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おでかけ女史組・けいとりん「親の介護」について書いてみました

けいとりん(OG)

けいとりん(OG)

秋田県在住。映画と猫とスキンケアが大好き。学生の頃に部活で頑張っていた水泳をまた始め、自己管理の一環としながら、ゆったりと続けています。何年か前から始めたボイストレーニングの先生に伴奏をお願いし、たまにボーカルとして音楽活動も。20年来のパートナーが経営する、地元密着型居酒屋で働き、お休みにはお1人様、または友人とのおでかけを楽しんでいます。県内と、お隣の岩手県(知り合いが多数在住)など、私の秋田・東北ご近所旅をお楽しみいただけたら、と思います。

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2021年になり、ひと月ふた月と、あっという間に過ぎていきますね。
これから春に向かうにつれ、良いことで溢れる年になればいいなと願う毎日です。

 

さて、引き続きおうち女史組となりますが、今回は親の介護について。

 

昨年の秋、早朝にお手洗いから戻る途中で転倒してしまった母親が、左大腿骨を骨折し手術。1ヶ月以上の入院を経て自宅介護が始まり、あっという間に4ヶ月が過ぎました。

 

築40年を超えた我が家、お客様用のお座敷を母の部屋に模様替えし、レンタルのベッドを置いて、小さなタンスも移動し、その前に介護に必要なものを並べています。

私がおでかけ女史組メンバーになった3年前、既に認知症の兆候が出ていた母は、症状の進行をゆっくりにするお薬を飲んでいますが、もちろん治るわけではなく、今ではかなり症状が進んできています。

 

骨折して入院したことも忘れてしまい、なぜ脚が痛くなって手すりや補助がないと歩けないのかがわからず、「どうしたのかしら?」と聞くことがよくあります。その度に、ちゃんと説明しますが、本人は思い出せない様子。かと思えば急にどうなって転んだのかを思い出したりします。人間の脳とはやはりおもしろいものです。

父親は、病人・怪我人には優しく接してはくれるのですが、夫婦となると時間と共に苛立ちが募ってくるのでしょう。優しさを欠いてしまい、大きな声で怒ることもあります。それでも母は応戦しますし、私も「あんまり気にせずに、聞き流せるように頑張ってみて」と父に優しく言っていますが、なかなかスムーズにはいきません。

 

OurAge「編集部のつぶやき」で、一昨年11月の、あさこさんのブログにとても感動した私は、私の父も、あさこさんのお父様のようであってほしいと思うのですが、理想通りにはいかず、それでもお料理好きな父は食事も作ってくれたり、色々としてくれていますからありがたいし、まだ元気でいてくれてよかったと思います。

 

しかし父も高齢なので、私がやることは倍以上に増えたわけで、だからといって、それが嫌なわけでもなく、大変なわけでもないんですよ。介護に関しては柔軟に生まれついたらしく、たとえば汚物の片付けなどにも抵抗はなく、手袋をすればいいし、後でよく手を洗えばいい、そんな感覚です。

 

夜中のみ母が使用するベッド脇に置いたポータブルトイレ、毎朝片付けてアルコール配合シートで全部拭くんですが、そうやって綺麗にすることが嬉しい。自分が納得するぐらいに拭きこんで、夜毎に母が気持ち良く使えていることに満足する。おそらくですが、そういうことをちゃんとしている自分に満足しているのかもしれません (笑)

 

自分のお部屋は散らかしていても、居間や台所、親も含め他人に見えるところは綺麗にしておきたい、そんなところがあるんです。見栄っ張りなんでしょうね~。見栄だとしても、全部できたときの爽快感に似た感覚はいいものです。

 

そんな私ですが、ストレスがないわけではなく、体力的にも疲れてヘタることもあります。それでも考えなければ、やらなければいけないことは、たくさんある。

そんなときはお仕事帰りに遠回りして、運転しながら大きな声でノリノリで何曲も歌い、満足して帰宅します。夜は対向車が来てもこっち側は見えませんから、恥ずかしくないですもんね (笑)

 

部屋で自分の時間を過ごすときは、大好きな映画を観て思いっきり笑ったり、泣いたり、外では融けた雪の間に見える湿った土の匂いなどに春を感じて、小さな小さなことですが、気づいたことに少し癒されたりもします。

 

毎日の母との会話も、認知症ゆえに何度も同じ事を聞かれますが、たまに違う答えかたをすると、その反応がおもしろく、そこから違う会話に広がり、これは母の頭の体操になるかも? と楽しくなります。母だけではなく、私の頭の体操にもなってるかもしれません。

 

自宅介護は、介護保険を使ってレンタルできるものはたくさんありますし、(ポータブルトイレだけは購入になります) 家の中の手すりも1割負担でつけてもらえます。この手すり、母だけではなく父も私も重宝してます!

デイサービスにも週2日通っていて、最初は嫌がっていた母は何度か行ったのち、楽しくなったらしく「今日も楽しかったわ~。」と言い、リハビリを頑張ってきている様子でホッとひと安心。
その日その日、良かったりそうでなかったり、そんな繰り返しの日々です。

 

親の介護。私たち世代になると多くの人が経験することになるでしょう。これがお姑さんならまた違うんでしょうね。自分の親だから、こんな感じでブログにしていられるのだと思います。

 

いずれにしても、いろんなことを理解するということが1番大事なのかもしれません。
そうすると気持ちも穏やかになり、優しく接することができるようになるのかな、なんて思っています。

 

↓↓母のベッドを占領するうちの猫娘です。こんな小さなことに癒されてます。

私よりも、もっともっと大変な状況下での自宅介護をしている方は、たくさんいらっしゃると思います。

 

これはあくまでも私の場合なので、これから自宅介護の予定がある方の参考になるかはわかりません。でも、大変・困った・ストレスだ、そんなことばかりではないと思っています。状況や、考え方・感じ方、ストレスの大きさは人それぞれですが、私の現況や日々感じていることを知ってもらえたら、気持ちが軽くなる方もいらっしゃるかな、そうだといいなと、そんな気持ちで書かせてもらいました。

 

最後に、介護の現場で働く皆さんには、ホントに頭が下がります。施設やその他、介護に携わる方たち、そして医療現場の方たちは特に、コロナ感染という怖さが頭から離れないでしょう。そんな全ての皆さんに、心から感謝いたします。


おでかけ女史組の正しい楽しみ方
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