美と健康にかかわる仕事を持つアワエイジ世代のリアルな骨折体験談。健康オタクで知られる編集部Tの実例です。まさかの骨折に大ショック! その実情は!?
編集部T
骨密度120%超えでも骨折!
転び方も大切と知りました
人に押されて転倒。
とっさについた手首をポキッ!
あるパーティ会場の人込みの中で突然、誰かに後ろから押されて転倒。その際とっさに地面に垂直に手をついたことで手首を骨折。編集部T、53歳。
「痛かったけど折れているとは思わず、冷やしながらパーティを楽しんでいたら、どんどん腫れてきたので、翌日病院へ。結果、右手の橈骨(とうこつ)骨折でした」
Tは仕事柄、健康知識は高く、更年期とはいえ症状はなく、骨密度の測定をはじめ各種健診も万全。
「人間ドックでの骨密度は同年齢比127%。骨には自信があったので、こんなことで骨折したことに大ショックでした!」
通常はギプスで固定する治療を行いますが、ほかの方法がないか、Tは知人の整形外科の医師に相談。
「ギプスではなく、サポーターでの治療に変更してもらい、夏でも大好きなお風呂に入れることに(笑)」
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また、治療は折れた骨をただくっつけるだけでなく、いかに元通りの機能に回復するかが大事なので、1カ月で骨がついたら、すぐに病院の理学療法士についてリハビリを開始。優秀な理学療法士がいる病院でよかった、とT。
骨形成をサポートする処方の活性型ビタミンD3製剤も飲み、約2カ月で完治。腰椎などで本格的に骨密度を測ったら、やはり120%超えの驚異的な数値。
「骨密度が高くても、お酒が好きだから、骨質が悪いのかもと医師に言われ、骨質検査しましたが、骨形成、骨破壊ともに問題なし。転び方は身体バランスが大切ゆえ『強い骨プロジェクト』 を見て鍛えます」
冷蔵庫にはカルシウム豊富なじゃこやわかめ、ビタミンDが豊富な納豆や豆腐を常備、テレビを見ながらエア縄跳びなど、骨へ配慮する日々だそう。
レントゲンだとほぼ見えない程度。
MRIにはきれいなひび割れが。
手首橈骨骨折。アワエイジ世代の骨折でいちばん多い部位だそう。
「手のつき方が悪かったです。転んだとき受け身をとれるかが大切と実感!」
顔や体の見た目年齢はなんと骨の老化とリンクしているとか!? 次回からは、「ドクター通信」で骨に関する最新情報をお届けします!
構成・原文/山村浩子