海外でもおにぎりブーム⁉ 新米で味わうシンプルな「おにぎり」と「みょうがご飯」
最近また、おにぎりブームがやってきていますね。国内外を問わずおにぎりの人気が高まっていて、海外のおにぎり屋さんも大繁盛の様子です。私が10年前に出版した『おにぎりレシピ101』にも改めて注目が集まっているようで、最近になってまた取材がいくつか入って来ています。
そんな中、今年の夏はお米不足になったり、価格が大幅に上がったりしましたが、まもなく新米のシーズンがやってきますね。今日は私のお気に入りのおいしいお米、東洋ライスの「金芽米(きんめまい)」をご紹介しましょう。
※「金芽米」は東洋ライス株式会社の登録商標です。
東洋ライスは昭和36年創業、和歌山に本社を置く「お米に関する総合メーカー」。創業以来、お米とお米に関する技術開発一筋に「環境保全」と「健康増進」という2つの側面から、お米の新しい付加価値を創造し続けている会社です。
金芽米は、東洋ライスの独自の精米技術を用いて精米した無洗米。その独自の技術とは、胚芽を取り除く際、「基底部(金芽)」と、お米の栄養・旨み成分を多く含む「亜糊粉層(あこふんそう)」と呼ばれる部分は残しながら、舌触りのよくない部分だけを取り除くというもの。胚芽の基底部が「金の芽」のように見えることから、金芽米と名づけたそうです。
亜糊粉層という言葉は聞きなれないと思いますが、デンプン層とヌカ層の間にある厚さ数ミクロンの層のことをいいます。一般的な精米方法では、ヌカと一緒に取り除かれてしまうそうですが、ここには、上質な甘みと旨味のもとが含まれているとのこと。捨ててしまうのはもったいないですね。
栄養面でも優秀。胚芽の基底部や亜糊粉層には、玄米に含まれる栄養が残っており、食物繊維やビタミンB群などが、白米よりも多く含まれています。
なお、東洋ライスのWebサイトを見ると、「金芽米は亜糊粉層が水分をたくさん吸収するので、炊くと、ご飯一粒一粒がふっくらと膨らむ」とあります。つまり、普通の白米よりも「かさが増える」ということ。同じ「お茶碗一杯」のご飯も少ない米で炊くことができるので、白米のご飯と比べると、金芽米のご飯はカロリー 17%オフ、糖質14%オフになるそうです。
金芽米を口に入れたときにまず感じるのが「米の粒がふっくらしている!」ということ。そして噛みしめると「甘みと旨味」がふわっと口いっぱいに広がります。エアーラインのファーストクラスで使われていたり、給食でも多くの学校が取り入れていたりするのも納得です。
さて、今日はそんなおいしいお米で「おにぎり2種」と夏から秋に多く出回るみょうがを使った「みょうがご飯」を紹介します。
まずはおにぎりから。1つは金芽米のおいしさを際立たせるようシンプルな塩おにぎりにし、明太子をのせました。もうひとつは削り節を加えた「おかかおにぎり」です。
おかかおにぎり
お茶碗一杯分のご飯に、削り節1パック(約3g)としょうゆ小さじ2、マヨネーズをほんの少し(小さじ1/2程度)を加えて混ぜ、握ります。
そしてこちらはみょうがご飯です。
みょうがご飯
【材料】(作りやすい分量)
金芽米: 2カップ
みょうが:4本
A
だし汁 :2カップ
しょうゆ :大さじ2と1/2
みりん: 大さじ1と1/2
酒 :大さじ1
【作り方】
①Aを鍋に入れて火にかけ、沸騰させる。冷ましておく。
②洗ってざるに上げておいた米に、十分に冷めた①を加えて炊く。
③みょうがは薄切りにして、水にさらしておく。
④②が炊き上がったら、切っておいたみょうがを加えて、さっくりと混ぜる。
おいしくて栄養価の高い金芽米、ぜひお試しください。