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職場では、年下の女の子と仲良くできればWin-Win/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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アワエイジ世代になると、職場では年齢的に上のほうだと思います。そのときに気をつけなくちゃいけないのが若い女の子との接し方。

 

ベテランのあなたからみたら、仕事はできないし、頼りないし、ダメ出ししたいところがいっぱいあると思うのよね。でもこのときに、よっぽど気をつけないと、あなたがいじめているように見えてしまうんですね。

 

本人はただ「この書類、ここが抜けてるからやり直して」って言ったくらいでも、女の子がちょっと悲しそうにうつむいただけで、周囲からみたら「お局様が若い子をいじめてる」構図に見えてしまうのよ~~~(汗)。最近はパワハラとか、すぐ問題視されがちだし、おじさんたちはすぐに若い子の味方をするから、気づいたら、あなたが悪者になってるなんて場合も。叱るときは、そのフォローも忘れないようにして、周囲にも良好な関係だってアピールするようにしましょう。

 

とにかく若い子と仲良くしておくと、自分にとってもいいことづくめだと思うのよね。私は駆け出しの頃、落ち目の先輩に結構強烈な嫌味を言われたので、自分が上になったとき、私は絶対あんなことはしないと決心しました。だから『りぼん』のマンガ家さん同士、みんな仲良しでプライベートで一緒に遊びに行ったりしてたのよね。

 

若いマンガ家さんと遊ぶことで、若い感性をもらえるし、相手は、私の経験やアドバイスをもらえるってことで、まさにWin-Win。「一条さん、面倒見がいいね」なんて周囲の評価も上がるという。何よりも良かったのは、仲良くすることで、私に対する強烈なライバル心を抱かせなかったこと。ヘタにイジメたりしたら、「いつかビッグになって仕返ししてやる!!」って火がつくから、いずれ自分にしっぺ返しがくるのよね。

 

というわけで、職場の若い人は、ちょっといたらないところがあっても(小娘に多くを望む私が悪い。できないヤツに文句を言うのは時間のムダと思いつつ)、やさしい目でみてあげて、少々のことは我慢してあげよう。ヒロインの座に見苦しくしがみつかないで、名脇役を目指すのがアワエイジ世代の賢い生き方なのでは。

 

 

有閑倶楽部」集英社文庫<コミック版>

 

取材・文/佐藤裕美

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