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40~50代の5割以上が子宮筋腫を抱えている!子宮筋腫の記事にコメント殺到!

MyAge2022春号「悩み解決! 閉経前後の子宮・卵巣・腟まわり」大特集で、特に反響があったのが子宮筋腫のページです。「Yahoo! ニュース」に転載されるやいなや、コメント欄には「私も」「私も」の声が次々に寄せられました。治療法の選択肢も豊かになった今、最新の子宮筋腫の情報や考え方をチェックしておきましょう。

 

「Yahoo! ニュース」でも、大反響!
40代~50代中心に、たくさんの声が届いています。

 

「52歳。医師にすすめられ腹腔鏡手術で子宮全摘。お腹の傷3カ所は、術後半年たった今、ほぼわからない。生理から解放され、更年期症状もなく、先生には感謝しかありません。」

 

 

「毎年、健康診断で子宮がん検診をしていたので、何年も「筋腫の心配はない」と言われていました。たまたま不正出血があり、婦人科を受診すると、大きい筋腫が5個あると言われて驚愕! 健康診断ではエコーで検査をしない場合が多く、見落とされる確率が高いのだそう!」

 

 

「ここ数年、生理痛がひどくなり、生理以外の日も腹痛、なぜか肛門痛に苦しみました。鎮痛剤も効かなくなり、やっと病院に行ったら子宮筋腫でした。」

 

 

「経過観察のうちに筋腫が大きくなり、腹腔鏡手術で摘出できる限界を超えるほど(新生児の頭くらいまで)大きく育ってしまいました。結局、開腹手術で子宮全摘。もっと早く決断して腹腔鏡手術したほうが体の負担も少なく、傷あとも目立たなかったと後悔しています。」

 

 

「頻尿は更年期のせいかと思っていたけれど、子宮筋腫が膀胱を圧迫しているためだった。」

 

「数年前から生理痛と出血量がひどくなり、生理時期はドラマの殺人現場シーンのようにシーツが真っ赤に染まるレベル。子宮筋腫、恐るべし。」

 

 

「30歳のとき、初めて筋腫と診断されました。その後は定期的に生理を止める薬物療法で閉経まで逃げきることに。どんどん成長した筋腫は特に症状はなく、40代をピークに徐々に縮小してきてはいますが、まだ新生児の頭くらいの大きさです!」

 

 

 

経血量が増えはじめたけれど、あまり気にとめず放置していたら…経血がバシャー、塊がドゥルンと出るような感じで大量出血。慌てて婦人科に行ったら深刻な貧血と子宮筋腫、と判明。今はホルモン剤で内膜を薄くする治療をしていますが、筋腫はサイズが変わらないので経過観察中です。」

 

 

「子宮筋腫の診断を受けたときは30代後半。子宮全摘をすすめられましたが温存を選択。現在41歳ですが、妊娠することができたので温存してよかったと思います。」

 

 

「45歳、筋腫=つらい症状があると思っていたが、自覚症状なし。閉経で小さくなるならこのままでいいかな。定期検診は続けようと思います。」

 

 

「42歳。大きな筋腫があり、どの病院でも子宮を残すのは無理との診断。症状が悪化し、このままでは死んでしまうと思い、もう子宮摘出もいとわないと決心。ネットで検索した病院に行くと先生が「僕なら子宮を残して手術できる!」と言ってくださり、筋腫の摘出手術をしました。もっと早く先生に出会いたかった。」

 

実は、40代、50代女性の5割以上が
子宮筋腫を抱えている!

 

子宮筋腫による1年間の入院患者数

子宮筋腫による1年間の入院患者数
厚生労働省 平成23年「患者調査」より/年代別 子宮平滑筋腫による年間の入院患者数

 

子宮筋腫に関するデータは少なく、年間入院患者数では40代〜50代に特に多いことがわかります。ただ、産婦人科医が口をそろえて言うのは、40代以降の女性の子宮を見ると、症状はなくても半分以上の人に筋腫があるということ!

 

 

できる場所によって症状や進行が違うことに注目!
筋腫は大きく分けて3タイプ

できる場所や大きさ、その数により、症状や重症度が異なる子宮筋腫。

筋腫は大きく分けて3タイプ

 

最も多く、筋腫の約70%と言われているのが①筋層内筋腫、5~10%と少ないが、症状が激しいのが②粘膜下筋腫、筋腫の10~20%で、初期症状がないのが特徴の③漿膜下(しょうまくか)筋腫

 

「筋腫は良性のコブ。途中で肉腫やがんなど悪性に変わることはありません。症状がない人は大きく育ってから気がつき、慌てて手術になることも。逆に症状があるのに、何年も我慢している人もいます。年1回、乳がんや子宮がん検診を含む婦人科検診を受けていれば、筋腫の有無はわかるので、ぜひ検診を受けていただきたいですね」

 

自分の筋腫がどこにできているのかを把握することはとても大切。きちんと説明を受けましょう。

 

子宮筋腫3タイプをもっと詳しく →

腰痛・尿漏れ・便秘・・・
【読者エピソード】子宮筋腫が原因の不調

めまいの原因が子宮筋腫だったとは!

クラクラするようなめまいがあって受診すると、鉄欠乏性の貧血と診断。筋腫による経血量が多いからでした。

レバーのような血の塊にショック!

どろっとした血の塊が出て、慌てて調べてみると子宮筋腫の症状。診断も同じだったのでむしろ大きな病気でなく安心。

筋腫、内膜症、腺筋症と3つを併発していた私

筋腫はわかっていたものの、あまりの激痛で受診すると内膜症と腺筋症も併発し、腸と癒着していたのでした。

どうりでトイレが近くなったと思った!

頻尿の原因は筋腫が育って膀胱を圧迫していたからでした。小さな筋腫があるのはわかっていたけれど、まさか…。

 

下の項目のような不快な症状があり、子宮筋腫と関係があるのではないかなと思ったら、放置しないでまず受診を。
■過多月経(経血量が増える)
■月経期間が長くなる
■貧血(鉄欠乏性貧血)
■下腹部に圧迫感がある
■下腹部にしこりのようなものが触れる
■月経困難症(月経時の強い痛みや腹部痛)
■下腹部痛・骨盤痛・腰痛
■不正出血やおりものの異常
■排尿障害(頻尿・尿もれなど)
■性交痛
■便秘・排便痛

子宮筋腫の最も代表的な症状は「過多月経」。経血量が異常に多い状態を指します。でも、人と比べたことがなく、具体的にわからないのも普通です。
下記の目安を覚えておきましょう。
■ 最も多い日、1~2時間おきにナプキンやタンポンを替える必要がある
■ ナプキンとタンポンを同時に使用しないと漏れる
■ 寝ている間も、起きてナプキンやタンポンを替えないと間に合わない
■ 経血に約2.5㎝以上のレバー状の塊が混じる
■ 経血量が多いため、鉄欠乏性貧血と診断される

 

子宮筋腫の検査の流れは? →

 

治療の選択が増えて
【読者エピソード】子宮筋腫の治療、わたしの場合

不妊治療からの手術。医師の判断が助けに

不妊治療を優先させるか手術をするか、だいぶ悩みました。いちばん大きい筋腫が10㎝を超えたとき筋腫を取りました。その後妊娠できて本当によかった!

再手術で子宮全摘。決断を間違えたかも

医師の言うなりに開腹手術で筋腫を20個も摘出。でも半年後にはまたたくさんできていました。結局5年後には子宮全摘出。最初に取ってもよかったかも…。

薬を飲んで治療中! このまま逃げきりたい

最近できたという薬で偽閉経療法をしている最中です。すでに更年期らしいので、少しでも小さくなればこのまま閉経に持ち込めるかも、という期待をこめて。

 

治療の考え方は?
閉経後の体を見据えて決める

 

子宮筋腫と診断_チャート
症状を軽減する「対症療法」、筋腫を小さくする「偽閉経療法」、筋腫だけを取る「一時的手術」、子宮を取る「根治手術」。40代、50代にはまだ妊活中の人もいれば、閉経前後のホルモンの波に翻弄されている人、閉経した人、と状況がさまざま。
「筋腫の状態や症状に加え、その人が置かれた状況や、将来のことまで考えて治療法を選択する必要があるからです。よい医師との出会いも大切ですが、患者さん自身が、更年期後も生き生きと暮らせることを見据えて決断することが大事です」

子宮筋腫治療の選択肢をもっと詳しく →

 

自分にとっての最良は?
それぞれの手術の利点・欠点をよく理解して

 

子宮筋腫の手術を受けることになった場合、その手術法にも選択肢が多く決定に迷いがちです。そんな時はどう決めたらいい?

筋腫だけを取る「子宮筋腫核出術」にしても「子宮全摘術」でも、手術となったら尻込みしてしまうのが普通です。どんな状況でも、自分にとっての最良の方法を選びたいもの。

 

手術方法の選択
【読者エピソード】子宮筋腫の手術、わたしの場合

切らない手術はあきらめました…

別の病気でお腹を切ったことがあり、二度と嫌だとUAE(子宮動脈塞栓術)を希望していましたが、妊娠できなくなると知ってがっくり。FUS(集束超音波治療)、MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)も同じでした。妊娠を希望する人は早めに知っておいて。

受けてよかった! サードオピニオン

最初の医師には子宮全摘と言われて納得できず。次の医師には開腹なら筋腫だけ取れると言われ、最後に腹腔鏡で筋腫だけ摘出できると言っていただきました。今は手術待ちです!

知識不足で、今も傷あとが痛々しい

15年も前のこと。筋腫が大きすぎるので開腹手術でした。すべて医師におまかせしていたら、20㎝ほどの縦切り。今も傷あとがケロイドっぽく残っています。私の勉強不足ですね。

腹腔鏡下手術に感心感動!

手術するなら腹腔鏡が得意な病院にと思い、初診から調べて行きました。筋腫摘出するのに入院4日間。手術の翌日から歩けて、1カ月後にはランニング。1年で傷あとが消えてます!

なぜ開腹なのか意味がわかりました

腹腔鏡下手術を望んだところ、筋腫がグレープフルーツ大と巨大なので、腹腔鏡では合併症のリスクが高まるといった説明を受け、納得して安全な開腹手術を選択しました。

 

子宮を残す? 取る
【読者エピソード】子宮筋腫の手術、わたしの選択

女性ホルモンを出すのは卵巣なので、大事にしたいのはむしろ卵巣であること。
近年は、昔に比べて子宮を温存する傾向にありますが、更年期の症状が出て、ホルモン補充療法(HRT)をしたくなったとき、エストロゲンを補充すればまた筋腫を育ててしまうことになり、しかも子宮体がんのリスクが高まってしまうことも話します。そのうえで、子宮を取るか残すかをじっくりと考えてほしいのです

異物を持っているより全摘してすっきり!

多発性の子宮筋腫で、数えきれないコブだらけ。子宮がぶどうみたいになっているとのこと。想像しただけで気持ち悪くなり、自分から全摘を希望しました。お腹も気分も爽快です。

臓器がなくなるなんて不自然すぎ!?

「体の中で取ってもよい臓器なんてない」と言われて育った私は、子宮摘出にも反対でした。ただ、筋腫に苦しめられていた姉が全摘して、生活が変わったのを見て、考え直しています。

更年期の症状が始まっての決断

40代前半なのに汗やホットフラッシュ。筋腫の症状がつらかったのに更年期症状まで。医師からHRTの話を聞いて急に光が見え、子宮全摘後にHRTをスタート。今は元気百倍です。

パッチを貼るだけ! 驚きのHRT

筋腫で子宮を摘出。卵巣があるからまだ大丈夫と言われていたのにさまざまな更年期症状が! そこでHRTを受けてみると、あっという間に改善。2日に1回お腹にパッチを貼るだけです。

腸が戻っている!

腹腔鏡で子宮全摘したとき、翌日か翌々日から、お腹の中がグルグルする違和感。医師に聞くと、それは腸が元の位置に戻ろうとしている証しとのこと。生きている実感が湧きました。

 

子宮を取るとどうなるか →

 

 

よい医師と出会うには?
【読者エピソード】子宮筋腫の手術、医師の選択

都内の医師とオンライン診療

受診したい医師が東京にいたけれど、コロナ禍で行けないのでオンライン診療を受けました。薬物療法について初めて聞き、とても助かりました。

地方だと医師は選べない?

本や雑誌に登場するような婦人科医は私の住む地域には皆無。と思っていたら、スゴ腕女医さんがいました。最近は地方にも増えているようですね。

大学病院は通えないところ

大学病院で筋腫を摘出して数年。更年期の症状で受診しようとしたら、かかりつけ医を紹介しますとのこと。大学病院では取り合わないことに驚き。

 

教えていただいたのは

明樂重夫(あきらしげお)
明樂重夫(あきらしげお)さん
明理会東京大和病院院長
公式サイトを見る

日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療指導医。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医。女性医療や女性ヘルスケア領域の確立に尽力

イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子

 

 

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