嗚呼ッ! 親が元気なうちに○○しとけばよかった……きょうだい同士、子供時代の妬みや恨みまで再燃させる相続。トラブル回避の決め手とは?

10数年前に父親が亡くなった後、一人残された認知症の母親を介護別居までして実家で世話したH樹さん(69歳)。

3人兄弟の長男です。

実家は小高い場所にある低層マンション。

ここから見える景色が気に入って両親が購入した家です。

 

10数年前に父親が亡くなりましたが、そのときは母親がいたのでH樹さん兄弟は相続でもめることはなかったそうです。

なぜかというと当時すでに母親は認知症が始まっていたため、将来施設に入らざるを得ない場合に備え、遺された財産のほとんどを母親が受け取ることに兄弟みなが同意したからです。

 

 

ところがそれから10年後。

今度は認知症の母が誤嚥性肺炎で亡くなりました。

ここで相続の問題が勃発です。

 

 

母親は生前、認知症が進行する前、実家に住み込んで世話をしてくれるH樹さんに

「私が死んだら、お前にこのマンションに住み続けて欲しい。

お父さんとふたりで気に入って買った部屋だから、すぐには売らないでくれたらうれしい」

と話していました。

 

 

そこでH樹さんは

「母親の意向もあるので両親が住んでいたマンションに僕がこのまま住み続けたい、この家を相続をしたい」

と弟たちに告げました。

 

母親は一時期保険の外交員をやっていたことから約2000万円の死亡保険金があり、他に預貯金が300万円ほどありました。

 

H樹さんは自分がマンションを相続し、死亡保険金2000万円を弟たち二人が相続すればよいと考えていました。

 

ところが……

 

次男が異議を唱えました。

「マンションの価値は2500万円以上ある。

兄さんの提案する遺産の分割は不平等だ」

と。

 

妻と介護別居し、実家に住み込んで10年間以上母親の介護をした兄に対し、遺産分割を多めにしてもよいとは思っていませんでした。

 

 

それどころか

「確かに母さんの介護をずっとしてきて、兄貴は大変だったと思うよ。

だけど俺だって土日は時間をやりくりして母さんに会いに来てたんだ。

その時母さんは兄さんたちへの不満を話してたんだよ。

俺にしか話せないって、ずいぶん愚痴を聞かされたよ。

でも話してすっきりしたって言ってたから、母さんの精神的なフォローは俺がしてあげてきたと思う。

だから兄さんが介護した分多めに遺産相続したいっていうんだったら、俺も主張するよ」

と言いました。

 

そして

「それに兄さんは大学に6年も通わせてもらったじゃないか。

その分は、差し引くべきだ」

と数十年前の学費のことも持ちだしてきました。

 

カチンときたH樹さんはつい

「お前こそ、あんな派手な結婚式を挙げたじゃないか。

親父たちにけっこう費用を出してもらってただろ。

それって2年分の学費よりも多かったはずだ。

今回は遺産からその分は引いてもいいんじゃないか」

と言い返してしまいました。

こうなるともう止まらなくなります。

 

「兄さんは私立高校に通って、おまけに部活で年に何度も遠征に行っていたじゃないか。

費用が掛かって大変だって母さんが言っていたぞ。

それで俺は仕方なく公立校を志望したんだ」

 

「お前は俺よりも授業料が高い塾に通っていたよな」

「習い事は兄さんの方が多かったじゃない」

 

……と、どんどん過去にさかのぼって

「お互いがどれだけ親にお金をかけてもらっていたか」

を測り、その分を差し引いた金額を相続するよう迫っていったのです。

 

 

でもこれはH樹さん兄弟に限ったことではありません。

遺産を巡る兄弟間の諍いでは、本当によくあることなんです。

 

ところが事態は急転直下、大きく変わることとなりました。

 

どう分割するか結論が出ないまま、ひとまず母親の遺品を整理し始めた三兄弟。

そのとき〝それ〟は見つかりました。

 

★一体何が見つかったのか?気になる〝それ〟の正体は次ページに!

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