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パンと牛乳が「お腹のカビ」を増やす大きな原因!?

繰り返す便秘や下痢、慢性的な皮膚トラブル、頭痛や関節痛などがなかなか治らないという人は、増えすぎた「お腹のカビ」が原因かも!? その対策として、まずはパンと牛乳をやめるのがよいそう。それはどうしてなのでしょうか? 内科医で「お腹のカビ」に着目して治療を行っている内山葉子先生に伺いました。

朝食に毎日食べている食パンをやめてみる!

誰の腸内にも腸内細菌以外に、カビが存在します。多少のカビならそれほど悪さをしないのですが、増えすぎると、体にさまざまな症状が現れることがあります。それが、冒頭にお伝えした、便秘や下痢、皮膚トラブル、頭痛や関節痛といった、なんとなく続く慢性的なつらい症状です。

 

※お腹のカビについては第1回参照。

 

「お腹のカビが増えたり減ったりするのには、食べ物が密接に関係しています。カビの大好物の筆頭は甘いものですが、パンをはじめとした小麦製品もとても好きです。特に小麦はカビを増やすだけでなく、消化されにくいグルテンを含み、腸壁を荒らしてしまいます。本来なら通さない物質を腸から漏らしてしまうリーキーガット症候群の原因になります。

 

※「お腹のカビ」とリーキーガット症候群については第2回参照。

※「お腹のカビ」と甘いものの関係については第4回参照。

 

お腹のカビ パンと牛乳をやめる 中イラスト

本来は小麦製品全般がよくないのですが、まずはパンをやめてほしいのです。甘い菓子パンはもちろん、朝に食べる人が多い食パンもNGです。トーストをはじめ、サンドイッチも含みます。ほかにフランスパンやナン、ホットケーキなども避けてください。

 

小麦は特にグリホサートという除草剤の残留が懸念されます。これは発がん性、また腸内環境への悪影響が指摘されています。

 

また、パンの製造時に使用されるものにも注意が必要なのです。

例えば、砂糖はカビの大好物ですし、ベーキングパウダー(膨らし粉)にはアルミニウムが入っていて、これはアルツハイマー型認知症や慢性リウマチ、発達障害、喘息などの原因になるといわれています。イーストは自然の酵母菌の仲間ですが、イーストもベーキングパウダーもとりすぎるとカビを増やします。

 

油脂として加えられることが多いマーガリンは、健康に悪影響を与えるトランス脂肪酸を多く含んでいます。なかには色を鮮やかに見せるための着色料、調理パンには化学調味料が使われていることもあります」(内山葉子先生)

 

骨粗しょう症予防のために牛乳を飲むのもNG!

「もうひとつやめてほしいのが牛乳です。牛乳で問題になるのがタンパク質の一種であるカゼインです。牛乳に含まれるカゼインは私たち人間には消化できないため、腸の中に未消化物としてたまって腸壁を荒らし、カビを増殖させる原因になります。

 

牛乳の一番の問題は『健康にいい』という固定観念です。確かに私たちは子どもの頃からそう教育されてきました。現に学校給食の定番食材になっていますし、高齢者には骨粗しょう症の予防のために、有用なカルシウム補給食材として、医療機関ですすめているケースも少なくありません。そのため、冷蔵庫に牛乳が常備されている家庭も多いことでしょう。

 

しかしながら、牛乳に含まれるカルシウムは人体にほとんど利用されず、それどころか骨からカルシウムを溶け出させることがわかっています。昔は過熱しない生の牛乳を薬として利用していた時代もありますが、現代は衛生上の理由から加熱消毒されるようになり、生きた酵素も乳酸菌などの善玉菌も死滅しています。

 

さらに見た目をよくするため、脂肪が分離しないようにするホモジナイズという処理がされており、これがアレルギーを起こす原因ともいわれています。多くの乳牛は遺伝子組み換えの作物を食べ、ホルモン剤などが投与されているので、その影響も気になります」

 

記事が続きます

米粉パンや豆乳も避けるのがベスト

「よく、『米粉ならいいでしょうか?』と聞かれるのですが、もちろん小麦アレルギーの人が米粉パンを選んで食べることに問題はありません。ただ、お腹のカビを減少させて不調を改善させたいのなら、米粉パンも避けてください。米粉パンでも製造時に添加物や砂糖が入ります。

お腹のカビ 米粉 豆乳 グルテンフリー イラスト

可能なら、パンだけでなく、うどんやパスタなどの小麦製品も控えるとよりよいですね。この場合もグルテンフリーのパスタや麺もNGです。

 

牛乳の代替として、『豆乳やアーモンドミルクなら大丈夫ですよね?』と聞かれますが、これらも避けることをおすすめしています。大豆は遺伝子組み換えの可能性がありますし、豆乳もアーモンドミルクも意外と添加物が多いからです。

 

子どもの頃から刷り込まれた『牛乳はすばらしい栄養食品で健康には必要』という考えから抜け出せず、『白い飲み物への健康神話』があるようです。もちろん、嗜好品として時々飲むのなら問題ありません。ただ、特に好きでもないのに『健康のために飲む』習慣はやめてほしいのです。

 

私のクリニックに来院して、お腹のカビが疑われる患者さんには、パンと牛乳を3週間徹底的にやめて、ご飯を主食にしてもらいます。おかずは和風、洋風、中華、肉や魚もステーキやカルパッチョなどでもOK。小麦粉と牛乳を使っていなければなんでもよいです。

 

これを実践してもらうと、多くの方が改善に向かいます。そうなると体調が悪いのはパンと牛乳が原因であったことがわかりますね。

 

今後ずっとこれらが食べられないわけではありません。体調を見ながら少しずつ摂取して、上手に付き合っていくことをおすすめします」

 

 

【教えていただいた方】

内山葉子
内山葉子さん
内科医、医学博士
公式サイトを見る
Instagram

「葉子クリニック」院長。関西医科大学卒業。大学病院・総合病院を経て、福岡県北九州市で「葉子クリニック」を開設。総合内科専門医、腎臓内科専門医。本当の健康とは「心」「体」「スピリット」が整った状態と考え、西洋医学だけでなく、東洋医学、自然療法、民間療法も取り入れてホリスティックに治療を行う。著書に『おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)、『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』(マキノ出版)、『デジタル毒』(ユサブル)など多数。 内山葉子先生 著書 書影

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・文/山村浩子

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