かぶるときのコツを押さえることはとっても大事ですね。
かなり気分が変わりましたが、今度はこのウィッグを結ぶアレンジに挑戦してみたいです」
■終わりに
「大人がかぶるとイタくなりそう」「コスプレっぽくならない!?」と心配しがちなロングウエーブのフルウィッグですが…。
上で紹介したような、こなれ感を出すための工夫やテクニックで、おしゃれ感となじみのよさがぐんとアップします!
何より、髪質や髪のエイジングの問題で、「自毛で長い髪にするのは無理だな…」と思っている40代、50代でも、ウィッグなら簡単に長めヘアに変身することが可能!
長めウエービーヘアに憧れる、たまには長い髪になってみたい…という人には、今回のようなウィッグがおすすめです。
トップの根元をふわっと、毛束はエアリーなセミドライに。
この2点を心がけて、ぜひ試してみましょう!
撮影/青柳理都子〈人物〉 ヘア&メイク/広瀬あつこ 取材・文/斉藤裕子