毛先ハイトーンのスーパーロングをフルウィッグで。
思い切って遊んでみたいときに、グラデーションカラーが映えます!
【After/ウィッグで変身した岩本さん】
今回、ヘアモデルになっていただいたのは岩本三枝さん(48歳・主婦)。
※2025年3月21日時点でのプロフィールです。
ボリューミーでクセのある髪質が悩みだという岩本さん。
最近はずっとボブで、クセを上手に利用してラフなスタイリングをすることが多いそう。
広がってしまうためロングからは遠ざかっていたけれど、今回はウィッグでバスト下のロングに!
あえてカジュアルな服装に合わせることで、レディライクになりすぎることなく遊び心を感じさせます。
岩本さんは実は、この連載の第3回で、くすみラベンダーのエクステをつけた、インナーカラースタイルにもトライしています。
そのときの写真がこれ↓
長さも雰囲気も違う!
ウィッグやエクステを使えば、全然違う髪型に簡単に変身できるのが魅力です。
【Before/素髪の岩本さん】
多くて太くしっかりした髪質で、うねって広がるクセも。
若い頃からずっとストレートにこだわってきたものの、年齢を重ねて髪質が変わってきているため、その時々の髪の状態を受け入れ、無理をすることなく自分らしくいられるヘアスタイルにしているのだとか。
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■今回、着用したウィッグはこれ!
●ピンクエイジ
フルウィッグ オンブレ グレースハッシュパーマ エルフィ (ミスティ原糸)
カラー:BB2/IG1(3T) # マットブラウン/アイボリーゴールド
価格:¥7,900
製品の詳細はこちら↓
デザイン性の高いオンブレカラー(グラデーションカラー)が魅力!
オンブレカラーとは、段階的に陰影や濃淡をつけながらぼかしていくヘアカラーのこと。
根元から毛先にかけて異なる2色がつながっているように見えます。
小顔効果のあるハッシュカット(顔まわりレイヤー)、パーマをかけたようなウエーブが特徴のロングフルウィッグ。
自毛ではないので、ダメージや色落ちの心配なく、ブリーチで作ったような美しいグラデカラーが手軽に楽しめます。
年齢を重ねると、きれいな状態を保ちながら髪を伸ばすのが難しくなりますが、ウィッグなら、かぶるだけでたちまちスーパーロングに!
■おしゃれ見えのポイントは?
ブリーチカラーのような明るいグラデーションとロングウエーブ。
華やかなスタイルは、細部の処理でこなれ感を
根元の明るめマットなブラウンから、毛先はブリーチしたようなゴールドに。
ロングだからこそ、大胆なグラデーションカラーが引き立ちます。
大きくうねるウエーブで華やぎ度もアップ。
大人にはハードルが高く感じますが、前髪を流したり、片方の耳をかけたりと、パーツの処理をひと工夫することでグッとなじみがよくなります。
顔まわりにレイヤーが入っているため全体のバランスがよく、小顔に見えるのもうれしいところ。
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■どの角度から見てもおしゃれ!
フルウィッグは、ヘアサロンでカットやヘアカラーをした直後の「完成されたヘアデザイン」をかぶるだけで演出できるのが魅力!
どの角度から見てもおしゃれなスタイルがかないます。
●右サイド
前髪を右分けにしたので、髪が少ないほうの右サイドを耳にかけてすっきり。
シルエットにメリハリがついて、より立体的に仕上がります。
●左サイド
ヘビーサイド(髪のボリュームを重めに寄せた側)はそのまま下ろして。
顔まわりにレイヤーが入っているためボリューミーになりすぎることなく、軽やかで小顔見えも期待できます。
●後ろ
ブラウン〜ゴールドのグラデーションカラーが引き立つ後ろ姿。
ラフなウエーブなので、かっちり決まりすぎることなく軽やかなニュアンスです。
■つけるときの手順は?
●プロセス1
自分の髪をネットで押さえておく
自毛が広がりやすい人は、ムースやヘアクリームなど水分の多いスタイリング剤をなじませ、あらかじめボリュームを抑えておきます。
まずネットを、髪がオールバックになるようにかぶって。
髪が多い場合は、後ろの髪を左右に分け、それぞれ平らに丸めてピンでとめておきます。
上の写真は、左側の髪だけ、平らに丸めてピンでとめた状態。
これを左右両方で行います。
全体の髪をなるべく平らにしておくと、ウィッグをかぶったときに盛り上がったりせず、自然に見えます。
●プロセス2
生え際を合わせてウィッグをかぶる
前髪の生え際を合わせてフルウィッグをかぶります。
プロセス1で自毛を丸めた部分もしっかり覆えるように、上を向きながら、後ろの自毛を全部ぐいっと入れ込みます。
●プロセス3
ウィッグの頭頂部の髪と前髪を、自然になじませる
ウィッグの頭頂部の根元や分け目がくっきりしすぎていると、不自然に見えてしまうので、頭頂部の髪を指でこすって分け目を曖昧にします。
前髪はコームを使って横分けにし、髪が少ないほうのサイドを耳かけに。
こめかみ部分の自毛が隠れるよう、カーブをつけてサイドに流してから耳にかけるのも、自然に見せるコツです。
■ヘア&メイクアップアーティスト、鈴木京子さんに聞きました。
このウィッグを選んだ理由は? 似合わせテクニックは?
「なんといっても明るいカラーのグラデーションが目を引きます。
長いですが、裾のほうはハイトーンになっているため重く見えず、岩本さんのカジュアルな雰囲気にもお似合い。
思い切ったイメチェンをしてみたいときにぴったりです。
フルウィッグをかぶったときに違和感があるのは、ハチや後頭部の丸い部分など、出っ張っている部分が膨らんで見えるため。
まるで“あんこ”(髪を盛るときに使うすき毛)が入っているように見えてしまうので、自毛の凸凹を押さえて、なるべく平らにまとめておくことが成功の秘訣です」(鈴木さん)
■ヘアモデル・岩本三枝さん
このウィッグを着用してみた感想は?
「若いとき以来のロングヘアで、新鮮でした。
前髪もしばらく作っていなかったので、ウィッグでできるのは面白いですね。
明るめの茶髪も好きなので、ロングのグラデカラーはとっても楽しめました。
最初は見慣れませんでしたが、しばらくつけていると違和感なく見えるようになるのが不思議です(笑)」(岩本さん)
■終わりに
「ちょっと派手かも」と感じる明るめグラデカラーのロングウィッグですが、思い切ってトライしてみると世界が広がります。
自然に見えること、浮かないようにすることを心がけて、かぶり方や最後の仕上げを工夫してみて。
1dayの大変身を楽しんでみましょう!
撮影/青柳理都子〈人物〉 ヘア&メイク/鈴木京子 取材・文/斉藤裕子