質のよいタンパク質にこだわって!
お腹にカビが増えて不調が現れている人には、ある特定の食材をいつも食べているという傾向があるといいます。それはパンと乳製品、そして発酵食品です。
「パンはお腹のカビの大好物なのです。それに乳製品に含まれるカゼインは人間には消化できないため未消化物として腸壁を荒らし、カビを繁殖させる原因に。健康にいい発酵食品も、すでにお腹にカビが多く繁殖した人にとっては逆効果になることがあります。
※パンと牛乳について詳しくは第5回参照。
※発酵食品について詳しくは第6回参照。
もちろん、これらがすべての人に悪いわけではありません。
慢性的に体調が悪く、その原因がお腹のカビである可能性がある場合は控えてほしいということです」(内山葉子先生)
お腹のカビを増やさないためには、どのようなものを食べたらいいでしょうか?
「ひとつには質のよいタンパク質です。
質のよいタンパク質とは、極力、加工していない動物性の肉、魚、卵。または、豆類などの植物性のものです。
加工している肉類の代表はソーセージ、ハム、ベーコンなど。これらを避けて、生の肉を自分で調理したものです。
できたら、肉も魚もですが、その飼育環境にもこだわったものを購入したいところです。
肉類は動物の飼育方法によっては、大量の抗生剤やホルモン剤を使っている場合もあります。腸内細菌を減らし、お腹のカビを増やす大きな原因が抗生剤のとりすぎです。間接的であっても、お腹のカビを増やすことには変わりありません。養殖の魚も同様ですね。
※抗生剤について詳しくは第3回参照。
天然のエサや飼育環境のよい場所で育った、国産の肉や天然の魚が理想です。魚は小型から中型のものがいいでしょう」
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アルカリ性食品が力強い味方!
「また、大豆なども遺伝子組み換えでないものを選びたいですね。野菜も無農薬の新鮮な野菜を選ぶように心がけてください。海藻や果物もいいですね。
ただし、野菜や海藻など食物繊維が多い食材は、大量にとりすぎるとお腹にガスがたまることがあります。その場合は、繊維を除いたジュースにするなどの工夫を!
特にアルカリ性の食材、梅干しやわさびは積極的にとりたい食材です。にんにくもいいですね。これらには抗菌、抗カビ作用があります。
梅干しやわさびは、そのまま食べたり、刺身に添えるだけでなく、ドレッシングにしたり、おひたしの味つけに使うなど、工夫次第で日常的に摂取できます。
また、食用の重曹を薄めて飲むこともおすすめしています。コップ1杯(約250㎖)の水に重曹小さじ1/2~1程度を加え、溶かして飲みます。
重曹の味が苦手な人は、重曹水にクエン酸を加えてもいいでしょう。重曹とクエン酸を混ぜると炭酸水(※注1)になります。その場合は、コップ1杯(250㎖)にそれぞれ小さじ1/2を加えます。
これらの重曹水を1日1~3杯を目安に、毎日飲んでも問題ありせん(※注2)。
※注1:市販の炭酸水は炭酸を水に溶かしたものなので、重曹を摂取すること=アルカリ性にすることにはなりません。
※注2:塩分摂取の制限をしている人は主治医に相談してください。
ほかにローズマリーやオレガノ、シナモンなどのハーブ・スパイス類、ココナッツオイル・MCTオイルなども抗カビ効果があります」
【教えていただいた方】

「葉子クリニック」院長。関西医科大学卒業。大学病院・総合病院を経て、福岡県北九州市で「葉子クリニック」を開設。総合内科専門医、腎臓内科専門医。本当の健康とは「心」「体」「スピリット」が整った状態と考え、西洋医学だけでなく、東洋医学、自然療法、民間療法も取り入れてホリスティックに治療を行う。著書に『おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)、『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』(マキノ出版)、『デジタル毒』(ユサブル)など多数。
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イラスト/内藤しなこ 取材・文/山村浩子