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まずはこれから!葉酸、はちみつなどを摂る/大谷義夫先生の<即、実践できる「のど活」10カ条①>

ワクチンの定期接種、葉酸やはちみつなどの食生活…。誤嚥性肺炎にならないためにOurAge世代がはじめたい「のど活」10カ条のうち、その1〜その4までをご紹介します。

 

教えてくださるのは

大谷義夫さん
Yoshio Otani

呼吸器内科医。池袋大谷クリニック院長。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長などを経て、2009年より現職。呼吸器内科のスペシャリストとしてメディアでも活躍

 

その1 葉酸はちみつなどはのど活に◎!

 

ビタミンB群のひとつである葉酸は、嚥下反射や咳反射を高めます。豊富な食材は、ブロッコリーや春菊などの野菜。抗酸化・抗炎症作用があるはちみつを、気管支拡張効果があるコーヒーに入れて飲むと、咳予防に。わかめなどの粘りけのある食材も、のどの粘膜を保護します。また、りんごが肺機能を高めるというデータも。

 

その2 肺炎予防にはワクチンを!

 

「おすすめは、肺炎予防の科学的根拠がある肺炎球菌ワクチンの接種です」と大谷義夫先生。

 

ヒトの鼻咽頭粘膜に常在する肺炎球菌は、気管支炎や肺炎を起こすことがあります。これを予防するワクチンには23価多糖体ワクチン(ニューモバックス)と13価結合型ワクチン(プレベナー)があります。

 

前者は65歳以上の高齢者を対象に定期接種が推奨され、後者は小児(定期接種)と高齢者にのみ適応でしたが、65歳未満でも心臓や腎臓、呼吸器などの疾患がある人は受けられるようになりました。

 

 

その3 1日4回の歯磨きを実践する

 

「誤嚥性肺炎は飲食物の誤嚥より、口腔内細菌を含んだ唾液を夜間に無意識に誤嚥することで生じます。口腔内を清潔に保てば、誤嚥しても気道に入る細菌数は少なくなります。

 

特に高齢者の口腔ケアが重要なのは、このためです」。

 

できれば歯磨きは、起床時、朝食後、昼食後、夕食後、寝る前の1日4〜5回。こまめに口中の細菌を洗い流す習慣を!

 

その4 鼻呼吸を習慣にする

 

鼻で吸って吐く「鼻呼吸」にはたくさんのメリットがあります。「上気道が広がるので、息を深く、たくさん吸えること。鼻毛でウイルスやアレルゲンなどの異物をとらえて除去しやすいこと。また、気道の乾燥を防ぎ、のどの線毛の活動が正常に行われるので、免疫の第一関門としての機能も高まります」(大谷義夫先生)

 

 

イラスト/macco 取材・原文/山村浩子

 

 

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