間違った歩き方は体型のくずれや痛みを招き、老化を促進。歩き方を変えればきれいな筋肉がついて、一生歩ける体に。
前側の筋肉ばかり使ったり
かかと重心の歩き方がNG
健康のためによく歩くようにしているのに、脚に偏って筋肉がついたり、つまずいてケガをしたり、痛みが出たりといった問題に悩んでいる人も多いのでは? その原因とは?
「歩くときは、前に進むので体の前側の筋肉ばかりが使われ、後ろ側の筋肉は使われにくい傾向が。そのため前ももに偏って筋肉がつき、膝の痛みも出やすくなります。また、歩行時はややつま先重心だと骨盤が前傾し、背すじも伸びてバランスよく筋肉が使われますが、日本人女性に多い猫背の骨盤後傾姿勢だとかかと重心になり、ふくらはぎなどに偏って筋肉がつく原因に」
こんな歩き方は、歩く前にふたつの動きをすると簡単に直せるとか。
「ひとつがかかと歩き。かかと歩きを1分ほどするとつま先重心になるので、そのあとで普通に歩くとそれが維持され歩く姿勢が整います。また、足首が本来の90度になりやすくなるので、つまずきも防げます。もうひとつは肩甲骨寄せ。これを事前にするだけで体の後ろ側の筋肉が使われやすくなり、使われる筋肉の偏りがなくなります」
事前にこのふたつを行えば、正しくきれいな歩き方に!
歩く前に以下のふたつの動きをするだけで、次に歩いたとき自然と正しく筋肉が使われるように!
歩く前の動き 01
歩く前にするとつま先重心に
[かかと歩き]
歩く前にかかと歩きを1分ほど続けましょう。かかとで歩くとつま先重心になるため、そのあと歩いたときに自然とそれが維持され、歩行姿勢が正しくなりバランスよく筋肉が使われるようになります。
つま先を上げて、
かかとだけで1分ほど歩く
つま先を上げてかかとだけで1分ほど歩きます。腕は大きく振りましょう。かかと歩きをすると足首が鋭角になり、次に普通に歩いたとき本来の90度になりやすくなり、つまずき予防にも
歩く前の動き2つ目は次のページで。
歩く前の動き 02
後ろ側の筋肉も使われるように
[肩甲骨寄せ]
歩くときは体の前側の筋肉ばかり使われがちですが、事前に肩甲骨寄せをすると、次に歩いたとき後ろ側の筋肉が使われやすくなり、使われる筋肉の偏りが改善。
体の後ろで手を組み、
ぐーっと下に伸ばす
背すじを伸ばして立ち、体の後ろで両手を組みます。腕をぐーっと下に伸ばして左右の肩甲骨を寄せ、胸を張って6秒キープ。これを10回
あとは次回、「歩き方を変えれば一生歩ける体に!/後編」でご紹介する歩き方を意識すればOKです!
撮影/城 健太 ヘア&メイク/木下庸子 スタイリスト/程野祐子 モデル/島村まみ 取材・原文/和田美穂