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便秘には種類があるって知ってる?/ガンコな便秘解消法①

正岡建洋さん

正岡建洋さん

国際医療福祉大学医学部消化器内科学教授、国際医療福祉大学三田病院消化器内科部長。慶應義塾大学医学部客員教授。専門は、消化器内科、食道、胃、十二指腸、機能性消化管障害など。日本消化器病学会専門医。過敏性腸症候群診療ガイドライン作成委員

大腸のトラブルで最も多くの女性が悩んでいるのは、やっぱり「便秘」。
この連載で最新治療薬からマッサージ、便秘外来まで、ガンコな便秘解消の秘策をご紹介していきます。

 

 

まず、便秘とは?

そもそも、どんな状態を便秘というのでしょう?  便秘外来に携わる正岡建洋先生は、「便秘は単純に排便回数では定義できません」と言います。

「2017年発行の『慢性便秘症診療ガイドライン』では、〝本来、体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態〟を便秘と定義づけています。必ずしも毎日出なくても便秘ではありませんし、毎日出ていても、残便感や快便感の欠如などの症状があるなら便秘といえるのです」

 

排便が週3日未満か、週3日以上でも残便感や快便感の欠如などの症状がある場合を便秘といいます。排便が週に3日でも、特に症状がなければ、便秘ではありません。

 

 

便秘には種類がある?

「便秘には、急性便秘と慢性便秘の2種類があります。急性便秘は、環境変化などのストレスが誘因になる一過性の場合もありますが、大腸がんなど何らかの病気が原因で起こる場合も。一方、慢性便秘は、何らかの疾患が原因となる器質性のものと、排便機能の低下で起こる機能性便秘とに分かれます。

機能性便秘はさらに、ストレスなどによる大腸のけいれんが原因のタイプ、直腸や肛門の機能障害が原因のタイプ、腸の形態が原因のタイプなどがあります。また、腹痛を伴う場合は、便秘型過敏性腸症候群と診断されます」

 

 

 

次回は、便秘外来ってどんなもの? 最新治療ってどんなもの?についてご紹介します。

 

取材・原文/ 和田美穂

 

 

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