腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の検査で大腸力アップ!
どんなことがわかって、どんなふうに役に立つの?
松井輝明さん
帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科、
健康科学研究科健康栄養学専攻長・教授。
日本大学医学部准教授を経て現職。
著書に『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)
「大腸にはさまざまな働きをする菌が共存しています。そのバランスは人によって違い、同じ人でも、食べた物や生活習慣などによりつねに変化しています」(松井先生)
腸内の変化に伴って体調も変わります。そこで、自分の腸内フローラの様子を検査できるのが「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)検査」。そのひとつ、腸内フローラ検査サービス「医療機関向けマイキンソー」では、フローラを構成する菌の特徴から「多様性」「短鎖脂肪酸」「腸管免疫」「口腔常在菌」の4つの指標を設けて、腸内環境の良し悪し、太りやすさや大腸画像検査の必要性などを判定。生活改善のアドバイスが受けられます。定期的に受けることで菌叢の変化が確認できるので、健康管理の手助けに。
「マイキンソー」は提携の医療機関で検査することができます。
ほかにウェブで検査キットを購入→便の送付→結果をサイトで確認できる、
個人向けのマイキンソーもあります。
https://mykinso.com
【医療機関向けマイキンソーの結果例】
◆腸内フローラ判定
腸内判定はA~Eまでの5段階。Aは非常によい、Cが普通、Eはすでに腸内細菌叢のバランス崩壊が起きている状態と見ます。腸内細菌の多様性、健康長寿菌判定、大腸画像検査の必要性などを示してくれます。
◆腸内細菌の割合
代表的な菌のおもな働きや、組成割合がわかります。平均値との違いがわかり、また、生活習慣を変えたあとに再度検査を行うと菌のバランスが変化するので、健康維持の指標になります。
【便&尿でわかる腸内環境検査】
自宅から送ってできる、検査キットのサイトをご紹介します。
●キンログ
●スリムチェック
●腸活チェック
●ビフィチェック
次回は、読者と編集部スタッフの「腸内細菌叢検査」の体験談をご紹介します。
イラスト/ハヤシコウ 取材・原文/山村浩子