温泉の水タイプと肌ケア 

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水ソムリエ&飲泉師

大学・短期大学の保健管理センターにて養護教諭として約7年間勤務。 結婚退職後は製薬会社にてアメリカFDA(厚生省)向けのGC分析を担当。 2000年ライターとして独立。温泉研究が高じてフィレンツェ在住に。

【所属】社)日本旅行作家協会・正会員、温泉学会・理事 イタリア:ミネラル水鑑定士協会・公認水ソムリエ(Idro-Sommelier®)&水鑑定士(n.2689)

竹村和花温泉の水タイプと肌ケア

こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。
イタリアの秋は一気に深まりを増しています。
この間まで緑一色だった森は、金色に染まりはじめました。
こんなふうに秋が色鮮やかに深まりを増し、朝夕の空気がひんやりしてくると、つい温泉が恋しくなります。
今回は秋から楽しみたい温泉の水タイプと覚えておきたい肌ケアのお話しをしたいと思います。

 

 

<水と温泉の違いはどこにあるの?>

竹村和花温泉の水タイプと肌ケア

秋から冬にかけて、日本人が何より楽しみにしているのは「温泉」。
でも、水と温泉の違いって何でしょう?温かいお湯が湧いているのが「温泉」で冷たいのが「水」?
実は温泉と水の違いは「水」が湧いている温度や、水の中に何が入っているかによって分けられています。

 

温泉好きの方なら一度は耳にしたことのある「温泉の基準」。

いわゆる「温泉法」という法律の中で、「水と温泉の違い」が決められています。
この「温泉の基準」は国や地域ごとに違っていて、日本の「温泉法」では次のように決まっています。

 

1 水の湧いている温度が、25℃以上あれば温泉。
2 水の中に含まれているミネラルなどの合計が1g以上あれば温泉。
3 指定されたイオンやミネラルなどの成分18種類のうち、どれか1つでも入っていれば温泉。

 

この③つめに書かれているミネラルや成分の中には、これまで「今月のおすすめ銘柄」で度々登場してきた炭酸や鉄、フッ化物、重炭酸などが含まれています。
日本の水タイプ全体から見ると、温泉は大量のミネラルや成分を含んだミネラルウォーターになります。

 

 

<日本の水タイプと温泉の特徴>

竹村和花温泉の水タイプと肌ケア
それでは日本の水タイプと温泉の水タイプにはどんな特徴があるのでしょう?

 

まず日本の水タイプですが、基本的に水そのものの中に含まれているミネラルや成分が少ないのが特徴です。
いわゆる「硬度」という基準からでみると、マグネシウムやカルシウムの量が極端に少ない「軟水」。
水道水の「硬度」平均は、約50前後の超軟水となっています。

 

次に日本の温泉の水タイプですが、基本的に塩化物(いわゆる食塩)が沢山含まれているのが特徴です。
「含まれているもの」の中で注目したいのは、重炭酸。
また温泉かどうかを決める基準(ミネラル・イオン成分の合計)は1g以上と、ヨーロッパに比べ少なめです。

 

つまり日本の水タイプの特徴は、基本的に水そのものに含まれているミネラルや成分自体が少なく、唯一の例外が温泉ということになります。

 

 

<覚えておきたい温泉と肌ケア>

竹村和花温泉の水タイプと肌ケア
さてこの温泉ですが、日本の場合も普通の水に比べて沢山の成分が含まれているのが特徴です。
この水の中に含まれているミネラルやイオン成分が多いという事は、肌にどんな影響をもたらすのでしょう?

 

ヨーロッパの場合、基本的に飲み水に含まれているミネラルや成分は日本とは比較にならないくらい多いのが特徴です。
日常的にこのタイプの水でシャワーや洗顔を続けていると、1ケ月を過ぎた頃からカサカサ感が気になります。
これは水の中に溶けこんでいる成分が濃すぎて、肌表面でパウダー状になり皮脂を吸い取ってしまうことが一因です。

 

またヨーロッパ在住者の悩みとして特に多く聞かれる悩みが、肌の色がくすんでくるというもの。
これは水の中に溶けこんでいる成分がカルシウムのように膜を張る性質をもつことが大きな要因です。
そのためヨーロッパのように「成分の濃い水」の多い地域では、化粧品に限らず肌ケアの基本は保湿。
具体的に言うとボディー・クリームのようなオイル分を含んだテクスチャーで、肌表面をおおうこと。
ミネラルや成分の濃い水に入った時には、自然に分泌される皮脂だけでは肌が乾燥してしまうため油分を補うオイル・ケアが大切になります。

 

日本でも空気の乾燥する冬場の保湿やオイル・ケアは一般的ですが、温泉の場合は季節を問わず湯上りの保湿やオイル・ケアについて特に気をつけて下さいね。

 

次のページでは、今月のおすすめ銘柄や飲み方を紹介します。

 

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第28回
温泉の水タイプと肌ケア 

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