薬を飲んだり、減塩するより効果的
ツボ&ストレッチで
血圧が下がるって本当!?
40代、50代になると、健康診断で"高血圧"と診断され、薬を飲んだり、減塩したりしている人も少なくないのでは? でもちょっと待って! 血圧は、そんな方法をとらずとも、ツボ押しやストレッチで下げることができるとか。
ツボ押しとストレッチ、ふたつのメソッドを習慣にして、高血圧体質の根本改善を目指しましょう!
ツボ押しは血圧が上がりやすい時間に、簡単にできる!
降圧ストレッチを続ければ、血圧が正常に戻りやすい
加齢で血圧が上がるのは自然現象。まず原因の把握を
高血圧は薬での治療が基本ですが、これに警鐘を鳴らすのが加藤雅俊さん。
「心臓は収縮と拡張を繰り返していて、このとき血管内にかかる圧力が血圧です。日本高血圧学会では上の血圧(収縮期血圧)が140㎜Hg以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90㎜Hg以上を高血圧としています。高血圧になると脳卒中や心筋梗塞などになりやすいとされているため、病院では降圧剤を処方します。ただ、加齢とともに血圧が上がるのは自然現象ですし、血圧は身長や体格などによって個人差があるものなので、ひとくくりに〝140以上は高血圧〞とするのは無理があります。
私はかつて日本の医師が血圧の基準としていた、上の血圧=年齢+90より低ければ、気にする必要はないと考えています。降圧剤で強制的に血圧を下げると、疲れやすくなったり、頭がぼうっとするなどの副作用が起き、認知症の原因にもつながりかねません」
●日本高血圧学会の「血圧の目標値」
【若年、中年、前期高齢者患者】
■診察室血圧 140/90㎜Hg未満
■家庭血圧■ 135/85㎜Hg未満
※上記が現在の血圧の目標値。家庭で測る血圧は、診察室で測る血圧より低めになることが多いので、目標値も異なっています
(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より)
そこでおすすめはツボ&ストレッチ。
次ページに続きます。
血圧を下げるには、ツボ&ストレッチがおすすめ
「加齢で血圧が上がる原因のひとつが肺活量の低下です。取り込める酸素量が減るので、全身の酸素量を安定させようと、心臓がポンプ力を高めて心拍数を上げ、血圧が上がります。また、加齢や運動不足で血管が硬くなることも原因。血流が悪くなり、心臓はポンプ力を高めて血液を全身に送ろうとし、血圧が上がります。この2大原因を改善できるのがツボ&ストレッチです。薬に頼る前に試してみてください」
その仕組みと方法を次回からご紹介していきます。
ただし下記のような症状もあるなら、危険な高血圧なので病院へ。
こんな場合は、まず病院へ!
●血圧が急に高くなった
●ろれつが回らない
●しびれがある
●息苦しさ、のぼせがある
●むくみがある
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/和田美穂