あまりおいしくない!?アメリカのキュウリ
ニューヨークの夏のファーマーズマーケットは、キュウリだけでもいろいろな種類が出てきます。スーパーマーケットでは1年中キュウリが売られていますが、アメリカのキュウリは皮が厚めで太くて大味で、あまりおいしいと思えません。あとは、「イングリッシュキューカンバー」の名前で売られている、細長くて皮は薄めで種が多いキュウリが一般的です。ファーマーズマーケットのキュウリはいびつな形でより自然な感じですし、よりみずみずしいと思います!日本人にとっては、やはり日本のキュウリに近いタイプが口に合うと思います。
お店の人によると、白いキュウリは緑のキュウリと味は似ていて、皮は少し厚く少しフルーティーだそうです
「カービー」の名前がついた短めでいぼいぼが目立つキュウリは、ピクルス用です
ヨーロッパの品種として売られていましたが、見た目も味も日本のキュウリに比較的近かったです
珍しい!と思って店頭で味見させてもらった中東の品種のキュウリ。ジューシーでおいしいと言われたのですが、私にとってはあまり味がしなくて購入に至りませんでした
スーパーマーケットで最も一般的に売られているのはこのようなキュウリです
キュウリは利尿作用があり、むくみを軽減しナトリウムの排出を促します。高血圧の予防に効果的なカリウムを含む一方、カロリーと糖質は非常に少ないのでダイエットに最適!からだを冷やす力が強いので、そうめんや冷やし中華の具によく使われるのも納得ですよね。キュウリは青臭いから嫌いという方もいらっしゃいますが、それはピラジンという成分が含まれているためで、ピラジンは血液をサラサラにする効果があると言われています。私自身は夏はキュウリ、食べたくなる野菜の1つです!
夏のおもてなしの場では、こんな風にキュウリとセルクルを使った酢味噌和えを時々つくってきました。
キュウリはピーラーで薄く細長くむきます。少し塩水にひたしてしんなりさせてから水気をふき、セルクルをお皿の真ん中に置いて、その内側にキュウリを張り付けるように巻いて「枠」をつくります。あとは筋をとって細く切ったセロリ、斜めに切ってさっと茹でたアスパラガス、細く切った赤パプリカ、わかめ、マイクログリーンなどをあまり隙間がないように詰めていきます。セルクルをそっと外して酢味噌をのせたらできあがり。酢味噌和えの概念が変わるおしゃれな和風アペタイザーは、お客様にいつも大好評です。酢味噌は西京味噌大さじ4、砂糖大さじ1・5、米酢大さじ2・5の割合です。
酢味噌の代わりに梅ソースを使っても、夏らしくさっぱりいただけます!
グリーン中心に少し赤を入れるときれいで、赤パプリカの代わりに赤いトマトもお勧め。カイワレ大根や紫蘇も使えます。少し高さをだしながら形を整えるのが、見栄えよく仕上げるコツ!キュウリの「枠」はこんな風に多少ゆるんでしまっても、立ってさえいれば気にしなくていいですよ。梅ソースの割合は細かくたたいた梅干し3個分、醤油大さじ3,砂糖小さじ3/4、米酢大さじ3にしています。
キュウリとメロンのサラダはシンプルですが、さっぱりしていて、それでいてメロンの甘みがなかなかおいしく、つくったらあっという間になくなります。
キュウリは千切りにしたらザルに入れて塩を少しふり、しばらく置いておきます。その間、メロンをキュウリと同様に千切りにします。キュウリの水気を絞り、ボウルに入れてメロンを加え、塩胡椒、オリーブオイル、ホワイトバルサミコビネガーを加えて全体によく混ぜたらできあがり。暑くて食欲がなくても、これなら食べられます。お酢はアップルサイダービネガーでもいいと思います。
ハニーデューメロンと合わせると、グリーンの濃淡が涼し気!ディルを少し混ぜました。
私は普通のピクルスはお砂糖をたくさん入れることに抵抗があってつくらないのですが、こちらのキュウリの洋風浅漬けだったら、お砂糖を使わないので安心して食べられます。
キュウリは日本のキュウリで1本分くらいを乱切りにし、おろしニンニク1個分、細かく刻んだアンチョビ2匹分、オリーブオイルとレモン汁各大さじ1と共にジップロック袋に入れて冷蔵庫で数時間なじませました。食べる前日につくっておいてもいいです。さっぱりしていますが、ニンニクとアンチョビが入っているので、しっかりした味も感じられます。お酒のおつまみにもちょっと小腹がすいた時のおやつにもなかなかいけますよ!レモン汁の代わりに柚子ジュースを使ってもおいしくできます。