アワエイジ世代が多くとらなければならない、なのに不足しがちな栄養素って?
実は、タンパク質なのです。
体をつくるもとであるタンパク質ですが、タンパク質が語られる際、同時にアミノ酸というワードもよく聞きます。
さて、アミノ酸とタンパク質の関係は?
健康と密接なつながりのあるアミノ酸、そしてタンパク質と上手につき合う方法を学びましょう。
知識編
タンパク質を構成する最小パーツ
アミノ酸って何?
タンパク質を語るときに欠かせないのが"アミノ酸"。
そもそもタンパク質とアミノ酸は同じもの? その働きは異なるのでしょうか?
タンパク質を正しく摂取するために、まずアミノ酸について基礎知識をおさらいしましょう。
Q1タンパク質の摂取量が
減っているって本当ですか?
筋肉や骨、内臓、肌や髪など、体をつくったり、生命活動のために欠かせない栄養素、タンパク質。十分に摂取することが大切なのは知っての通り。ところが、平成27年までの20年間で、タンパク質の摂取量が減ってきているというデータがあります。「肉好き」を公言する女性は増加しているのに、不思議な気がします。肉を食べる人は増えているようですが、それ以上に魚介類、卵、大豆製品の摂取量が減っているため、タンパク質全体の摂取量は減っているのです。
Q2アミノ酸と
タンパク質は同じ?
人間の体の約20%はタンパク質でできています。体をつくると同時に生命活動を司るタンパク質は、アミノ酸がつながってできたものです。アミノ酸が2〜数十個つながったものをペプチドと呼び、さらに数百個以上のたくさんのアミノ酸がつながったものがタンパク質。つまり、タンパク質を構成する最小単位がアミノ酸なのです。栄養学的には、タンパク質=アミノ酸と考えられます。また、タンパク質を食べると、アミノ酸へと分解され、体内のいろいろな場所で使われます。
参考/『トコトンやさしい アミノ酸の本』(味の素株式会社編著・日刊工業新聞社)
次回は、アミノ酸の種類について学びます。
撮影/久々江 満 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/近内明子