女医にダイエットアンケート
「体重コントロールを司るのは食生活と言っても過言ではない」
素敵女医たちはいつ、何を、どんなふうに食べているのでしょうか。アンケートによると、積極的に食べるものとして「野菜やタンパク質」という回答が特に目立つ中、「発酵食品の多い和食中心にして腸内環境を良好に保つ」といった、「腸」にフォーカスした答えも多数見受けられました。
逆に、避けている食べ物は、「お菓子」「塩分過多なもの」「糖質」「油物や揚げ物」「加工肉」など。その他、「ベジファースト」「ひと口30回嚙む」「外食を減らす」という回答も。ここでは、「『脂肪は財産』と考え、意識してしっかり食べ、食べ方を調整しています」という銀座ケイスキンクリニック・慶田朋子先生の食生活に注目しました。
慶田朋子先生、食生活で気をつけていることは?
食事は基本的に自炊。カロリーと栄養素を想定しつつ3食しっかり
「料理好きで、肌と体にいいものを作ると、たくさん食べても自然にカロリーを抑えられます」と言う慶田朋子先生。「外食は週1回ほどで基本的に自炊。人工甘味料は非常に強い依存性があり、甘いものへの欲求や糖尿病のリスクも高まるという報告があり、意識的に避けています。
また、体質的にお酒が一滴も飲めないのは体型維持に有効。多量飲酒していると50代から太りやすくなっている女性も多いよう。お酒を飲まないので料理は薄味です。野菜は何もかけないか、だしで軽く味つけする程度。野菜でお腹をいっぱいにしたあと、豆、魚、肉、乳製品などバランスよくタンパク質をとっています」
「調理オイルは有機栽培エキストラバージンオリーブオイルを中心に、体にいいものを。脂質はホルモンや細胞膜、神経のミエリン鞘、細胞間脂質などの材料なので制限は禁忌」
●慶田朋子先生の食生活
「朝食は推定600~800kcal。ねぎ・大根・えのきの味噌汁、にんじんとスナップエンドウのあえ物、小松菜と黒にんにくのおひたし、納豆卵、麦飯と減塩梅干し、小えび冷奴、ヨーグルトなど多品目。味噌汁が具だくさんなので、食欲がなければこれだけでも」
「焼き鮭ほぐし、きくらげのごま油炒め、オクラ、にんじんナムルがたっぷりのバランス弁当でランチ。推定400kcal。ご飯は下に薄く2㎝ほど。減塩塩昆布とごま、小松菜を仕込んであり、実は五色弁当。プチトマトとぶどうがデザート」
「スイーツでも育筋できる、プロテインバナナマフィン。推定カロリー180kcal。ホットケーキミックスにプロテインパウダーとバナナ、カシューナッツ、溶かしバターを加え焼くだけ」
「塊肉を塩麹で2時間以上漬け込んだ和牛の赤ワイン煮込みで育筋」
「アボカドと砕いたアーモンドを混ぜたパクチーサラダでデトックス」
「干し貝柱、きくらげ、クコの実の薬膳スープは生活習慣病予防に。夕食は推定約600~700kcal」
慶田朋子さん
Tomoko Keida
49歳 美容皮膚科
銀座ケイスキンクリニック
撮影/慶田朋子 イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/通山奈津子