年齢とともに肌や髪がパサついてくるように、口やのども徐々に潤いが失われてきます。これが、嚥下機能や免疫力が低下する大きな原因に。唾液量を増やして潤いのあるのどに!
教えてくださるのは
大谷義夫さん
Yoshio Otani
呼吸器内科医。池袋大谷クリニック院長。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長などを経て、2009年より現職。呼吸器内科のスペシャリストとしてメディアでも活躍
唾液腺マッサージ
唾液腺には、耳下腺、顎下腺(がっかせん)、舌下腺があります。その3カ所を、両手の四指や親指の腹で心地よく刺激。下でご紹介する順番で行うと、唾液がジュワーッと出てくるのがわかるはず。口やのどのまわりの筋肉をほぐす効果も。それぞれ10回ほど繰り返します。
指をそろえて左右の耳下腺を刺激
耳の手前に3~4本の指をそろえて置き、左右同時に前に向かって数回優しくなでます
親指の腹で顎下腺をプッシュ
耳の下からあご先まで、少しずつ位置を変えながら3~4カ所を、両手の親指で上方向にゆっくり押し上げます
舌下腺をゆっくり押し上げて!
あごの先端の内側のくぼみが舌下腺。ここを両手の親指をそろえて、押し上げます。のどを押さないように注意
食材で潤いキープ
のどの乾燥には、水をこまめに飲むことが何よりです。また、口やのどを潤す効果のある食材を味方につける手も。梅干しやレモンなど、酸味の強い食材は唾液の分泌を促してくれます。ガムを嚙んだり、のど飴をなめることも、のどの乾燥を防ぐのに効果的。
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/木下庸子(プラントオパール) モデル/宮本えり スタイリスト/程野祐子 イラスト/macco 取材・原文/山村浩子