嗚呼ッ! 親が元気なうちに○○しとけばよかった……きょうだい同士、子供時代の妬みや恨みまで再燃させる相続。トラブル回避の決め手とは?

三男がたまたま手に取ったアルバムから〝母親の書いたメモ〟を発見したのです。

 

遺言の下書きのような、でも誰かに宛てた手紙のような不思議なものでした。

 

「H樹にはお父さんだけでなく、私まで面倒をかけてしまった。

本当に世話になった。

 

このマンションはH樹に遺してあげたい、私の好きな家だから。

すぐ他人に売ってしまわず、しばらくはここで暮らしてほしい」

そして文面の最後に名前が書いてありました。

 

日付は入っていませんでしたが、母親の認知症が進行する前のおそらく7~8年前に書かれたものと思われました。

 

法的な遺言にはなりませんが、母親の書いた遺産分割に関するメッセージであることには変わりません。

 

それを読んで、次男が態度を変えました。

 

「母さんがそう願っているなら、仕方ない。

兄貴がこのマンションを相続したらいいよ。

俺らは保険金をもらうことにする」

 

この後、二度ともめることなく遺産分割は進みました。

親の気持ちや意向は効果絶大ですね。

 

 

私のところにご相談に来られるシニアの方には

「遺言を書きたくないのであれば、法的拘束力のないエンディングノートでもいいので自分の遺産はこんな風に分けてほしいという気持ちを書いてください」

とお願いしています。

 

そしてその場合は鉛筆で書くことをおすすめします。

 

気持ちが変ったらすぐに書き直せますし、上書きしたり変更したりする際も抵抗感が少ないですから。

 

親が自分で書くからよいのです。

それを読んだ子どもたちは、親の気持ちや意向を筆跡からも感じることができるからです。

 

 

 

親という「重し」があったときにはもめない子どもたちも、財産の分け方についての望みを伝えないまま親が亡くなると、遺産分割で兄弟げんかになってしまうことが多いのです。

その例を今回はご紹介しました。

 

親が健在なうちに相続について家族で話しておくことの大切さを実感していただけましたでしょうか。

 

親との別れ……

それはある日突然くるかもしれません。

50歳になったら〝自分の老後の準備〟と並行して、〝親の財産の相続〟についても備えましょう。

 

●明るく気さくな人柄の安田さんが所長の「元気が出るお金の相談所」↓

http://www.my-fp.net/voice/2016/03/voice-573.html

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第10回
嗚呼ッ! 親が元気なうちに○○しとけばよかった……きょうだい同士、子供時代の妬みや恨みまで再燃させる相続。トラブル回避の決め手とは?

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