ダイエットにしろフィットネスにしろ、ヘルスに関する話題がつきないニューヨーク。運動法も次々に新しいものが登場。今回ご紹介するチェイス・フィットネスは、バレリーナのように引き締めながら、筋力のある体づくりができるそう。筋肉がつきやすくてムキっとなりがちで、しかも体が固いミーナにはうってつけ?
ピラティスとバレエを組み合わせた新メソッドやコーチ付き室内ランニングで、衰えがちな筋肉を鍛え直す! 今回はMyAge/OurAge世代におすすめできる話題のフィットネスをNY在住のエディター・黒部エリさんにレポートしてもらいました。2回に分けてご紹介します。
しなやかな抵抗力を利用してバレリーナのような体型に
Chaise Fitness
チェイス・フィットネス
母娘チームで開発した「リインベンション・チェア」を利用したエクササイズ。リインベンションとは作り直すという意味で、姿勢や体つきを作り直すためのメソッド。バレエ、ピラティス、エアロビの要素が組み合わされています。バンジーロープの抵抗力と、チェアのバーを利用することで、重いウエイトを使った筋トレとは違い、バレリーナのように引き締めながら、筋力のある体づくりを提唱しています。週3回ほど行うと最も効果的。
母のローレンさんと娘のレイチェルさん。二人ともスリムで、すばらしい筋力の持ち主。抵抗力を利用して細い筋肉を作るのがカギ
母と娘で開発した体をつくり直すフィットネス
更年期になると、筋力は衰えがちですが、引き締まった筋肉作りに最適なのが、NY発のチェイス・フィットネス。実は母と娘が共同開発したメソッドなのです。
母親のローレンさんは元フィギュアスケーター。娘のレイチェルさんはプロのバレリーナでしたが、バレエをやめたあとに体型を戻せなくなったのだとか。そのときにローレンさんが考案したのが、ピラティスやバレエの動きを組み合わせた「リインベンション・チェア」のメソッド。ロープやチェアのバーの抵抗力を利用するため、重いダンベルを使うのとは違い、細く長い筋肉を作るのに役立ちます。
ローレンさんに50代女性のために運動のコツを教えてもらいました。
「骨粗しょう症の心配がある50代以上の女性に最も大切なのが、ウエイトを使った運動です。私自身はリインベンション・チェアを週に3回ほど行います。もし家で運動したいならば、軽いウエイトを使用した運動、特にプランク(体幹)、スクワット、腹筋をおすすめします。中程度の抵抗力のあるセラバンドを使う運動を週に3回行うことが効果的です。また有酸素運動も重要です。500gのウエイトを持って公園を歩くといったパワーウォークを、週に3回することで、心血管機能を強化できます。私自身、フィットネスの習慣によって、30代のときよりも50代のほうが元気なほどです」
美しいスタイルを保持するローレンさんはまさにロールモデル。週に3回のチェイス・フィットネスで、細くしなやかな筋肉をつけたいものです。
「リインベンション・チェア」はピラティスの器具・チェアをよりエクササイズに向くように改良。
チェアのバーは下げるのに反発力があり、ロープも抵抗力があるため、筋肉を鍛え、柔軟性やバランスも養います。実際のワークアウトはかなりハード。
開発者のローレンさん。
次ページには、ローレンさん考案の50代向けエクササイズをご紹介。
50代向けにローレンさんが提案。家でできる3つのエクササイズ
1.小さなボールを脚で挟んで上下に
小さなゴムボールを膝の裏に挟んで、写真のように足を引きつけ、振り上げます。ヒップを鍛える運動。
2.バンドの抵抗力を利用して上腕を鍛える
ゴムのセラバンドを使った運動は、ローレンさん推奨。バンドを足で押さえて、両肘を体の脇につけた状態で、左右交互に肘から上に引っ張ります。上腕二頭筋の運動です。
3.バンドを使って腹筋を鍛える
腹筋運動はマスト。写真のように仰向けの状態から腹筋だけで起き上がるのは難しかったら、頭の後ろに両手を添えて上体をおこす腹筋から始めてみて。家でできる運動はサイトの動画で観られます。
DATA
40 East 23rd Street 3rd Floor New York, NY 10010
TEL +1 212 432 6100
ほかにもNY市内3カ所で展開。クラスは45~55分。1クラス$39、10回券$300。ウェブサイトで予約可能
次回はNYで再ブームになっている室内ランニングについてご紹介します。
取材・原文/黒部エリ