HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/about-menopause-period/342526/

PMS(月経前症候群)がつらかった人は更年期症状がひどくなる?/更年期の基礎知識

これから更年期を迎える人は、自分の将来の更年期症状の重さについて、あれこれ考えて心配になりがちです。PMS(月経前症候群)が重い、母親が更年期症状に苦しんでいた、などは関係するの? 産婦人科医の吉形玲美先生に伺いました。

Q. PMS(月経前症候群)がつらかった人は更年期もつらい?

A. 今のところ、PMSと更年期症状の関連はないといわれています

 

「PMSの重さと更年期症状の重さに関係があるというデータは見当たりません。出産の有無やつわりのつらさ、子宮の有無などにも関係がないといわれています」

 

Q. 母が更年期症状がつらいと私もそうなる?

A. 更年期の症状は遺伝はしませんが、生活習慣が似ていると症状の出やすさも似てきます

 

「症状は遺伝子に関係ありません。ただ、親子で体質や性格が似ていたり生活習慣が似ていると同じような不調が出やすく、遺伝だと思いがちです」

 

Q. なぜ更年期にはつらい症状が出るの?

A. 脳が一気にパニック状態になり、指令がうまく行かなくなるからです

 

「女性ホルモンが減少すると、脳の視床下部から過剰に卵胞刺激ホルモン(FSH)が出ます。ホルモンによってコントロールされている脳の中は一気にパニック状態に。自律神経がバランスを失って、いわゆる自律神経症状が出る。それが更年期の不調の正体です」

 

Q. 生活習慣と更年期症状って関係ある?

A. 運動、食事、睡眠の習慣が症状を大きく左右します

 

「睡眠不足や運動不足、栄養不足は更年期の症状を悪化させることにつながります。特に睡眠と運動を見くびらないで。適度な運動は男性ホルモン『テストステロン』の分泌を増やし、脳の機能をアップ。質のよい睡眠は、きちんと体や脳を休ませて自然治癒力・回復力を上げてくれます」

 

  • ・適度な運動習慣=テストステロンを増やして元気に
  • ・食生活=腸内環境は変化する。腸活次第で症状が改善
  • ・快眠=何はなくとも質のよい睡眠は健康の要

 

 

 

撮影/中川十内<アイキャッチ> スタイリスト/高橋尚美 構成・原文/蓮見則子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

汗をかく前に「快適を肌の上にまとう」って? 新発想の汗対策でこの夏は「ずっとさらさら」が叶うかも!

汗をかく前に「快適を肌の上にまとう」って? 新発想の汗対策でこの夏は「ずっとさらさら」が叶うかも!

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第10回/更年期で「太りやすく痩せにくくなった」「お腹だけぽっこり出る」その原因と対策は?…

次の記事>

次の記事>
第12回/「月経が乱れはじめて2年」みんなの閉経までの経緯は? さまざまな閉経パターンを紹…

この連載の最新記事

【更年期の不眠悩み】寝つけないときの寝酒はNG!寝る前に副交感神経のスイッチを入れるコツは?

第47回/【更年期の不眠悩み】寝つけないときの寝酒はNG!寝る前に副交感神経のスイッチを入れるコツは?

更年期によく使われる7つの漢方薬! どんな体質のどんな症状に向くのかを解説

第46回/更年期によく使われる7つの漢方薬! どんな体質のどんな症状に向くのかを解説

【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

第45回/【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル