冬の名物・カニ汁大鍋の振る舞い~石川県・山中温泉~
山中温泉で温泉ガストロノミーイベントがあって、料理人の道場六三郎さんとご一緒しました。道場さんは山中温泉のご出身だったのです。お話しすると、どんどんアイデアやお料理への愛があふれてきて、周りの人をワクワクさせる方でした。
そんな道場さんが山中温泉のために作った「かに汁」のレシピ。これが、11月~3月の5か月間、なんと毎日、山中温泉の山中座広場でいただけます。
北陸の冬の味覚の蟹。そして、甘エビ。冬の加賀の野菜もゴロゴロ入っています。一口味わうと蟹と海老の出汁と香りがじゅわっと広がります。それをたっぷりの野菜の甘味が包み込み優しい味わいになります。蟹と相性のいい生姜が隠し味。さわやかなパンチになっていつまでも飲んでいたい美味しさは、只者ではないハーモニーです。しかも、山中漆器で味えるので美味しさもひとしお。なんと一杯300円、毎日朝10時~始まり売り切れ次第終了です。
ところで、わたしが先日いただいたのは、温泉ガストロノミーイベント用のスペシャルバージョン。通常のカニ汁レシピに加えて、橋立漁港直送の香箱蟹入り。ひとりあたり半身がどん!とお椀に入っていて、海老も3匹。ボリューム満点の「ごちそうカニ汁」になって登場です。
こんな風に内子もぎっっしり。はふはふとかじりついて大満喫いたしました。カニ汁は殻ごと蟹を煮込むので、旨みも栄養もまるごと蟹の恩恵がいただけます。蟹は肩コリや疲労回復を助けるビタミンB群が豊富、殻にはアスタキサンチンという抗酸化作用の栄養素が含まれています。東洋医学的には、蟹の身は清熱、つまり熱を押さえる作用がありますので、中国では必ず生姜と一緒に食します。この道場さん監修の山中温泉レシピには生姜もしっかり入っていますので、温寒のバランスも取れるのです。
温泉ガストロノミーウオーキングは山中温泉の名所を巡りながら、途中途中で名物の逸品をいただいて補給しながら、全長7㎞の道のりを踏破するもの。鶴仙峡という自然が残る渓流の遊歩道を歩いたり、漆器会館へ立ち寄ったり、温泉街のメインストリートを歩いたりして、楽しくゴール。最終のご褒美美食がこのスペシャルバージョンのカニ汁大鍋でした。
蟹まみれになった後は、もちろん、温泉へ直行。山中座広場には共同湯の「菊の湯」があります。深い湯船にたっぷりと注がれる山中温泉の源泉は、カルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉。ふんわりやわらかな感触でお肌しっとり潤う美人の湯です。
山中温泉・カニ汁大鍋の振る舞い
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石井宏子
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