脂肪を燃やす&遅筋を鍛える
「美ウォーキング」でさらに筋力アップ!
ウォーキングは、脂肪を燃やす有酸素運動の代表選手ですが、単に脂肪を燃やすだけでなく、長時間、力を維持するのに不可欠な「遅筋」を鍛えることができる、優秀な運動です。
ここでは「歩き」を見直して、より効果的に脂肪燃焼&遅筋力アップできる、KIMIKO式の「筋トレウォーキング」をマスターしましょう!
まず今回は、正しく筋肉を使った歩き方の基本となる【立ち姿】と、【基本の歩き方】ひとつめのチェックポイントをご紹介します。
KIMIKOさん
profile
1961年生まれ。ポスチュアスタイリスト。
産後の体型くずれの克服にウォーキングを始めた結果、
姿勢が改善し、心身ともにスリムアップ。
独自のメソッド「ポスチュアウォーキング」の
レッスンや講習などで活躍中。
http://www.posture.co.jp
筋肉を使った歩き方で
日々、痩せやすい体に
「脂肪を燃焼させるには、長い距離を速く歩いたほうが効果的と思われがちですが、それは従来の、ただ足を前後に運ぶだけの歩き方の場合。ポスチュアウォーキングなら、全身の筋肉をしっかり使えるので、ゆっくり丁寧に、短時間歩くだけで体が変わってきます」
と話すKIMIKOさん。英語で「姿勢」を意味する「ポスチュア」を名前に冠したウォーキングメソッドを構築し、より筋力アップできる歩き方を指導中です。
ウォーキングは、有酸素運動として脂肪を燃焼させながら、持久力の高い筋肉=遅筋を鍛え、遅筋を鍛えることでさらに多くの脂肪をエネルギーとして利用できるようになるという、好循環が魅力の運動。そこにより積極的な筋トレが加われば、運動効果の高さは推して知るべしです。
「遅筋の量が増えると基礎代謝が上がるので、燃費のよい体に。私はよく食べますが、太っていく恐怖がまるでありません。そして、疲れからの回復が早いのもメリットです。
歩くのは一生のこと。基本の歩き方をしっかり身につけ、意識を高く持ち続ければ、あえて運動する時間をつくらなくても、日々の生活の中で筋力を高めることができ、キレイになれます。短時間で効果が得られるというのも、OurAge世代には最適です。年齢を重ねれば体が変わっていくのは当然。それを嘆くより、今すぐ筋力も気持ちも上がる歩き方に変えることが大切です。その積み重ねが未来をつくっていくのです」
次ページで、まずは正しい立ち方と基本の歩き方をマスターしましょう。
■【立ち姿】チェック
(下写真右)
正しく筋肉を使う歩き方の基本となるのは、正しい姿勢。かかと、お尻、肩甲骨を壁面につけ、背骨の延長線上に頭をのせるイメージで立ちます。壁と腰の間に、手のひらが入る程度の隙間をあけるのが、骨盤が立つベストな角度です。
■【基本の歩き方】をマスターするためのポイント
(下写真中)
歩きはじめには再度姿勢をチェック。かかとから背中、頭までが一直線になるように立てればOK。OurAge世代に多い、首の前傾や腰が落ちた状態では骨盤が傾き、猫背や反り腰の原因に。筋肉も正しく使えません
(下写真左)
かかと、お尻、肩甲骨、頭を真っすぐにキープできるよう、重心を後ろに保ったまま歩き出します。上半身がブレないように軸足をしっかり踏み込み、前へ出す足の膝を上げて、すっと前方へ踏み出します
Check 1
正しい立ち姿を支える
足元の形にも気をつけて
次回は、今回ご紹介した【基本の歩き方】の、一歩踏み出したあとのチェックポイントをご紹介します。
撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/薄葉英理(ロッセット) スタイリスト/山田祐子 取材・原文/蕨 康子