実際にスリランカへ行き、アーユルヴェーダ5日間プログラムを体験しました。今回から3回にわけてご紹介します。
満を持して誕生した最新プログラム
7年前、スリランカ式アーユルヴェーダを知りたいと思い、評判の「ジェットウィング・ヴィル・ウヤナ」を訪れました。そのときに出会ったのがDr. エディリシンゲ。それまで世界各地でアーユルヴェーダを体験しましたが、彼のコンサルテーションはほかとは一線を画したものでした。ヴァータ、ピッタ、カパという体質を判定したら、あとはマニュアル通りのケアやアドバイスを行っているところが少なくないのです。彼は脈診をしながら、同時に私の心身の波動を感じ取っているようで、みごとに既往歴を当て、当時抱えていた不調を解消してくれました。
今回は、Dr.エディリシンゲが理想とする5日間のアーユルヴェーダプログラムが「ジェットウィング・ラグーン」で始動したということで取材に訪れました。プログラムの中で、印象的だったことをピックアップします。
〈メインコンサルテーション〉
初日にメインのドクターコンサルテーションが行われます。出張が続いていて体力が消耗し、食事も変化していたので、スリランカに来る直前は便秘と下痢を繰り返している状態でした。また、武道の稽古中に額を打撲。そのためか鈍い頭痛がありました。長椅子に横たわり何も話さないまま脈診が始まりました。同時にドクターはその人が感じている痛みをキャッチするそう。しばらくして開口一番「最近、何かショックなことがありましたか? それと動き回りすぎて心身ともに緊張していてエネルギー不足になっています」と言われました。さすがDr.エディリシンゲ!
さっそく近況を話すと、「額の打撲は脳の病気などを心配することはありません。頭部や背骨にある緊張感をほぐしていきましょう。そのためには僕やセラピストに心を開いてゆだねてください」と言われました。私の主要体質はピッタですが、ヴァータも同じくらい優勢なピッタ・ヴァータ体質だということも判明しました。
コンサルテーションは英語で。日本語通訳を手配することも可能(別料金)。
〈食事とサプリメント〉
メインコンサルテーションを経て、本格的なアーユルヴェーダ食が始まります。ドクターとシェフが連携し、毎食自分のためにカスタマイズされたメニューが供されます。
朝はフルーツの盛り合わせ、フレッシュジュース、薬草粥、ゆでた豆など、昼は数種類のカレーなどボリュームがあるもの、夜は何種類かの野菜で作られたスープをメインにしたメニューが出ました。基本的に飲み物は水とハーブティー。魚料理は1度出ましたが、5日間ほぼベジタリアンメニューでした。これは消化を促進させるためだそう。味わいがあり盛りつけも美しいので満足感がありました。
また、トリートメントのあとに飲むサプリメントも効果抜群で、心地いいお通じになり、日に日に体内の老廃物が排泄され、同時にエネルギーがわき上がってくる実感がありました。
ある日の朝食。ボリュームはあるが胃に優しい
ジェットウィング・ラグーン
DATA
5日間プログラム@ジェットウィング・ラグーン¥140,000~(4泊の室料、14食、毎日のドクターコンサルテーション〈メイン1回、フォローアップ3回、ファイナル1回〉、毎日のトリートメント〈各120~150分〉のほか、毎日ヨガか瞑想かウォーキングレッスン、音楽セラピー、アーユルヴェーダのクッキングクラス、アーユルヴェーディックセミナー、自宅でできるストレッチ指導、ヘルスリポート込み・税・サービス料別)
※3泊目から「ジェットウィング・ヴィル・ウヤナ」や「ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パヴィリオンズ」への移動も可能
次回はトリートメントや占星術などについて詳しくご紹介します。
撮影/小西康夫
構成・原文/板倉由未子(トラベル&スパジャーナリスト)
コーディネート/橋迫 恵(セレンディピティ倶楽部)