骨折リスクはある日突然! 40代から「骨貯金」の意識を
骨粗しょう症なんて高齢者の話、と思っていたら…。実際は40代から骨密度が下がり、ちょっとした転倒で「まさか!」の骨折。「いつのまにか骨にヒビが入っていた」なんていう人も出てきます。
女性ホルモンの「エストロゲン」には、骨を守る働きがあります。若い頃は骨が壊れるのと作られるのがバランスよく進んでいるのですが、更年期になるとこのホルモンが減るため、壊れるスピードのほうが上回ってしまうのです。
40代になって初めて骨密度の検査を受け、「平均より低め」と言われてびっくりした…という声も少なくありません。
骨のためには、今から意識を。早め早めの「骨貯金」がこれからの安心につながります。
「骨=カルシウム」だけじゃ足りない! 知っておきたい成分名
骨にいい栄養素といえば、まずカルシウム。そしてビタミンD、ビタミンK。でも、これらの栄養素は【機能性表示食品*1】としての届け出がありません。
「基本の栄養素であるビタミンやミネラル類は、【栄養機能食品】として『骨や歯の形成に必要』などの表示が認められており、それで十分とされるケースが多いからなんです」
と教えてくれるのは、健康食品に詳しい薬事コンサルタントの持田騎一郎さん。
実際、骨の機能に関して届け出されている【機能性関与成分*2】の種類はそれほど多くなく、目立つのは「マルトビオン酸Ca」と「大豆イソフラボン」。
骨代謝のバランスに働きかけ、骨密度の維持につながるとして、これらの成分を使った商品は多数届け出されています。
*1 機能性表示食品:「○○に役立つ」と機能を表示するため、根拠を国(消費者庁)に届け出た食品のこと。
*2 機能性関与成分:「○○に役立つ」と機能を表示するための主要成分のこと。
骨の代謝に働く地味スゴ成分「マルトビオン酸Ca」
あまり聞き慣れないけれど、最近増えてきているのが「マルトビオン酸Ca」という成分。
マルトビオン酸Caはオリゴ糖の一種「マルトビオン酸」とカルシウムを結びつけたもので、腸でのカルシウム吸収を助ける働きがあります。骨代謝のバランスをサポートするため、骨密度をアップさせることが期待されます。
食事と一緒に飲んで、骨の成分維持に役立つお茶
【機能性表示食品】骨密度ケア こつコツ茶
(ティーバッグ30個入り)¥2,980/ティーライフ
ウーロン茶をベースにプーアール茶・大麦・はと麦をブレンド。機能性関与成分としてマルトビオン酸Caを配合しています。香ばしく、すっきりとして飲みやすいお茶。1日1杯で続けやすく、日常の「ながら骨ケア」にぴったり。

機能性関与成分:マルトビオン酸Ca
届出番号:I1239
届出表示:本品にはマルトビオン酸Caが含まれています。マルトビオン酸Caには、中高年女性の加齢に伴い低下する骨密度の維持に役立つ機能や骨の成分維持に役立つ機能、食事に含まれるカルシウム・鉄・マグネシウムの吸収を促進する機能、おなかの調子を整えお通じを改善する機能があることが報告されています。
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骨密度と免疫ケアをダブルでサポート!
【機能性表示食品】骨密度&免疫ケア タブレット
(60粒・15日分) ¥2,000前後/ワダカルシウム製薬
*28粒・7日分/120粒・30日分もあり
ワダカルシウム製薬が着目した骨密度維持に役立つ機能を持つ「マルトビオン酸Ca」と、健康な人の免疫機能の維持に役立つキリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を使用した共同開発商品。骨と免疫にダブルアプローチすることが可能です。水なしで摂取できるタブレットタイプ。

機能性関与成分:マルトビオン酸Ca、プラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)
届出番号:I1053
届出表示:本品にはマルトビオン酸Caとプラズマ乳酸菌(L. lactis strain Plasma)が含まれます。マルトビオン酸Caは加齢に伴い低下する骨密度の維持に役立つことが報告されています。プラズマ乳酸菌はpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。
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更年期の味方「大豆イソフラボン」は、機能性関与成分でもある!
「大豆イソフラボン」と聞いて、多くの女性が思い浮かべるのは「エクオール」では? エストロゲンに似た作用があることで知られ、サプリメントもじわじわ増えています。
更年期サポート成分としてすっかり定着していますが、エクオールそのものはまだ機能性表示食品としての届け出がされていません(2025年7月時点)。
一方、大豆イソフラボンの中でも、体内でエクオールに変換される前段階の形で吸収性が高いとされる「アグリコン型」タイプは、骨密度の低下を抑える機能性が報告されています。
大豆イソフラボン(アグリコン型)はサプリメントのほか、豆乳や煮豆、ゆで大豆など「食品」タイプでの届け出も見かけます。
「骨が気になり始めた人にとって、日常の食事や間食に近い形で取り入れられるのはいいですね。“骨によさそう”の選択肢は確実に広がっていると思います」
【教えていただいた方】

1962年生まれ。一橋大学法学部卒業。株式会社RCTジャパン代表取締役社長。過去10年間で1万件以上の化粧品、機能性表示食品、医療機器などの薬機法、景表法案件をコンサル。機能性表示食品制度の普及と啓蒙に努めることを目標に、商品開発、届出支援に特化した機能性表示食品検定協会株式会社を設立、会長に就任。2017年から「機能性表示食品検定講座」をスタート。
取材・文・画像制作/蓮見則子


