自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【デスクにいたまま健康法】
ひどくなると動くのも大変で、立っても座っても辛い腰痛。
今回は、その「腰痛」がやわらいでラクになるツボをご紹介します。
慢性的な腰痛は、「志室(シ シツ)」にこりがあることが多いもの。手を腰に当ててこりこりしたしこりを見つけたら、そこが「志室」と思ってください。そこを揉んだり、たたいたりしてほぐしますが、腰の場合は、ツボの位置を探すのは自分でやり、押すのはだれかにお願いしましょう。
押している人と自分の呼吸をあわせて、1、2、3で息を吐きながら親指で「志室」を押し、1、2、3でゆっくり離す。これを7回ずつ3セット繰り返します。
これ以外でも効果を期待できるのが「委中(イチュウ)」です。「委中」は自分でも押すことができるので、強すぎず気持ちいい程度にゆっくり7回3セット繰り返し押しましょう。
また、「志室」以外にも押してみて「ここだ!」と思うところがあったらそこも押しましょう。それは「阿是穴(アゼケツ)」といってツボそのものではなく、押してみて痛みを感じる部分です。そこも押すとラクになりますので、ツボとあわせて押してもらってください。
気持いいと感じるくらいの強さでゆっくり押せば腰痛がラクになります!
「志室(シシツ)」「委中(イチュウ)」
「志室」は、背中のウエストライン上で背骨から左右に指4本分外側。「委中」は膝の裏のシワの真ん中あたりにあります。
どちらも、腰の悪い人は押すと少し痛いくらいに感じるところにあるため比較的とりやすいでしょう。
あまり強くなく、気持ちいい程度にゆっくり7回ずつを3セット繰り返しましょう。
次回は、同じ姿勢ばかりしていると負担となっておこる「肩こり」解消のツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子