OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

OurAge

全力応援! 40〜50代の美とからだ

https://ourage.jp/column/life/weekly-encouragement/212562/

ただ飯ほど、高いものはない

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

記事一覧を見る

言葉の通りですね。とくに付け足すことはありません(笑)。よく言われることだし、みんなもわかっていると思うけど、それでも人間、おいしい話に弱いのよね。

 

私もかつてそれを痛感したことがありました。あれはまだ20代半ば、『りぼん』で連載していた頃のことです。珍しく『マーガレット』の編集部の人にご飯を誘われたんですね。

 

普通だったら、『何か頼みごとをされるのかも』って警戒するところだけど、レストランを聞いたら、銀座の『マキシム・ド・パリ』だって言うじゃないの。『行きます!!』って即答しました(笑)。

 

『マキシム・ド・パリ』といえば、日本のフレンチレストランの先駆けとなった名店で、絶対行きたいと思っていた憧れのお店。このころ私は“フレンチの階段”を着々と登っていたときで、最終目標が『マキシム・ド・パリ』だったのです!も~~、国体を飛ばして、オリンピック参加気分で、即答!!

 

初『マキシム・ド・パリ』は素敵だったわ~!!深紅に彩られ空間はとてもシックで、アールヌーヴォー調の内装も超私の好み。

 

もちろんお料理も素晴らしかったんだけど、何より驚いたのがギャルソンの紳士の心遣い。本当に感じが良くて、豪華なのにすごくリラックスさせてくれるの。

 

私が「マナーとか、よくわからないから、高級フレンチ店は緊張します」と言ったら、「フレンチのマナーは、たったひとつ。おいしく食べることです」と言ったのよ!!めちゃくちゃかっこいいでしょ!?さすが一流は違うと思ったわ。

 

1.5流くらいの店だと慇懃無礼な感じで、お客さんのことを上から目線で見てたりするけど、一流のお店は、お客さまをくつろがせてくれるのよね。そしてこのとき、デザートで食べたナポレンパイは、私の生涯最高のスイーツとなりました。

 

でも、この素晴らしいディナーの代償は高かった!結局、編集部の人に頼まれて『マーガレット』で80ページの読み切りを書くことに!おかげで腱鞘炎になりました…。ということで、文字通り、おいしい話には裏があり。みなさんも気をつけて!!

「Rose」特典  描き下ろしポスター

 

取材・文/佐藤裕美

<前の記事

<前の記事
第43回/年上の女性とつきあって得た知識を男はおじさんになったとき、 若い女の子に還元する。これを「愛のリサイクル」といいます…

次の記事>

次の記事>
第45回/50歳を過ぎたら、人生でやり残したことをチェックすべし…

この連載の最新記事

料理上手は、小さく得をするけど、大きく損をする

第48回/料理上手は、小さく得をするけど、大きく損をする

ろくでなしは使いよう

第47回/ろくでなしは使いよう

セクシーは、ひねる動作にある!! ヌード写真集はひねりばかり

第46回/セクシーは、ひねる動作にある!! ヌード写真集はひねりばかり

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

OurAgeスペシャル