OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/doctor_blog/164925/

素敵女医の乾燥対策⑨/女性ホルモンの低下と乾燥との関係は!?

前回より、歯科医、眼科医、婦人科医の乾き対策についてお話を伺ってきました。ドライアイ対策に続いて今回は、膣乾燥について聞いていきます。

 

 

(右から順に)

日比野佐和子さん Sawako Hibino

48歳 内科・皮膚科・眼科
医療法人康梓会 Y’sサイエンスクリニック
「プラセンタはビタミンCと併用すると、さらに効果が高まります」

 

宝田恭子さん Kyoko Takarada

62歳 歯科 宝田歯科医院
「乾燥予防には睡眠も大切。肌に潤いを与える成長ホルモンが活発化する、22時~2時の熟睡を習慣に」

 

大原麻美さん Mami Ohara

45歳 産婦人科 大原医院
「日焼け対策、水分補給、熱い湯につからない、冬場でも水での手洗いなどを心がけ、乾燥を防いでいます」

 

 

 

 

女性ホルモンの低下が
萎縮性腟炎の原因に

 

日比野 私は母の代からのアトピー体質です。乾燥するうえ、自分の汗でもかゆくなって全身かき傷だらけでしたが、28歳でプラセンタに出会い、症状が劇的に改善しました。現在は週1回、2アンプルを注射するほか点滴もよくやります。また最近、再生医療の最先端治療法である幹細胞上清液点滴と脂肪幹細胞注入も始めました。プラセンタとの相乗効果か、女性ホルモンが20代前半の数値まで回復。乾燥もなくなりました。

 

大原 アワエイジ世代の乾燥は、女性ホルモンの分泌量の低下が関係しているケースが多いです。例えば萎縮性腟炎は、腟の潤いがなくなって乾燥・萎縮したところに雑菌が繁殖して起こりますが、80代になってもこの症状に悩まされる人もいます。

 

宝田 治療法としては、ホルモン補充療法になるのでしょうか?

 

大原 年齢や症状に応じたホルモン補充療法が有効です。局所症状のみの場合は、副作用も考慮して腟座薬が優先されます。また自浄作用の低下により細菌性腟炎を生じやすいので、その治療もしっかりと。腟の乾燥による性交時の不快感には、専用ゼリーなどの潤滑剤を使うのもいいですね。おりものシートの長時間使用は雑菌の繁殖を招くので要注意です。また、素材も大事で、化学繊維をやめて綿の下着にするだけで腟のトラブルが解消することもあります。

 

宝田 時々、患者さんから「抗生物質を使うとカンジダ腟炎になってしまう」と言われることがあります。

 

大原 腟の常在菌まで殺してしまうため、菌のバランスがくずれ免疫力が落ちてしまうんですね。私も診察時には「最近、風邪などで抗生物質を飲みましたか?」と必ず聞きます。妊婦さんや高齢者、糖尿病の人もカンジダ腟炎になりやすいです。あとは洗いすぎもよくないので、石鹼を使ってゴシゴシこすらず、ぬるま湯ですすぐくらいにしておきましょう。ただし、生理中は血液が中に残らないようにきちんと洗ってください。

 

 

次ページで、大原麻美さん愛用の乾燥対策アイテムをご紹介します。

大原麻美さん愛用の乾燥対策アイテム

 

腟の乾燥以外に、身体症状として、ほてり、発汗、肩コリなどの不定愁訴を伴うことが多い患者さんには、ホルモン補充療法をおすすめします。この療法をすることで腟の乾燥症状も軽くなります。使用する薬剤は、エストロゲン製剤、黄体ホルモン製剤、エストロゲン黄体ホルモン配合剤。投与経路は、経口、経皮、経腟に分けられますが、それぞれのホルモン製剤の特徴を踏まえて、患者さんに合った処方を考えます

 

 

持田ヘルスケアの新製品。コラージュフルフル 育毛スプレー。女性ホルモン(エチニルエストラジオール)が配合されています。スプレーしてマッサージするだけで手軽

 

気になる更年期症状がなく外陰部の乾燥感だけの方には、腟座薬を処方します。ホーリンもエストリールも、製薬会社が違うだけで成分はほぼ同じ。1日1回、お風呂上がりに腟に入れます。子宮内膜への作用が少なく、リスクの低い薬剤です

 

 

 

1 光華の528 高麗紅参茶 MEGURU。体を温める温活として、毎朝1杯飲んでいます。サポニンの効果で血流がよくなり、代謝アップが期待できます。妊活中の方にもおすすめです。

2 医療機関専用の飲む日焼け止めサプリメント、ソルプロ プリュス ホワイト。今年に入ってから飲みはじめました。光老化の予防に。

3 アズノール軟膏は、就寝前、唇の乾燥予防に塗ります。

4 ビーソフテンローションはヒルドイドのジェネリックですが、こちらのほうがサラッとしていて、ローションとして使い勝手がよく、患者さんに処方します。

5 大塚製薬のエクエル。大豆イソフラボンを乳酸菌で発酵させた、エクオール(女性ホルモンに似た成分)含有食品です。患者さんにすすめています。

6 ケラスターゼの洗い流さないトリートメント、CHユイルクロノロジスト。美容師さんにすすめられて使いはじめました。しっとり感がとてもいいです。

7 エステシモのセルサート リウェイクシャワーは、髪の洗いすぎで地肌があれてしまったときに美容室ですすめられたもの。炭酸の美容液が頭皮の状態を整えてくれます

 

 

歯科医、眼科医、婦人会の乾燥対策の鼎談は次回にまた続きます。

 

撮影/横山翔平(t.cube) ヘア&メイク/川瀬輝美(プラントオパール) イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子

<前の記事

<前の記事
第8回/素敵女医の乾燥対策⑧/歯科医・眼科医・婦人科医の乾き対策について聞きました…

次の記事>

次の記事>
第10回/素敵女医の乾燥対策⑩/唾液をしっかり出して、口の中の乾きを防ぐ…

この連載の最新記事

素敵女医の乾燥対策⑩/唾液をしっかり出して、口の中の乾きを防ぐ

第10回/素敵女医の乾燥対策⑩/唾液をしっかり出して、口の中の乾きを防ぐ

素敵女医の乾燥対策⑨/女性ホルモンの低下と乾燥との関係は!?

第9回/素敵女医の乾燥対策⑨/女性ホルモンの低下と乾燥との関係は!?

素敵女医の乾燥対策⑧/歯科医・眼科医・婦人科医の乾き対策について聞きました

第8回/素敵女医の乾燥対策⑧/歯科医・眼科医・婦人科医の乾き対策について聞きました

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル