そもそも、声はどんなしくみで出ているかご存知ですか?
声が出る仕組みを知っておくことが、若い声を保つヒントになります!
前回に引き続き、「東京ボイスクリニック」院長楠山敏行先生に教わります。
声の出る仕組み
①呼吸筋を使って肺から空気を送り出す
↓
②肺から送られてきた空気が閉じた声帯に当たり、
声帯を振動させて原音を作る
↓
③原音が声道(咽頭・口腔・鼻腔)を通り、
それらの空間で共鳴して、その人の声になる
【声帯】がしていること
(右)発声するときは声帯ひだがぴったり閉じ、肺から送られた空気が声帯にぶつかり、ひだが振動することによって声のもととなる原音が生まれます
(左)呼吸をするときは、声帯の壁についているひだが左右に開いて、空気を出入りさせています
声の原動力は「肺」
横隔膜などの呼吸筋を使って行われている呼吸。私たちが息を吐くときに、肺から送り出された空気が、声のもとになっています
楠山敏行さん Toshiyuki Kusuyama
医学博士。「東京ボイスクリニック」院長。
慶應義塾大学医学部卒業。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。ベストドクターズ選出医。慶應義塾大学助手、国際医療福祉大学東京ボイスセンター副所長、同大学臨床医学研究センター准教授を経て、現職。外来診療のかたわら、国立音楽大学音楽学部非常勤講師(声の科学)、日本音声言語医学会評議員などの活動も。テレビや雑誌で声について数多く解説。
http://www.tokyo-voice.com/
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子 指導・監修/楠山敏行