目の動きをよくして、脳を活性化させるビジョントレーニング、2回目は体の中心軸を強化する運動をご紹介します。
体幹が強くなると目の動きも定まるようになります。空間把握力がアップする効果もあるそう。さっそく試してみて。
(ビジョントレーニング)その2
【バランス】をとって
体の中心軸を強化
体幹が弱くて体がふらつきやすいと、目の動きが定まりません。"一本橋"の上でトレーニングを行って平衡感覚を養いましょう。体の中心軸を意識しながら、目と手の動きを連動させるトレーニングも効果的です。
一本橋の上を立つ・歩く
&眼球運動する
約8㎝幅に折りたたんだ新聞紙などを一本橋に見立て、バランスをとりながら、立つ→歩く→眼球運動しながら立つ→眼球運動しながら歩く…と、少しずつ難易度を上げていきます。"見る力"と"体のバランス"を鍛えます。
体の中心軸を意識する
背すじを伸ばして、顔は前を向き、腕の力を抜いて真っすぐに歩くことで、自分の体の中心軸をイメージしやすくなります
1
つま先と、かかとをつけて立つ
綱渡りをするイメージで、つま先とかかとをしっかりとつけて立ちます。自分の体の中心軸を意識して
⇓
2
バランスをとりながら歩きましょう
体がぐらついても足を離さないようにキープして。背すじを伸ばし、体のバランスをとりながら歩いてみましょう
3
一本橋の上に立ち、ペン先を両目で追う
1と2ができるようになったら、ペンを目の高さに持ち、左↔右、上↔下へと動かして、そのペン先を両目で追います
⇓
4
歩きながらペン先を両目で見続ける
次は、目の高さに持ったペンの先を両目で見ながら、一本橋の上を歩きます。足元を見ずにペン先だけを見続けましょう
体の中心軸を意識してお手玉キャッチ
体の中心軸を意識しながら立ち、軽めのボールを使って"投げてキャッチする"動きを繰り返してみましょう。体の平衡感覚が養われ、目と手の動きが協調することで、空間把握力もアップします!
まずはボール1個で
お手玉キャッチは〝目と手を協調させる〞トレーニング。「投げ上げる」と「キャッチする」を左右の手で、片方ずつ、それぞれ各10回行います。キャッチのタイミングを見ることで、動体視力がアップします
1
ボールを上に投げます
お腹の前でボールを持って立ちます。見上げないと見えない高さまで、高く投げてみましょう
⇓
2
お腹の前でキャッチ
ボールを両目で追い、お腹の前でキャッチ。10回連続してできたら、次は反対の手で同様に行います
ボールを2〜3個手に取って
次はボールの数を増やしてみましょう。2個同時に投げてキャッチするのは難易度が高いですが、お手玉のように、2~3個ボールを回す動きは、楽しみながらチャレンジできます
1
ボールを2個同時に投げてキャッチ
ボール2個を同時に投げて、動いているのを見ながらキャッチ。周辺視野を広げる効果があります
⇓
2
2個のボールでお手玉をします
2個のボールをお手玉のように、右手→左手へ、左手→右手へと、回していきます。ボールを3個に増やしてもOK
次回は「体全体のコントロール力を高める[運動]/ビジョントレーニング③」をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵