OurAge世代の脚。ただ細ければいい、なんて思っている人はいませんよね?
私たちが目指すべきは、どんな脚?
今からでも「美脚」に近づくことはできるの?
30年にわたり、2万人の脚を美しくしてきた斉藤先生と一緒に考えてみましょう。
あきらめるのはもったいない!
太い理由がわかれば、脚は必ず細くなる
「脚は痩せにくい、なんて言われますが、それは違います。方法が正しくないから痩せないんですよ。それにダメ脚をつくっているのは自分自身。遺伝ではありません。長年の習慣や癖がその脚をつくってきたんです!」
と、いきなり手厳しい発言をするのは、美脚メイクの達人、斉藤美恵子先生。
斉藤美恵子さん
Mieko Saito
習慣や癖によって今の自分の脚がつくられているとは、聞き捨てなりません。
「例えば、太ももを開いて座っている人は内側を使っていないので、内ももが脂肪でプヨプヨしているはず。筋肉が足りないのにハイヒールを履き続けている人は、太ももの前側に肉がつきやすいもの。ヒールで上手に歩けない人はバランスをとろうと外側加重で歩くので、ふくらはぎと太ももの外側に肉がつきやすい。小股で歩く人は膝上の肉づきがいい…そんなふうにして、自分の今の脚はつくられ、美脚から遠のいてきたわけです」
なるほど、誰でも思い当たることがありそうです。そもそも美脚ってどんな脚のこと? 理想の脚って?
「それはずばり、メリハリのある真っすぐな脚。ただ細い脚でも長いだけの脚でもありません。正しい筋肉がついて、骨格に歪みのない脚が何より美しく見えると思いませんか? それは誰でもかなう脚だと思っています」
誰でもかなう! それは力強い言葉ですが、太い脚にコンプレックスを持っている人は多く、なかなか痩せないのが世の常。それはどう考えたらいいのでしょう?
斉藤先生によれば、太い脚には理由があるので、細くなる可能性が大きいとのこと。その例を挙げると…。
【太もも・内側】
内転筋が弱い人・使えていない人、お尻の筋肉がない人は、ここに脂肪がつきやすい。
【太もも・後ろ】
大きな筋肉があるのに、使っていない人、お尻のたるみが太ももにつながっている人も。また、冷えが原因で脂肪がついていることもあります。
【太もも・外側】
O脚の人や、外側加重で歩いている人は、たいてい外側が太くなってくるもの。
【膝上】
膝関節の歪み、可動域が狭い、太ももに筋肉がないために、下がった肉が膝上にたまってしまうなど。
【ふくらはぎ】
タイプはいろいろ。パンパンに張って太くなっている人は、鍛えるのではなくほぐすことが肝心。
【足首】
本当は脂肪がつきにくい場所。関節をよく動かしていない人、むくみやすい人が太くなりやすい。
【全体に脂肪がついて太い】
これはまず痩せるべき。有酸素運動で体脂肪を落とすことから始めて。
これをやめれば必ず脚は細くなる!
下半身デブをつくるNG習慣
【立ち方編】
「ダメ脚は自分自身がつくっているんです」と断言する斉藤先生。つまりそれは立つ、座るといった日常的な動作での癖。
脚を太くする原因になる代表的な習慣を実演してもらいました!まずは、これをやめることが美脚への第一歩!
「休め」の姿勢
片脚に重心をかけた立ち方は股関節まわり、骨盤を歪める大きな原因に!
クロス立ち
脚をクロスさせて立つのも歪みの原因に。重心は両脚に均等に、が鉄則
側面立ち
足の側面だけで立つ癖もダメ。足首に負担がかかり、脚の外側に筋肉がつきがち
次回は、下半身デブをつくる座り方のNG習慣などについて。太い理由を見極めて、2ヶ月で「美脚」に!
撮影/矢部ひとみ 取材・原文/蓮見則子