眠っている筋肉に力を入れるだけで体が変わる、「シグナルエクササイズ」。体を動かさず力を入れるだけなのに、たるみが引き上がり美しいボディラインに変わります。
眠っている筋肉に力を入れるだけでリフトアップ!
加齢とともにくずれていくのが、バストやお尻、お腹、二の腕、脚などさまざまなパーツのライン。こんなボディラインのくずれを即効で改善できる画期的なメソッドが「シグナルエクササイズ」。しかも体を動かさず気になる部分に力を入れるだけという驚きの超簡単メソッド。このメソッドについて考案者の小平芳弘さんに伺いました。
「ほとんどの人には普段の動き方の癖などによって使いすぎている筋肉と、使っていない筋肉があります。すると使われていない筋肉は眠ってしまうためその部分はたるんでいき、逆に使いすぎている筋肉は発達してしまいます。これがボディラインのくずれの大きな原因。この改善に効果的なのが〝シグナルエクササイズ〟です。筋肉は本来、脳からの指令が、脊髄、運動神経と伝わることで動かせますが、シグナルエクササイズはこれと逆の刺激を入れるのが特徴です。眠っている筋肉は普段動いていないため、脳とのネットワークがストップした状態になっていますが、その筋肉に指で触れてギューッと力を入れると、運動神経、脊髄を通って脳へと逆に刺激が伝わります。すると脳がその筋肉を認識し、ネットワークがよみがえります。その結果、普段、動くときにもその筋肉が使われるようになって自然と鍛えられ、ボディラインが整っていくのです」
普段使っていない眠った状態の筋肉に力を入れるのは、最初はなかなか難しく感じますが、指で触れている筋肉を硬くするイメージでギューッと力を入れるのがコツ。これを、気づいたときにちょこちょこと繰り返すだけでOKなのだそう。
「数回行うだけでも、筋肉が目覚めて、その場でバストやヒップがアップしたりと即効性も抜群です。筋肉を鍛えたいけれど運動は苦手という人にも無理なくできておすすめなので、さっそく試してみてください」
眠っていて起こすべき筋肉はココ
バスト
小胸筋
胸を垂れさせない役割を持つ筋肉。眠っているとバストが下垂。肩が内側に入って猫背・巻き肩にも
二の腕
上腕二頭筋・上腕三頭筋
この筋肉が眠っていると二の腕がたぷたぷして振袖状態に。目覚めさせれば引き締まった二の腕になります
下腹部・恥骨上
腹直筋・骨盤底筋群
この筋肉が使われていないと下腹がポッコリ出やすくなります。骨盤底筋群の衰えは尿もれの原因にも
内もも・前もも
内転筋
この筋肉が眠っていると脚のラインがくずれてO脚になりやすく。目覚めさせると腟や肛門の筋力もアップ
膝上
大腿四頭筋
この筋肉が使われていないと、膝の上にボッコリとした「岩肉」がつきやすくなります
背中側の起こすべき筋肉については次のページへ!
首・肩
僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋
この筋肉が使えていないと頸椎のカーブがくずれて肩や首のコリが発生。肩が丸くなって猫背にもなります
お腹の前・横
腹直筋・腹斜筋
この筋肉が眠っていると、お腹全体がポッコリと出たりくびれがなくなり、ずん胴になります
腰・仙骨
腰方形筋
この筋肉が使われていないと背中の自然なカーブがくずれて姿勢が悪くなります。腰痛の原因にも
お尻
大殿筋・中殿筋・梨状筋
お尻の筋肉が眠っていると、お尻が垂れて扁平尻に。目覚めさせれば立体的な美尻になります
シグナルエクササイズとは
眠っている末梢の筋肉に力を入れることで、その刺激が運動神経→脊髄→脳へと伝わります。するとその筋肉を脳が認識し、脳とその筋肉の間のネットワークがよみがえり、普段から使われるようになり、自然に鍛えられます
次回は眠っている筋肉を目覚めさせる方法をご紹介します。
撮影/城 健太 ヘア&メイク/木下庸子 スタイリスト/程野祐子 モデル/島村まみ 取材・原文/和田美穂